ニューヨークで私が最も利用する1番線電車
基本的に日本と変わらない。
一人で乗ってる人は、携帯を見ていることが多い。でも、走行中は圏外なので途中で諦めて他の人の足元ばかりを見つめている人も多い。
たまに本や論文を読んでる人もいる。友達や恋人と乗っている人は、あまり大きくない声でおしゃべりしている。
たまに満員電車に揺られることもある。電車の騒音はあまりない。淡い光とオレンジ色の座席が印象に残る。人の叫び声さえも聞こえなさそうな都営大江戸線とは違った静けさと人の温かみがある。
立っている人は、全員どこかしらしがみついたり寄りかかったりしている。手すりに捕まるというよりは腕を手すりに回してハグしている人も多い。
私はというと、いざという時には手すりに捕まることのできる位置で、何にも触れずに足腰に力を入れてバランスをとっている。しかし手すりが汚いからそうしているのかと聞かれたら、素直に「そうです」とは答えられないと思う。
実は、こっそり体幹を鍛えてるんです、
でも意識して鍛えているわけでもなく。。。
何にも捕まらずに立てていられる感覚が好きなんです、
自分の軸の強さを再確認しているのです。
などと答えるのかもしれない。
自分以外で指一本触れずに立っていようとする人にはおそらくニューヨークで一度も遭遇したことはないが、もしいたとしたら、是非、なぜなのかを聞いてみたいものだ。