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一緒に歩いて、一緒に辿り着こう。~5回目のひな誕祭を経て~
皆さんこんばんは、しゃっくです。
今回はレポ、といってもその時のライブリポートというより、ライブを通して見た日向坂のみんなの想いが最高だった、というお話です。
要約すると、こんなにも未来が楽しみなグループに出会えたのは初めてです、ということ。
武器を置いていくわけではない
最新シングル「君はハニーデュー」では、日向坂46として初の選抜制がとられました。
個人的には、逆らえない流れであると感じています。
今の日向坂に刺激と変化を与えるため。
そして4期生という魅力をしっかりとグループのものにするため。
ただし、裏を返せばそれは「全員選抜」という日向坂の一つの強みを置いていくことになる、という面もあると感じていました。
でもそんな心配は不要で、全員で一つのグループで、同じ方向を向いている、「5回目のひな誕祭」は、それを証明するのに十分すぎるライブだったのです。
「準備期間」としての2023年
自分の好きな日向坂、を認識するために、2023年を振り返ります。
2023年、日向坂のメンバーがどこか不完全燃焼気味に感じていたことは、多くのファンの人にも伝わっているかもしれません。
それは、メンバーとファンの間で、日向坂46への理想像と期待、そして現実がブレてしまっていたかのように、振り返ると感じます。
キャプテン・佐々木久美さんは昨年末に以下のように触れています。
久美「(前略)(注:日向坂のメンバーが)それぞれ個々の活動でがんばっていたとは思うんですけど、グループとしては……『今年は何が残せたんだろう?』っていう、どことなく消化不良感があったのも確かなんです。(後略)」
2023年、
どう頑張ったらいいのか
わからなくなって、
みんなで道に迷う瞬間もあったり、
そんな時に指し示す方向を
決めきれなかったのがキャプテンとして
不甲斐ないです。
B.L.T.の12月号では2023年の「前半期の消化不良」感について掘り下げて語られています。
インタビューの時こそ、アルバム「脈打つ感情」のリリースや、「Happy Train Tour 2023」の最終公演を控えた状態で楽しみなことが多い、と語られていますが、
ここまで迷いを吐露していたインタビューはなかなかなくて、最初に目を通した時に驚きつつも、内心そうだよなと思っていた自分もいました。
本日発売「B.L.T.12月号」表紙・巻頭を飾っている #日向坂46 #佐々木久美 さん #佐々木美玲 さん #金村美玖 さん #小坂菜緒 さん #上村ひなの さんの座談トーク、進行と構成を担当。最近の日向坂を取り巻く状況などについて、5人に語ってもらいました。行間に滲む本音を読みとってもらえれば。#BLT https://t.co/j9vXaEeSFs
— 平田真人(真田仁平/よろず筆客請負人) (@matrisanez) October 27, 2023
時は遡りますが、昨年の「4回目のひな誕祭」が終わり、その次の日に1本のMVが公開されました。
「恋は逃げ足が早い」。作曲はお馴染み野村陽一郎さん。
このMVを見て、「この体制が間もなく終わろうとしている」と直感的に思ったのを覚えています。
過去を映像で振り返るだけでなく、積み重ねてきた自身の歴史を重ね合わせながら、横浜という地から高みに向かって走っていく。公開がひな誕祭の次の日とも相まって、新しい1年の決意表明であるように読み取りました。
この時期、乃木坂46では「人は夢を二度見る」で5期生も選抜・アンダーに分かれて活動をしていて、日向坂も近くそうなるのかな、と感じたのです。
結果として、2023年にリリースされた楽曲では選抜制は導入されなかったのですが、新たな一歩を踏み出すことのできないもどかしい思いが、メンバーにもファンにもあったのかもしれない、と。
決して一つひとつの楽曲が良くなかったわけではない。けれども、ファンの望む日向坂のイメージとのすり合わせが思うようにいかなかったのかなと感じています。私はそうでした。
きっと、「4期生の合流」「選抜制」が求められていたという声は、昨年のうちにメンバーの耳にも入っていたのではないかと思います。
変わらなければいけないのはわかっている、けれどもそのための一歩が踏み出せない。
もしかしたら2019年の「欅坂46 9thシングル」のこともあったのかもしれないな、とか。
私自身も、2022年から徐々に聞こえてくるその声、最初は反対でした。
勝手にですが、グループ内での内部分裂を恐れていたのです。
そうした全体、グループ内部・外部を含めた意識のズレが、迷いを生じさせてしまったのかもしれない、と振り返っています。
なかなか渦中にいるとわからないことなのかと思いますが…。
――日向坂46としても5年目に入りましたが、グループ的には今どういうフェーズにあると思いますか?
