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明解メイプルストーリーiTCG 入門編


メイプルストーリーとは

皆さんご存じ、NEXONが開発・運営する大人気覇権MMORPGです。
おわり!

メイプルストーリーiTCGって何

時は2008年、メイプルストーリーが日本中で流行りに流行って勢いづいていたNEXONは、なんとMTGやデュエマで有名なあのウィザーズ・オブ・ザ・コーストとコラボしてトレーディングカードゲーム(TCG)を作ってしまいました。
それがメイプルストーリーiTCGです。
(細かいですが、iは小文字、TCGは大文字)

もちろんTCGとして遊べるほか、一部のカードにはシリアルナンバーが記載されており、これをメイプルストーリーゲーム内で入力すればアイテムを獲得できるといった商品です。

シリアルナンバー付きカードの例

販売店舗も当時としてはかなり大きく、全国の玩具店・書店・ホビーショップを始めとして、なんとトイザらス全店で販売されていました。当時のメイプルストーリーの勢いが伺えますね。

さて、そんなメイプルストーリーiTCGですが、以下が発売されたエキスパンションになります。

2008/3/20 スターターセット・拡張パック第1弾 発売
2008/6/27 拡張パック第2弾 発売
2008/10/24 拡張パック第3弾 発売

以上です。
悲しいことに、1年持たずにサービス終了してしまいました。
(ちなみに韓国では第6弾、アメリカでは第5弾まで発売されたようです。日本は判断が早いですね)

遊ぶには

一番手っ取り早いのはスターターセットを購入することです。
メイプルストーリーiTCGのスターターセットにはルールブックやダメカンのほか、20枚ずつのハーフデッキが2個封入されおり、スターターを1個購入するだけで2人で遊ぶことができます。
なお、スターターセットには戦士vs魔法使いデッキと弓使いvs盗賊デッキのうちどちらかひとつがランダムで封入されており、開封するまで分かりません。(メイプルらしいですね)

ただ、2008年の商品のため、現在入手するにはフリマサイトなどで時たま出品されるものを購入するしかありません。欲しい方は毎日根気強く確認しましょう。
(メイプラーならデイリーには慣れてますよね?)

ルール説明

それではここから具体的なルール説明に入ります。

ゲームに必要なもの

・キャラクターカード 1枚
・デッキ 最低40枚~(枚数の上限なし、同名カードは4枚まで)
・HPカウントシート・カウンター(電卓やスマホなどでも代用可)
・ダメージカウンター(サイコロなどでも代用可)

勝利条件

相手プレイヤーのキャラクターのHPを0にする。
※山札が0枚になっても敗北しない。

カードの見方

共通

すべてのカードに共通する特徴です。
職業は初期の4種類のみで、海賊はありません。
ちなみに海外では第5弾で初心者(白)が、第6弾で海賊(紫)が登場しました。
(厳密にはプロモカードの「リサリサ」のみ日本で存在する唯一の初心者カードではありますが…)

ざっくりですが、色ごとに得意なことを挙げるとこんな感じです。
戦士
モンスターの質、レベルアップ、アイテム破壊、回復
魔法使い
スキルの質、ドロー、バーン、回復
弓使い
キャラクターアクションでのダメージ、ウィニー
盗賊
アイテムの質、ハンデス、モンスター破壊

キャラクターカード

ゲーム開始前にデッキとは別に置くカードです。
キャラクターごとに異なるアクションを持つため、デッキはキャラクターのアクションに合わせて構築することになります。

モンスターカード

主に「召喚」のアクションによってプレイすることのできるカードです。
「ターンの流れ」でも後述しますが、このゲームのモンスターは
・召喚酔いは無く、出たターンにすぐアタックできる。
・ターン終了時に、それまで受けたダメージは全回復する。
などの特徴があります。

