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【第14回】M&A仲介5社目で見つけた安心と信頼の方程式

B社は悪くなかった。むしろ良かった。でも…

B社との出会いは、今までのM&A仲介会社との「苦い三連戦」に比べたら、そりゃもう光明だったよ。
対応も丁寧だし、提案の内容も悪くない。でもね、やっぱりいろいろ気になることがあったんだ。


代表が消えたミステリー事件

最初に面談したのは、B社の代表取締役。これがね、話し方も内容もバッチリで、俺の心は「この人なら任せられるかも」って思ったんだよ。でも、2回目の面談で突然の「主役交代」。登場したのは、社員の方。いやいや、待って待って!
「俺、代表と進める話だと思ってたんだけど!?」って思わず心の中でツッコんだよね。

これ、映画でいきなり主演俳優が代わってるみたいな感じだよ。予告編で「トム・クルーズ主演!」って宣伝されてたのに、実際観たら主演が「トム・クルーズのそっくりさん」みたいな。悪くはないけど、「あれ?なんか違う…」みたいな感覚。


スピード感の問題

しかもさ、最初から連絡が遅いのが気になってたんだよね。
社労士さんがB社に連絡してくれたのに、返事が来たのはなんと3日後。3日だよ!このスピード感、まるで「一生懸命走ってるけど、全力でスローモーション」みたいな感じ。

相談したい時って、大抵は悩みのピークにいる時だから、早く答えが欲しいんだよね。
この「のんびり感」が俺の心にモヤモヤを残したのは否めない。


一方でA社の神スピード

ここで比較対象になるのがA社だよ。
社労士さんが連絡を入れてくれた直後――なんと5分後にはA社から連絡が来た。俺の希望とする連絡手段を伝えると、速攻でそっちに連絡をしてくれた。

これには思わず「早っ!」って声が出たよね。しかも、「初回面談の日程を早めることは可能ですか?」ってA社から、すぐに近い日程を提示してくれた。

いや、これだよ!このスピード感!
「悩んでる時にすぐ手を差し伸べてくれる」この安心感が、どれだけ大きいか。俺の中ではA社への信頼がどんどん積み上がっていった瞬間だった。

これ、悩んでる経営者には本当に大事なことなんだよ。M&Aって、人生の中でもトップクラスに大きな決断だから、「すぐに動いて相談に乗ってくれる安心感」がどれだけ救いになるか。俺の中でA社への信頼ポイントが秒単位で積み上がっていったよね。


初回面談の安心感

そして迎えたA社との初回面談。当日は代表と、俺の事業分野を担当する責任者の社員さんの2名が対応してくれた。
まずね、この代表がすごい。なんて言うんだろう、話してるだけで「この人、わかってるな…」って安心感が伝わるんだよ。

俺がM&Aを考えるに至った経緯や、事業の背景をじっくりヒアリングしてくれる。


テンプレじゃない、本気のアプローチ

それだけじゃないんだよ。A社の代表、普通なら「同業の買手を中心に探しましょう」みたいなテンプレ回答で終わるところを、こう言ったんだ。

「同業だけに縛らず、親和性の高い業界も視野に入れてみませんか?」

これよ、これ!今までの4社で一度も聞いたことがないフレーズがここに来て飛び出す。これってつまり、「君の会社の可能性はもっと広いんだ」って言ってくれてるわけでしょ?その言葉に俺、完全に感動しちゃったわけ。

過去の仲介会社が、「売上規模」「営業利益」の2ワードしか言わなかったのを思い出すと、涙が出そうになったよね。親和性の高い業界の想像はもちろんしていたし、過去のM&A仲介会社も多少は言っていた。

ただ切り口が異なる。修正依頼の内容だけでこちらが想像もしていなかった業界を伝えてくれるのは、シンプルに面白い心が震えた。

この代表がまたすごいんだわ。「言葉のチョイス」「質問の切り口」「アドバイスの精度」、すべてが神クラス。経験があるのももちろんだが何かこう、「この人、俺の悩み全部見透かしてる?」みたいな感じがして、座ってるだけで安心感が降ってくる。


初回面談なのに、資料持参のA社

そして、もうひとつA社のすごさを語らせてほしい。それは「初回面談での資料持参」だよ。普通、初回面談って言ったら、手ぶらで来るか、せいぜいパンフレットくらいでしょ?でもA社は違った。

「御社向けに資料を作成してみました」と、サッと取り出してくれたのは、俺の会社を徹底的に調べ上げた上で作成された資料だったんだよ!驚いたね、もう。


ただの資料じゃない、カスタムメイドのビジネスプラン

これがまた、ただの会社概要とか「御社について調べました」程度のものじゃないのがポイント。

例えば、俺の会社の事業内容や強みをまとめたうえで、「こんな方向性で価値を高められます」とか、「こういうビジネスモデルを買手候補に提案したらどうでしょう?」なんてアイデアまで盛り込んでくれてたんだ。

いやいや、これ初回面談だよ?まだ契約もしてないんだよ?
まるで、「デート前に俺の趣味や好きな映画をリサーチしてきた彼女」みたいな気配り力だよね。もう、心の中で「惚れてまうやろ!」ってツッコんでたよ。


過去との比較で明らかになるA社の本気度

ここで過去の3社を振り返ってみよう。どれも初回面談では、「とりあえずざっくり話を聞きますね」スタイルだった。資料なんてもちろんなし。それどころか、「話を聞いてから考えます」って感じで、明確な提案なんて皆無だった。