佐々木(注:美玲)「まだまだ次を模索中っていう感じが、私はしています。(中略)飽きられずにまた新しい日向坂を見せられるかどうか……私が言うことではないと思いますけど、そういう課題があるんじゃないかな。もちろん活動は一つひとつ頑張りますけど、何を頑張ったらさらに上に行けるのかは、まだ模索中なのかもしれません。(後略)」
宮地「(前略)同じような時期にデビューした乃木坂46の五期生さん、櫻坂46の三期生さんとつい比べてしまう。しだいに自信がなくなっていって、「自分たちが入ったことはマイナスだったんじゃないか」と感じたこともありました。(後略)」
竹内「(前略)乃木坂46の五期生さんと櫻坂46の三期生さんが活躍されているなかで、「私たちは何ができているんだろう」と考えてしまうんです。」
そうした時期を経ながらも、自分たちに何ができるのか。何度も話し合いをした、ということは多くのメンバーが語っています。
それと同時期に、ツアーという武器を手にした日向坂は、その中で一つの再び目標に向かって歩き出していきます。
久美「(前略)何となく迷いがあったのも夏ぐらいまでで、ツアーが始まってからは思いも共有していて」。
美玲「うん、気持ちも一つになった」。
日向坂46はもう一度東京ドームを目指します!
夢はたっくさんあるけれど、
目標として、東京ドームを目指すこと、
メンバーみんなで話し合って決めました🥚
やっぱり特別な思いが詰まった場所です。
日向坂として力を目一杯つけて
またあの場所に立つんだーー!!
思い返せば「Happy Train Tour 2023」では「ライブ最強のアイドルになる」ことを強調して語っていました。
それは、日向坂としての武器はライブである、ということの決意表明だったのではないかと思います。
こうして、グループは2024年に向かって力強く歩んでいきます。
大好きな日向坂の正体
前置きが長くなりましたが、ここまでが2023年のお話。
話を今年の4月7日に戻しましょう。
キャプテンの佐々木久美さんが最後のスピーチで、以下のことを語っていました。
久美「(前略)今の日向坂46にもう迷いはありません。みんなで手をつないで、横一列になって、これからもずっと歩き続けていきます。(後略)」
「5回目のひな誕祭」直前にリリースされたblt graph.の佐々木久美さんへのインタビューで、以下の内容がキャプテンから語られました。
「(前略)私としてはメンバーみんなで一緒に道の幅を広げてきたっていう感覚があるんです。一期が先頭に立って、みたいな感じじゃなくて、最初は12人で横並びだったのが、(二期生の)9人、(三期生の)4人、(四期生の)12人と、どんどん横に広がっていって。細かった道が、メンバーが加わるごとに幅が広がっていったというのが、私の中のイメージです」。
「私の中では、今でもそういう(注:「キュン」のキービジュアル、「JOYFUL LOVE」で全員が一列で並ぶ)イメージです。みんなに平等にチャンスがあってほしいし、得意なことを持っている子にはその分野でチャンスが与えられて、それでグループが強くなっていくっていうグループであってほしいなって思っています」。
ひな誕祭の前にこのインタビューを読みながら、ちょっと感動しすぎてしまって。
自分が追い求めている日向坂はこれなんだなと確信しました。
バラエティーの得意なメンバー、舞台やミュージカルで活躍するメンバー、
スポーツで力を発揮するメンバー、モデルとして輝くメンバー。
それぞれに得意なメンバーがいるのは他のグループでも見られる構造ですが、日向坂は特に分かれている印象があって、一人ひとりが活躍できる基盤を整えてきたように感じます。
全員選抜による一つのメリットでしょう。そんな構造が自分は好きでした。
このインタビューに挙がった例だけでなく、メンバーが横一列になるシーンは他の楽曲でも多くあります。
「ってか」MVの大サビ、ラストシーン
「僕なんか」MV、小坂さんを迎え入れるシーン
「月と星が踊るMidnight」ではライブ披露時のDメロ