スキルカード

主に「知力」のアクションによってプレイすることのできるカードです。
使った後すぐにトラッシュに送られます。

アイテムカード

主に「装備」のアクションによってプレイすることのできるカードです。
モンスターやスキルをサポートするカードが主体となっています。

開始準備

  1. キャラクターカードを表向きにしてテーブルに置く。

  2. キャラクターカードに記載のHPとなるよう、HPカウントシートにカウンターを乗せる。

  3. デッキをシャッフルし、裏向きにして置く。

  4. じゃんけん等で先攻・後攻を決める。

  5. 先攻プレイヤーは5枚、後攻プレイヤーは6枚デッキからカードを引く。

カードの置き方

こんなもの適当で良いと思います

ターンの流れ

開始準備が終わったら、先攻プレイヤーからターンを開始します。

1. レベルアップ

レベルアップとは「アクションが見えるようにキャラクターカードの下にカードを重ねる行為」のことを指します。
自分のターンの初めに、手札から好きなカードを1枚選んでレベルアップすることができます。
※ほとんどのTCGで採用されている「ターン開始時のドロー」は存在しません。
※レベルアップは任意です。
※キャラクターカードと異なる色のカードでレベルアップしてもOKです。
※最初は0レベルからスタートします。

レベルアップ!この状態だと10レベル

レベルアップをした場合、キャラクターのレベルが10増加するほか、下記の処理を行います。
①HPを20増加させる。
②稲妻アイコンのアクションを実行する。

稲妻アイコンとはアクションコストの代わりに稲妻が書かれてあるアクションのことで、レベルアップ時に1回だけ使える使い切りのアクションです。
このようなアクションについてはこのタイミングで実行します。

稲妻アイコンの例

2. アクション

キャラクターカード、およびキャラクターの下に重ねられているカードのアクションを上から順に1回ずつ実行できます。

アクションを実行するには「アクションコスト」と「アクションアイコン」の2つの条件を満たしている必要があります。
アクションコスト
キャラクターのレベルがアクションコスト以上であれば使用可能
アクションアイコン
キャラクターの下に重ねられているカードの色と枚数がアクションアイコンの色と枚数以上であれば使用可能

例えば下記のような状況だと、このタイミングで「バッシュ」「クエスト」「召喚30」を順番に使うことができます。
※条件を満たしているアクションの実行は任意です。

このゲームは「クエスト」のアクションがドローのタイミングとなる

「召喚」「知力」「装備」などのアクションを使うことで対応するカードを手札からプレイできます。
なお、どんな種類のカードであれ、プレイするには同じ色が少なくとも1枚はキャラクターの下に重ねられている必要があります。

モンスターカード、アイテムカードのプレイ
キャラクターカードの横に出します。
なお、モンスターが場にいる限り、そのプレイヤーのキャラクターへのあらゆる種類のダメージはモンスター1体につき-10されます。

スキルカードのプレイ
効果を使用した後、トラッシュします。

3. アタック(攻撃)

自分の場に出ているモンスターは、毎ターン1体につき1回、モンスターかキャラクターを1体選んでアタックできます。
※モンスターのアタックの順番は任意です。
※自分のキャラクターやモンスターもアタックの対象にできます。
※召喚酔いは無く、出たターンにすぐアタックできます。

モンスターにアタックした場合:
攻撃側モンスターのアタックの数値ぶんのダメカンを防御側モンスターに乗せます。このダメージはターン終了時まで残ります。
累計でモンスターのHP以上のダメージが与えられた場合、そのモンスターは破壊され、トラッシュへ置きます。
※防御側のアタックに関係なく攻撃側が一方的にダメージを与えます。

キャラクターにアタックした場合:
アタックの数値ぶんキャラクターのHPを減らします。
なお、相手の場にモンスターがいる場合、相手のモンスター1体につきキャラクターへのダメージが10軽減されます。

アタックできるモンスターがいない、またはアタックしない場合はターン終了です。
その時点でモンスターに乗っているダメカンをすべて取り除き、相手のターンとなります。

このようにしてターンを繰り返し、先に相手のキャラクターのHPを0にした方が勝利です。
なお、勝利条件としては「相手プレイヤーのキャラクターのHPを0にする」のみであり、どちらかのプレイヤーの山札が0枚になっても勝負は終わりません。

おわりに

以上がメイプルストーリーiTCGの基本的なルールです。
ルールの独自性がかなり強いため最初はとっつきづらいですが、各職業ごとに個性が豊かで中々楽しく遊べます。
ビッグバン前の懐かしい顔ぶれのモンスターがたくさん出てくるのも嬉しいところです。

お手元にカードがある方は是非遊んでみてくださいね。

(もっとも、ちゃんとしたデッキを組んだ場合は赤単バーンが強すぎてゲームにならないんですけども…)

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