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四期生ライブは四期生の軌跡そのものだった

皆さんこんばんは、しゃっくです。

先日、といってももう1ヶ月以上前ですね。遅くなりました。。。
8/27-29に開催されました「日向坂46 四期生ライブ」の感想を記載しようと思ったのですが、
本当にエグい、圧倒的伏線回収型セットリストだと個人的に感じたので、勝手に深読みして考察してみます。


おことわりという名の免罪符

  • 以下では個人的な偏見を含みます

  • もちろん、ライブ主催側が意図した正しいものである、とは限りません

  • 論理関係ガバガバなところありますが大目に見てください(保険)

  • 「このメンバーのここが良かった!」という感想はそんなにありません

  • それなのに長文です

それではセットリスト順に振り返っていきましょう〜



セットリスト


OP〜ダンストラック
1. どうして雨だと言ったんだろう?(C:正源司)
2. 月と星が踊るMidnight(C:小西)
3. 青春の馬 (C:清水)

ダンストラックで一人ずつ登場!6年前の「ひらがなけやき武道館3days」からのオマージュを早速取り入れつつ、一人ひとりの指の動きで「四」を表すことから感じる、日向坂四期生としてのプライド。

セトリの1曲目としては誰も考えることができなかったであろう楽曲から始まった本ライブは、昨年・今年のひな誕祭でも四期生体制で披露された2曲へと繋がります。
衣装は青春の馬MV。


で、この冒頭の3曲ですが、詳細を後述するとして次に進みます。


4. ロッククライミング(C:平尾)

MC後にカラフルなパッチワーク風衣装に着替えたメンバーは、高低差の大きなステージを曲のイメージの如く登っていきます。
まるで、このライブの中でも大きな冒険に出かけるかのよう。

曲の終盤では、センターの平尾さんがステージ最上段・中央部のリフトに上がります。このライブでもっとも高い場所にいたのではないかと。

確信を持って手を伸ばした平尾さんは、頂上で何かを掴みます。


5. 君しか勝たん(C:竹内)

その裏では一人、サーカスを見ようとした女の子がやってきます。

寸劇の中で、竹内さんは「サーカスのチケット」を落としてしまいます。
しかし、渡辺さんが扮したピエロの出した問題に正解することで、見事にそのサーカスの舞台に入り込むことができます。

サーカスはここでも「ひらがなけやき武道館3days」のセットを思い起こさせる演出。
バトントワリングや一輪車など、かつて先輩たちが挑んできた課題に取り組む姿も合わせ、まるで先輩が歩んできた軌跡の再現をしているようです。

ここで気づきます。もしかしたら、冒頭の竹内さんはステージ上で何かを掴んだ先輩に憧れてこの世界に足を踏み入れた四期生自身を表しているのかもしれない。


6. 真夜中の懺悔大会(C:石塚)

サーカスが大盛況のまま終わり、辺りは真っ暗に。この時点ですでに四期生はグループに加入していることを示していたのでしょうか。


四期生としてオーディションに合格した12人が挑んだレッスン、その合宿の中で課題として与えられた「青春の馬」。合宿最終日を控えた夜は、メンバーそれぞれの想いがあったようです。

正源司「(前略)最終日の就寝前、(注:徐々に仲良くなっていった)宮地のほうからいま抱えている不安を話してくれたんです。私も、将来への不安だったり、素を出せない自分への不安だったり、本心を打ち明けることができました。」

小西「布団の中から「全然寝られんなぁ。たまちゃん、寝た?」と声をかけて、石塚と語り合いました。これから先の未来に希望を抱いていて、お互いの夢を語り合ったし、不安も打ち明けました。あの夜に石塚との距離が縮まったと思います。」

『BRODY』 2023年12月号


石塚さんが見せる日替わりの懺悔は、(なかなかヤバいものもありましたが)裏返せば四期生の仲の良さを表していたのかもしれません。平尾先生許してあげて…笑


7. 川は流れる(C:平岡)

衣装チェンジ、白基調にネイビーのアクセント。

アイドルという世界に飛び込んだ四期生は、さまざまなことを経験していくこととなります。
「とてつもない速さで変わってく」この世界の中で、四期生として爪痕を残そうともがきます。