他にもあるかも
そして、「僕に続け」。
作曲はお馴染み野村陽一郎さん。
選抜制の導入された今シングルで、横一列になるMVが見られるとは。
まさに自分の好きな日向坂が、そこに具現化されていました。
齊藤京子さんの門出となる楽曲が全員参加なのも、日向坂らしいですよね。
選抜制によってメリットが失われるのではないか、そんな自分の不安を、キャプテンのインタビュー、そしてひな誕祭で払拭してくれたのです。
5回目のひな誕祭、横浜スタジアムを包み込んだ熱量は間違いなくこれまでにないもの。
具体的に「これがよかった」というポイントはあれど、それの一つひとつの積み上げというよりかは、全体の余韻に浸れるような空間が形成される。
それこそが日向坂46の生み出してくれる楽しさ、ハッピーさの正体。
そして最後にキャプテンの口から放たれる、力強くも優しい言葉。
2023年、来るべき運命に向けた機運を高める準備期間としての役割は十分に果たせたと思います。
昨年が意味のあるものだったかどうか、それは「君はハニーデュー」にかかっているはず!
作曲はお馴染み野村陽一郎さん。
そして「ひなた坂46」の発表。
彼女たちは「ひなた坂46」であり、そしてもちろん「日向坂46」でもあるわけで。
選抜に選ばれなかったメンバーの悔しさは皆がブログなどで綴っている通り。
でも、「ひなた坂46のパワーで、日向坂46が、進化する」。私がこのフレーズを見た時の衝撃と感動は今でも思い出せます。
作曲はkariaさん。アクションめちゃくちゃカッコいいのでぜひ。
日向坂46ドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」のキャッチコピーが
「私たちは誰も諦めない、誰も見捨てない」でした。
そのマインドを持ち続けていれば、きっと大丈夫だと信じています。
――正源司さんが目指す理想のアイドル像は?
正源司「(前略)私も何かにつまずいたり、『つらいな』と思っている人に寄り添って、手を繋いで一緒に前を向けるようなアイドルになりたいです。(後略)」
センターがこう話してくれているのでね。
選抜制になってもこの想いは、グループもファンも、大切にしていきたいな、と。
選抜メンバーも、ひなた坂46メンバーも、みんな盛り上げていくぞ!!
美玲「(前略)あの時が日向坂46ピークだったなとか、そういうのは絶対に言わせません。まだまだ上に行きたいメンバーしかいません、ここには。(後略)」
全員が同じ方向を向いた日向坂は最強だってこと。
こんなにも未来が楽しみなグループはないですよってこと。
この2点を胸に、まずは宮崎まで、そしてその先の目標へ。
自分も一緒に歩いて、一緒に辿り着きたいと思います!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
しゃっく
宣伝です!
「君はハニーデュー」初回特典映像にて、
日向坂46四期生の「新参者」公演が収録されます!
おそらく千秋楽の映像だと思いますが、
2023年見た中でのベストライブと言っていいと思ってます。
全編見てほしいですが、時間がない方は「見たことない魔物」だけでも!
ぜひよろしくお願いいたします!!
「見たことない魔物」といえば、ちょうど迷いや葛藤を抱えていた時期の日向坂、特に4期生に完璧なタイミングでやってきた曲でした。
藤嶌「曲をいただいた時から、その時の私たちと状況が重なっているように感じました。この曲に励まされた私たちが歌うからこそ、聴く方に伝わるものがあるんじゃないかと思うんです。四期生の想いを乗せて表現しています。」
10枚目シングルに収録された「見たことない魔物」。
四期生がこの曲に出会うことで、自信を取り戻していく様子は『BRODY』12月号に記載されています。
センターの藤嶌さんは、「5回目のひな誕祭」スピーチでも「ずっと存在意義がわからなかった」と語っていました。
だからこそ、この曲のパフォーマンスに秘められた想いは計り知れず。
最高の熱量でした!ぜひご覧ください!