A社のこの姿勢を見て、俺は感動したよね。「まだ契約してないのにここまでやる?」って。しかも、その資料がまた的確なんだわ。

「御社の事業は、こういう業界とも親和性が高いかもしれません」とか、具体的な提案を盛り込んでくれるんだ。これ、テンプレ対応じゃ絶対にできないやつだよ。俺の会社をちゃんと調べ、考え抜いてくれたってことが伝わる。


修正依頼への期待感を膨らませる

その資料を見て、俺の中でA社への信頼は確信に変わったよね。
そしてA社の代表はこう言った。

「次のステップでは、社長のお話を伺えたので、さらにこのビジネスモデルをブラッシュアップする修正を考えています。決算書を参考にしながら価値算出をしていきましょう。ぜひ一緒に進めていきましょう!」

いやもう、そんなこと言われたら断る理由がないでしょ。
これまでの3社がどれだけ「雑に」感じたかが逆に浮き彫りになるくらいだよね。

「あんたたち、これぐらいやってくれてたら、まだ考えたのに…」と心の中で過去の3社にツッコんでたよ。


A社とのリアルな手数料の話:納得のハードルが低すぎた件

A社との初回面談が進む中、手数料の話に突入したんだ。ここで俺はちょっと身構えたね。「ほら、また2500万とか言い出すんじゃないの?」って。でも、A社は違った。なんと、めちゃくちゃ素直に教えてくれたんだよ。


一緒に実績を作るフェイズ

A社の代表がこう言ったんだ。
「私たちはまだスタートアップです。実績を作るフェイズにいます。」

おいおい、なんて正直なんだ。この誠実さに思わずぐっと来たよね。普通さ、こういう時って「実績も十分、信頼も抜群です!」みたいな謳い文句を使いたがるじゃん?でもA社は違った。「一緒に実績を作りましょう」だって。


手数料の柔軟さに感動

その上で手数料の話に移るんだけど、A社の代表はさらにこう続けた。
「通常、1500万円の最低手数料で考えています。でも、御社の案件は、実績作りとしては非常に魅力的です。なので、500万円で対応させていただきます。」

いやいや、待て待て待て!これ、思わず「本当ですか!?」って叫んじゃったよ。こんなに柔軟な対応をしてくれる仲介会社、今までなかったよ。

例えるなら、映画館でポップコーンを頼んだら「今日は特別にドリンクとキャラメルポップコーンもつけます!」って言われるぐらいの驚きだ。

でも1つ思い出すのは3社目の仲介会社。いきなり月額アドバイザリー費用を10万から5万にしてきた。俺は逆にここで信頼感をなくした。ありがたい提案ではあったが、この手数料の安さの理由は正直気になっていた。


なぜハードルが低いのか?正直すぎる説明

さらに驚いたのが、その理由。A社の代表がまた素直にこう言ったんだ。

「正直に申し上げますと、御社の販売価格はM&A業界の中では安い部類に入ります。社員数も少なく売上規模が小さいので、買い手も買いやすい金額であり、引き継ぎも容易。案件としては比較的手離れが良く、決まりやすいのです。」

いや、正直すぎるだろ!これ、普通ならもう少しオブラートに包むところでしょ?でも、こうやってストレートに言われると、逆に信頼できるんだよね。だって嘘がないってことだから。

そして代表はこう付け加えた。

「その分、御社の価値を最大限に引き出し、高くなるように営業を頑張ります!」

この言葉が、どれだけ俺の心を動かしたか。もうね、「この人たちに任せたい」という思いしかなかったよ。


利害が一致するって最高

さらにA社の代表は、こんなことまで教えてくれた。

「大型案件と比べれば、御社の案件は手離れが良く、スムーズに進む可能性が高いです。だから、利害が一致しています。」

これ、めちゃくちゃ納得したよね。俺の案件は手軽に決まりやすい。そしてA社は実績を作りたいフェイズにいる。「Win-Winの関係」ってこういうことを言うんだなって思ったよ。


断る理由が見つからない

こんなに柔軟で、真摯で、話がわかるA社に対して、俺が断る理由なんて一つもない。むしろ、「ここにお願いしたい理由」しかなかった。

これまでの3社で疲弊した俺にとって、A社とのやり取りはまさに希望の光だったんだよね。
初めて「お願いしたい」と思える仲介会社に出会えた瞬間だった。


A社の本気度が俺の旅を支える

こうしてA社の初回面談は、ただの「面談」ではなく、「俺のM&Aという大航海の出発点」になったんだ。過去の失敗があったからこそ、A社の真摯な対応が際立つ。

A社のこの姿勢と提案力、そして資料の精度を見て、俺はこう確信した。

「この人たちとなら、大海原も怖くない」

まさに、「頼れる航海士」としてA社とともに進む決意が固まった瞬間だったんだ。


いざ、出航!M&Aの旅が始まる

初回面談が終わる頃、A社の代表がこう言ったんだ。

「次は価値算定に進みましょう。代表にもいくつか資料を用意していただきながら、我々で具体的な金額を出します。如何いたしますか?」

俺の答えはもちろん、「YES」だよね。
ここまで信頼感を積み重ねてくれたこの代表となら、一緒にやっていける気がしたんだ。

こうして、俺のM&Aの旅が、ようやく本格的にスタートした。
これまでは準備運動だったんだな、って思えるくらい、この時の俺は清々しい気持ちだった。


B社も悪くなかった。むしろ、今までの3社と比べれば格段に良かった。
でも、A社のスピード感、対応の丁寧さ、そして代表の安心感に勝るものはなかった。
「俺の旅は、ここから本番だ!」そんな気持ちで船を漕ぎ出した俺。

果たしてこの先、どんな航海が待っているのか――それはまた、別の話。

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