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【本編無料】アクアギャクテンポインターとサガとタカラトミーとWotC

みなさんどうもこんにちは。
元善良なDMPです。

さて今回エアプのくせに記事を書く理由はこちら

対象カード:アクア・ギャクテンポインター(DM24RP3 16/76)
《アクア・ギャクテンポインター》のカードテキストが、ゲームプレイにおいて想定外の挙動を引き起こすことが発覚しました。
そのため、該当カードのテキストを訂正いたします。
訂正内容)
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。

このクリーチャーが召喚によって出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。

※現在、誤植カードの修正の予定はございません。そのままご使用ください。

今回のテキスト訂正に関し、皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
今後とも「デュエル・マスターズ」をよろしくお願い致します。”

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/316666/

とあるカード1枚のエラッタです
「カードゲームにエラッタはあるあるなんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれませんが、まあ問題はその先です

ポイント①
《アクア・ギャクテンポインター》のカードテキストが、ゲームプレイにおいて想定外の挙動を引き起こすことが発覚しました。

なるほど。今回の挙動はどうやら”想定外”だったようです。
では一体その”想定外”の挙動というのはどういったものだったのか。

①このカードを出し、お互いのクリチャーを選ぶ
②自分のデッキのクリーチャーをアクアギャクテンポインターのみにすることで、自分からは確定でこのカードが出る
③相手のデッキから出るクリーチャーが、何らかの相手のデッキを”減らす”要素を持っていて、なおかつこちらのアクアギャクテンポインターの能力を妨害するものでなければ、無限ループしてそのまま相手のデッキ切れで勝てる

というものみたいです(間違いや補足があれば訂正お願いします)

なるほど、たしかに強い…
なんと驚くことにこのカードは単体で勝利する要素を内包しているではありませんか
凄まじく強い…

しかしエラッタ理由は「強い」ことではありませんでしたね
そう、”想定外の挙動”でした
ではこれは一体何のことなのか?

公式が明言していませんが、世間の流れを見る限り…

このループはお互いにシャッフルを挟む関係上、完璧なループではなく半ループのようなもので、ループとして省略できず、試合時間が長引いて大会運営に支障をきたすことに起因して、各種大会やCSにおいてこのカードが独自の禁止を食らっていた

という要素があるみたいです

なるほど、これが公式の言う”想定外の挙動”…!
しかし、ここで疑問が残ります
そもそも”想定内の挙動”とは何だったのか?ということです

現代デュエルマスターズにおいて、「召喚によって出たとき」と単に「出たとき」というテキストには天と地ほどの差があります
前者はコストを払う、Sトリガーで踏み倒す、召喚扱いとして踏み倒す…
など範囲が限られていますが、後者であればどんな出し方をしても能力が発揮されるのです。そう、自分の能力で出し直したとしてもね。

つまりテキストを「出たとき」で開発した以上、その能力によって同名カードが出ることは想定されて然るべきなのです。
実際問題、悪名高い「絶望神サガ」は「出たとき」のテキストを持ち、同名カードを使い回すことで無限ループを行っていましたが、発売後即エラッタや規制がかかるということはありませんでした。

”相手のデッキを減らせる”という視点が欠けていた可能性

かろうじてWotCを擁護するのなら、この路線しかありません
今回は特に「膨大なカードプール故に起きた想定外の事態に対応するエラッタ」ではなく「なんか単体でループして勝てちゃった」事案なので、”カードプールの多さ”は言い訳になりません
昨今相手のデッキ切れで勝つデッキもなかったみたいですし、まあ小学生がお遊びで作ったカードゲームと考えれば許せるくらいのミスでしょうか。(ジョーかな?)

ポイント①の総評

はっきり言って「言い訳がましい」の一言に尽きると思います
素直に「テストプレイが不十分だった」とか、「想定が甘かった」とか言えないんですかね?
ここについての責任の所在がWotCにあるのかタカラトミーにあるのか不明瞭なのもなんだか気持ち悪いところです
デュエチューブなんかではメンバーが開発に関わってるみたいな発言してますしね。
直近MTGのナドゥでもやらかしてみるみたいですし、WotC濃厚と思って心の平穏を保っておきます

ポイント②
「アクアギャクテンポインターと絶望神サガの問題は別」という論調

今回どちらかと言うと、こっちに対して物申したい気持ちの方が強いです
この人たちが何を言いたいのかというと、簡潔に言えば「サガは良いループだけどギャクテンポインターは悪いループだよね」ってことでしょう
いや、何が?
と声を大にして言いたいです
こいつらほんとにカードゲームがどんなものか理解してんのか?と
サガは最速3ターン目で為す術なく敗北させられる可能性があるのに対して、ギャクテンポインターはキーナリー4枚入れておくだけで対処出来るんですよ?
そしてそういうデッキが広まるだけで、自然とシェアが落ちていくんですよ?
なぜ彼らはサガに対して否定的ではなかったのか?
何も考えていないから。楽に勝てるから。
なんだか非常にムカつきますね(感情論)

ポイント③
何故アクアギャクテンポインターとサガでは公式の対応が違ったのか?

まあぶっちゃけ上述した「大会運営に支障をきたす」ってのが一番デカいんだとは思うんですけどね
でもそれってカードゲームとしてどうなんですかね?
プレイヤーとしては十分に対策出来る仮想敵を公式が潰している訳ですよね
それってもうじゃんけんで勝敗決めれば良くないですか?
カードゲームである以上ある程度時間がかかるのは当たり前ですし、多様なデッキが存在するのは健全だと思うんですけどね
むしろサガの一強とも言える環境を放置していたのは何故なのか?
「出たとき」の効果だけで完結してループして強いのに、「ターンのはじめ」とかいう謎のおまけも付いていたのは明らかにデザインミス、ループは想定外だったと言えるのではないか?
今一度WotC、タカラトミーは反省する必要があり、DMPの連中は一度しがみついているデュエマから離れたほうが良いのではないでしょうか?
このままだと殿様商売まっしぐらですよ。もうなってるかもしれませんが…

ポイント④
エラッタするにしても愚策

おそらく今回Twitter上で一番指摘されているのがこれだと思います
エラッタ内容を簡潔に表すと、「出たとき」→「召喚によって出たとき」に変更されました
これによって基本的にはSトリガーでの運用が余儀なくされ、キューブ系デッキや10軸ガチロボ等のデッキでの活躍がかなり微妙になりました
いや、それって元々「想定内の挙動」だったやつでは?
ループ潰したいなら同名ターン1にするとか、「同名以外が出るまで」にすればいいだけでは?
とツッコミ続出です
いや、本当にそれですよね
どうやらWotCやタカラトミーはループだけではなく、そのカードがどんなデッキで使われるのかをまるで把握していないようです
おそらくエアプの私の方が理解度が高いですね

総評

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