楽曲に愛を吹き込む、ということ
皆さんこんばんは。しゃっくです。
もうひと月以上前になりますが、先日「北野日奈子卒業コンサート」がありました。
そして4月末をもって、北野さんが乃木坂46を卒業します。
メンバーの卒業に際して記事を書くのはあまりないのですが(大園桃子さんのとき以来かな)、先日のライブを見ていて、
これは書いておきたい、と考えていたことを文面にしてみます。
完全に主観かつネタバレを含みます。
私は配信でこのライブを観ていて、
「北野日奈子は『曲を育てる』達人」そう感じました。
乃木坂46の楽曲を好きになるにあたっては、詩や曲だけでなく、ダンス、(曲によっては)MV、ライブパフォーマンスなど、様々な判断尺度があると思います。
もちろん人によってその基準は違うと思いますが、私は北野さんの「ライブを通して曲の能力を最大限に引き出す」能力に惚れ込んでいました。
それを随所に見たのが、卒業コンサートだったと思うのです。
卒業コンサートで印象に残ったシーンをいくつか挙げていきます。
アンダー
まずそのことを感じたのはアンダーブロックの最後「アンダー」。
今から4年半前、この曲のリリース時は賛否両論あった曲だったと記憶しています。
この歌詞をアンダーメンバーが歌うこと、それは本人やファンに向けたエールでもある反面、生々しさもあったように感じています。
しかし卒コン当日、北野さんはステージの真ん中で完全にこの曲を支配していました。それぐらいの迫力が画面越しでも伝わりました。
決して良い面だけではない、苦悩や葛藤といった多くのメッセージを含んだこの曲に、ライブパフォーマンスを通して「誇り」を植え付け、育て上げてくれました。
アンダーとしてのプライド、それは北野さんが一番感じていたのかもしれません。
バレッタ
曲前のVTRで「曲を受け継ぐこと」の覚悟が見て取れた北野さん。
堀さん卒業後、期を跨いだライブの場でどのような披露をするか。その重圧を一身に受け止めていたのが印象的です。
この曲だけでなく、最後の一員となったサンクエトワールの「大人への近道」「君に贈る花がない」、
「ゆっくりと咲く花」を代表とする2期生楽曲など、
次の世代に「曲を継承する」その礎をしっかりと、今の乃木坂46に残してくれたと思います。
僕だけの光
「アンダー」を引っ提げたアンダーライブ九州シリーズ。この時のピアノアレンジとして卒業コンサートでは披露されました。
最近では3期生ライブでアコースティックギターVer.として披露されてもいますが、曲にいろんなアレンジを加えることは、「九州シリーズ」当時では珍しかったのではないでしょうか。
個人的にはライブならではのアレンジは賛成派なので、(当時の九州シリーズを見てはいませんが)新しい引き出しを開けてくれたと考えています。
日常
北野日奈子の代名詞にして集大成。
正直、リリースされた当時の個人的評価はそんなに高くなかったんです。
ただこの曲、ライブでここぞ!という時にいつも来てくれるんです。
それをまず感じたのが2019年の「真夏の全国ツアー2019」@神宮。
その時から、「仲間を守る」という意識と強い覚悟を感じました。
考えてみれば、この曲が収録された22ndアンダーライブのセットリストでも本編最後に配置されたのを考えると、ずっとライブ映えされるように狙いがあったのかもしれません。
それにしても、ここまで恐ろしい曲になるとは思いませんでした…。
青いペンライトの海が一面に広がったことが、ファンからできた恩返しかもしれません。
卒業発表時のインタビューの一言、北野さんがグループに、そして我々ファンにもたらしてくれたものを、このひと月であらためて身にしみて感じます。
先日の「猫舌SHOWROOM」、「らじらー!サンデー」でも、番組に対する愛をたくさん語ってくれました。
各所に垣間見える北野さんの持つ「愛」こそが、乃木坂46の楽曲をも、より光り輝くものにしてくれたんだなと感じています。
Actually...
乃木坂46の最新シングル「Actually...」はフォーメーションも、楽曲も、「新しい領域に挑戦した」といえるものです。
この楽曲を取り巻く環境は難しくなっている面もある、と言わざるを得ませんが、
センターの中西アルノさんの活動再開も含め、
これから「曲を育てる」ことが、乃木坂46渾身のナンバーに成長させる、そして乃木坂46をさらに高みに連れていってくれることになると思います。
北野さんは、卒業前にその大切さを教えてくれたのではないかと思っています。
乃木坂46の楽曲は、ストーリーとともにあるということ、
これからも注目していきたいと思います。
北野日奈子さん、卒業おめでとうございます。
これからの人生が、愛に満ち溢れたものでありますように。
しゃっく
FFさんの北野さん推しの方からも、「推していて楽しかった」という声を多く見ています。素敵な関係性だなぁと。