もしかしたら、「なるようにしかならない」という現実を見たのかもしれません。
メンバーの表情は笑顔というよりは、真っ直ぐで真剣な眼差し。センターの平岡さんを中心に、四期生が踏み出して行きます。


8. シーラカンス(C:正源司)

四期生楽曲の2曲目となった「シーラカンス」。後に表題曲センターを飾る正源司さんを中心に、グループをさらに勢いづけようと四期生は活動していきます。

不安な表情もありながら、終盤、大サビの手前ではセンターの正源司さんが舞台上で一人リフトで上昇。何かを掴もうと上へ手を伸ばします。

2日目にリフトの頂点で発した言葉は「行くよ」とのこと。彼女を中心に、四期生がいよいよ駆け出します!


しかし・・・。

その伸ばした手の高さは、「ロッククライミング」の平尾さんの位置には、届いていなかったのです。



9. ガラス窓が汚れてる(C:宮地)

元々ライブでカギとなる楽曲だと考えていて、昨年のツアーでも場面転換に大事な役割を果たした曲。
センター宮地さんのソロダンスでは、ステージの上手から下段、下手、上段と一周しています。

同時に、ステージには白いスモークが立ち込めます。


昨年の「4回目のひな誕祭」を終えた四期生は、次の目標を見失っていました。

宮地「「おもてなし会」と「ひな誕祭」が終わった時、次は何を目標にすればいいのか見えなくなってしまったんです。みんな「日向坂46のために頑張りたい」「四期生として成長したい」という気持ちはあるんですけど、向かう先が明確じゃないから迷ってしまう。(後略)」

『BRODY』 2023年12月号


突如としてステージを覆うスモーク。
「夢の色を教えてくれよ どれが夢なのかわからない」から始まるサビの歌詞。

迷いが生じていた、と語るのはちょうどこの曲のリリースの時期。四期生としてこの曲を歌うことは、その時の感情を表していると感じます。

宮地さん大役でした。あのしなやかなダンスと表情は最強です。ひなた坂46ライブも楽しみだ〜


10. 夢は何歳まで?(C:正源司、藤嶌)

前の曲からの綺麗な繋がりのまま来た、来てしまった、ド直球に現実を突きつける楽曲。
聴いたのも久々でしたが、歌詞をこれまでの四期生の経緯と重ねるだけで胸が締め付けられるかのようで。


3日目に明かされた「後ろのモニターのサイズを合わせて、そこには一人しかいないがペアで踊っているかのような演出」。
これもすごい仕掛けでリピートで見てて面白かった。本公演ではストーリーにのめり込みすぎて、一切気づいていませんでした笑


11. You’re in my way(C: 小西)

タイトルを直訳すると「お前は俺の道を塞いでいる」すなわち「邪魔だ」となる、意志の強さを表す楽曲。

ただし、本来は歌い手が「I」となるこの楽曲も、この時ばかりは歌い手側が「You」となっているような感覚。

すなわち、「邪魔だ」と言われている側になってしまっていると気付かされます。

宮地「(前略)しだいに自信がなくなっていって、「自分たちが入ったことはマイナスだったんじゃないか」と感じたこともありました。他の子もそうだったと思います。四期生はみんな明るいけど、繊細な子ばかりだから」

『BRODY』 2023年12月号


このユニット2曲こそ、日向坂四期生武道館公演のセトリの鍵を握る部分。
四期生の置かれた立場、それを自ら表現している気がして、見ていて苦しくなりました(パフォーマンス自体は見事でした)。



12. アディショナルタイム(C:渡辺)

カウントダウンから始まる演出。

当時、現実の厳しさを痛感した彼女たちに残された時間はあと僅かだったのでしょう。
そこに訪れたのが「新参者」だったのです。

加入してから1年、
まだなにも日向坂に残せていない、
ここで終わるわけにはいかない、
四期生みんなすごいんだよっておひさまに伝えたい。
という気持ちが心の奥にずっとずっとありました


