見出し画像

「ジョジョ立ち」はポーズなのか

恥ずかしながら、人生で一度も漫画を読んだことがなかった。アニメもあまり見る方ではない。

なので本日綴ることは少々拙い部分があるかもしれないので、先に断っておく。

「ジョジョの奇妙な冒険」という物語に出会ってしまった。

最初は軽い気持ちで第一部のアニメから観始めたのだが、大ハマりして第六部まで全部観た。

この物語のスケールは計り知れない。
歴史・時空を超えた登場人物たちの因縁がまさに大河ドラマである。
また、個性豊かなキャラクター達による、つい真似したくなってしまうようなセリフや仕草、ファッション。
つい歌ってしまいたくなるopやサントラ。
目が離せない。

最近、第7部の漫画本24冊を手に入れ、貪るように一気読みした。

そこには、アニメとは一味違った、独特の躍動感があった。

漫画を読むのに慣れていない私は、読むのにものすごい時間をかけている。

一つの絵からの情報量が多く、咀嚼しようと5分くらい一つのコマを眺めている自分がいる。

また、荒木先生の絵が緻密で美しく、芸術作品として鑑賞してしまっている自分もいる。

見つめているうちに、あることに気づいた。

一コマという静止画から伝わるものすごい迫力。登場人物一人一人の顔の傾け方や佇まい。 
緊張感や空気感まで伝わってくる。

二次元なのに、立体的で動いているように見える…声や音が聞こえる…何だこの魔法…

JOJO THE WORLD より


最近では、「ジョジョ立ち」(英語では”Jojo Pose”) というジョジョの登場人物によく見られる独特なポーズが人気で、その立ち方を真似て再現しようとする人が多い。


「そんなポーズ普通しないだろッ!」みたいなツッコミを入れたくなる、
そんな「ジョジョ立ち」のユニークさと”スゴ味”の理由を、初めて漫画を読んで理解した。

"Pose"「ポーズ」というと、画像や彫刻などの姿勢を意味する。被写体がポーズを決めるように、そこには「静止した姿勢をとる」といった意味合いが存在する。

一方、「ジョジョ立ち」は、単なる静止したポーズではない。
登場人物たちが、かけずり回ったり戦闘にもがいたり、ダイナミックな動きをする最中の一瞬を切り取った刹那、それが「ジョジョ立ち」なのではないだろうか。

電撃オンラインより

ある意味、漫画の一コマ一コマには、そんな「ジョジョ立ち」の要素が詰め込まれていると感じる。
登場人物の絵一つにしても、次の瞬間のその人物の動きの軌道が読めるような気がする。

「他にも無限大にあっただろう瞬間の中からどうしてこの瞬間が絵になったのだろう?」と一コマを眺めながら考えることが多い。

もしかしたら、登場人物が紙一枚の上で、まさに”生きて”いる瞬間が切り取られているのかもしれない。

敢えて、人物が静止してる瞬間ではなく、少し動いている途中の一瞬を捉えているのかもしれない。
当たり前なのかもしれないが、吹き出しに人物が発した言葉が書かれている絵がある時、それは言葉を言い終えた後の絵ではなく、言葉をまさに発している最中を切り取ったものである。それは、静止したポーズではない。

それが漫画の絵の生き生きした迫力と美しさにもつながっていて、心を揺さぶられる。
そしてその一例が、「ジョジョ立ち」なのかもしれない。

いずれにせよ、ジョジョに命を吹き込んだ荒木先生にシビれる!あこがれるゥ!

いずれ漫画本の第一部から全部読んでみたい。

JOJO THE WORLD より



いいなと思ったら応援しよう!