本当にこれが最後のチャンスだと思いました。

清水理央 公式ブログ
『真っ暗で何も見えない道をがむしゃらに走り抜けた先には、暖かい日差しと虹が掛かってる様な気がした』


この文脈でこの楽曲が起用されたのは間違いなく、こういうことだな、と。

間奏ダンストラック!日向坂四期生、こんなもんじゃない。ただでは終わらせない。
そんな気迫を纏う真ん中にいるのが最年少の渡辺さんなの、凄すぎる。


MC〜ダンストラック

MCを挟んだ先のラストブロック。実は初日のMCではしっかりここが新参者の話題だったりでちょっとほっこりしました。

衣装は雨が降ったって(かな?)
一連の中でもテンポや曲調の異なるトラックが織り交ぜられているのは、新参者や以前からの成長分。
自ら見つけ、手にした「一体感」という最強の武器で、霧の中をがむしゃらに駆け抜けていきます。


13. キツネ(C:山下)

これまでのストーリーを感じた上で注目したラストブロックの1曲目。「新参者」でもギアを一段、もう一段と加速するために終盤に組み込まれている楽曲。

「新参者」はひらがなけやき時代の楽曲を多く取り入れ、まさに先輩方の歩んだ道のりを追体験。
一方で今回の四期生ライブでは、日向坂の曲のみの構成で日向坂四期生としての軌跡を振り返り。

その文脈が異なる2つのライブが交わるのがこの楽曲である、という印象を持ちました。
日向坂として、四期生として、我らの示すべきものはこれだ、と言わんばかりに会場のボルテージを上げて行きます!

そして、最後の山下さんの笑顔が、新しい四期生を見せているという爽快感を感じさせてくれます。


14. 雨が降ったって(C:小西)

雨の映像から傘を差す小西さん、となるとこの曲の確定演出。
そしてMVさながらの演出に、日向坂の持つ「楽しさ」や「熱量」が内から溢れ出ているかのよう。
その後の明転、セルフお片付けも、新鮮さと共に日向坂ならではの楽しさとして伝わってきました。

「君しか勝たん」以来の寸劇パートではありますが、前半部にもパートを作っておくことで、
ここでも無理なくその世界にオーディエンスが入り込める、そんな印象を受けました。





さて、ここで冒頭「後述する」とした1〜3曲目について振り返って見ると、
四期生としてのそれまでの歩みが3曲に凝縮されたような意味合いを感じたのです。


「どうして雨だと言ったんだろう?」
誰もが予測できなかったであろう1曲目のイントロ。
楽曲は「晴れた夜なのに、自分の中では雨が降っていた」という失恋の心情を表しています。


四期生にとっては、先輩方に憧れて加入したこの世界。ただ、思うようにはいかなかった。
周囲からのハードル、他のグループの比較、客観視されない基準によって縛り付けられてしまった自分自身。
彼女たちの視界を遮ったその雨は、もしかしたら自身の中で勝手に降らせて、その視界を曇らせていたのかもしれない。

でも、それで良かった。雨が降ったって良かった。だからこそ今の日向坂、最高の日向坂があるんだ。
「雨が降ったって」のストーリーで、冒頭の伏線を一気に回収したのです。


2曲目の「月と星が踊るMidnight」では「五回目のひな誕祭」で先輩からの継承を印象付け、3曲目の「青春の馬」はまさに長い時間四期生と一緒にあった曲。
四期生、今ここにあり、を知らしめているかのようです。

「青春の馬」では間奏に新たなダンストラックも織り込まれていたりして、その成長は止まることを知りません!
MCで藤嶌さんが言っていた「ヒーロー感溢れる理央ちゃん」の存在、嬉しいですね。

そしてこの2曲は途中で横一列になる動きもあり、それが日向坂なんだ!と!

この3曲が、まるでこれから始まる一本の映画の予告編となる。振り返ってみるとそんな印象を持たせてくれているかのよう。


そう、映画といえば四期生が出演した「ゼンブ・オブ・トーキョー」が10月25日に公開されますね!!





15. 君はハニーデュー(C:正源司)

「自分らしさを表現する」ことを身につけた四期生にとっての勝利確定BGM。

イントロでは本家をアレンジし、歴代の四期生楽曲センターがその楽曲を象徴するポージング。
そしてセンター正源司さんを筆頭とした「イェーイ!」は、すべての逆風を吹き飛ばし、未来に向かって一歩を踏み出す宣言でした。

初めての選抜曲として2グループに分かれた四期生がまた一つになったことを感じられて良かった。


16. 見たことない魔物(C:藤嶌)

勝利が確定したので言うことはありません。笑
今まで体感したどのライブの中でも、最強のボルテージで、最高の一体感で。
コールしながら自然と涙が出てきたのは、新参者のこの曲以来です。

日向坂ではないのですが、YOASOBIの「群青」のキラーフレーズが頭に降ってきました。
大丈夫、行こう。あとは楽しむだけだ。


17. 夕陽Dance(C:渡辺)

衣装は夕陽Dance MV。

こちらもMV要素を取り入れた演出から!
昨年のツアーでも感じたけど、最後の曲で世界観を演出するのは、日向坂のフォーマットの一つになっているのかも。
「魔物」の熱気をそのままに、会場みんなでLet’s Dance!
まさに武道館公演に当てて書いたような曲と入れやすいコール、常に最高を更新していく四期生のみんながそこにいたのです!



アンコール

En1. ドレミソラシド / キュン / アザトカワイイ
En2. My fans / 誰よりも高く跳べ! / NO WAR in the future

1、2曲目は日替わりでしたが、勝利が確定しているので深くは書きません。レポの放棄ですごめんなさい。


3日目のMCで、正源司さんはこの武道館公演について以下のように振り返っています。

正源司「(前略)私たちに憧れてくださったり、アイドルって素敵だなって思っていただいたりして入ってきてくれる(五期生もいる)。もちろん大変なこととか苦しいこともたくさんあるんですけど、『夢を諦めずに一生懸命走り続ければ、その分絶対にいいことがある』と信じて走り続けるのはすごく最高なこと。それがこの武道館ライブを通して皆様に伝わったらうれしいなと思います」

ORICON NEWS


本記事でも多く引用している『BRODY』 2023年12月号」でのインタビューに、このコメントの源流があるな、と感じました。

正源司「(前略)挫けなければ、めげなければ、いつか「日向坂46四期生ってこんなにすごかったんだ」と気づいてもらえる日が訪れると信じてます。12人が報われるまで戦い続けたいです」

『BRODY』 2023年12月号


きっと四期生のみんなも、ある部分で「夢が叶った」「報われた」と感じても、その歩めを止めることはないでしょう。
どんな出来事であっても、それこそが青春なんだろうな。



En3. ブルーベリー&ラズベリー

本編のラストブロックで、この曲は本編には入れないなという確信を持った、満を持しての四期生デビュー曲。


今まで、少しだけ、四期生の1番初めの曲のセンターが私で申し訳ないとか、私が真ん中に立つべきじゃないと思ってしまっていた時期があって、頭に張り付いたその気持ちを、同期にも、誰にも言えずにいました。
だけどこうして今回、アンコールで披露させて頂けて、それがとっても楽しくて、心から笑顔で披露してもいいのかなと少しずつ思えるようになりました。
やっぱり一気にはその気持ちは無くならないけれど、ずっと付き合っていくものなのかもしれないけれど。

これからは胸を張って、四期生1番初めの曲のセンターです!と言えるように頑張りたいなと思います。

清水理央 公式ブログ『愛してる4️⃣♡』

このコメントでちょっと泣いちゃいました。笑
最初の曲のセンターとしての責任、きっと一ファンにすぎない自分の想像なんて届かないであろう重圧。
「一気にはその気持ちには無くならず、ずっと付き合っていくものかもしれない」という清水さんの表現が、琴線に触れましたね。


W-En.1 誰よりも高く跳べ!(Day3のみ)

勝利が確定しているので(略)
円になって回るのもしっかり最後まで6年前の再現でした。





昨年の「新参者」、そして今回の日本武道館公演。
セットリストや演出の中で、日向坂として・四期生としてのストーリーがしっかりと体現されているように感じました。

そしてそのライブを成功に導き、感動を与えてくれる根底には、メンバーの皆さんの圧倒的な熱量がある、そしてそれこそが彼女たちの強みなんだろうなと感じます。


その後に行われた「ひなたフェス2024」でも、「日向坂には、熱がある」というフレーズが用いられました。
自分も「おひさま」として、負けない熱量で応援していきたいと思います!


お読みいただきありがとうございました!

しゃっく



そんな日向坂46の四期生が出演する「日向坂ミュージックパレードLIVE」が
10/5(土)、6(日)に有明アリーナで開催されます!と宣伝をして締めたいと思います。


歌唱の部分にフォーカスされることはこれまではあまりなかったので、スキルアップの面でも、芸人さんとの絡みという面でも楽しみです!

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