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【社内独立のススメ】「会社員のメリット」を使いたおせ!

「社内独立」という言葉の意味については以前の記事で説明しているのでそちらを見ていただきたい。

まぁ簡単に言えば、「フリーランス思考で会社員をする」という感じだ。

今回はフリーランスに無い「会社員のメリット」について話していこう。
なお、今回の内容はボクの職場経験を基にしているので会社によって制度や環境が違うことはご了承いただきたい。

◆福利厚生


会社員のメリットでまず思い浮かぶのはここではないだろうか。
細かい内容がいろいろとあると思うので、一つづつ見ていこう。

○家賃補助

ボクの職場では家賃補助がある。
基本的には会社都合の転勤をした人にのみ適用される制度だが、一定額を上限に家賃の75%が支給されている。
入社時に賃貸住まいでも適用されないので、家賃補助のためだけに転勤したいなと思うくらいだ。

仮にこの補助を受けられる場合のコストメリットはこうなる。

家賃8万円のうち、6万円を会社が支給。実費は2万円

これはフリーランスにない大きなメリットだろう。

○交通費

ボクの職場は一部リモートワークを導入しているものの、フルリモートではないので定期代が支給になっている。
給料に上乗せになっているのだが、定期代にまで税金がかかるのは未だに納得がいっていない。

税金はどうしようもないので置いておくとして、例を見てみよう。

家から会社までの交通費(定期代)は原則会社負担
出張などがあった際も会社に経費請求できる

昔は「フリーランスなら家で仕事ができるからいいよな」などと思っていた。
満員電車は嫌だし、毎日スーツを着て出勤するのも面倒だ。

もちろん今でもこういった気持ちがないわけでは無いのだが、今はだいぶ状況が変わった。

・コロナ禍でリモートワークが普及し、電車の利用者が減った
・リモートワークで体重が増え、運動の必要性を感じた

こういった環境の変化もあり、通勤に対する忌避感は以前ほどでは無いように思える。

そして、交通費支給の良いところは「家から会社までの定期代が出る」というところだ。
定期券を購入するので、毎日利用できるし定期圏内ならどこでも降りることができる。
なので、場所によっては休日の買い物や友達との飲み会に利用できるのだ。
定期圏内に繁華街が入っているとこの恩恵を特に感じやすいことだろう。

○備品

小さいけどバカにできないのがここだろう。
会社が貸与、支給してくれる備品には以下のようなものがある。

・デスク
・キャビネット
・PC(リモートワーク対象はノートPC)
・プリンター&用紙
・文房具(筆記具、ノートなど)
・ファイル類
・給茶器

特にボクがメリットを感じるのはPCやプリンターだ。
以前の記事で書いている通り、ボクは職場でも自分の情報収集に時間を割いている。
その際はもちろん会社のPCを使ってネットを見ているわけだ。
アクセス制限などはあるが、ネットニュースを見るくらいならば自由にできる。

また、最近ふるさと納税などを始めたことでマイナンバーカードのコピーを提出する機会が多かった。
近くのコンビニで作業してもよかったのだが、もったいないので会社のプリンターを利用させてもらっている。

ただし、あまり私的利用が多いと注意されると思うのでほどほどに。

○電気代

リモートワークをするようになって特に感じるようになった。
中でも大きいのが冷暖房の電気代だ。
ほぼフルリモートになっていた時期は月の電気代が2000円ほど上がったのを記憶している。
もちろんここについては自費だ。
会社でも「電気代支給してくれ」なんて言っている人がいたのを覚えている。

そして、会社のオフィスは冷暖房完備なので、一旦行ってしまいさえすれば家に居るより快適だ。
ボクの家は「夏は暑く冬は寒い」を地でいっているので、正直夏冬はあまり居心地が良くない。
結局休日はファミレスなんかにいることが多い。
(そして今日もそこでこのnoteを書いている)

◆通信教育

会社では半期に一度「通信教育講座のお知らせ」がくる。
「使い倒せ!」というくせにボクは利用していないのだが、うまく使うとこれもメリットが大きい。

制度の大まかな内容としては、

冊子記載の通信教育講座の中から好きなものを受講することができる
修了試験に合格すれば、講座費用の半額を会社が負担する

というものだ。

この講座の内容としては「社会人マナー講座」といった新入社員向けのものから「○○技能士資格取得」といった国家資格が取れるものまである。

フリーランスになってから自分のスキル不足を感じてこういった講座を受けようとすると、もちろん全額自己負担になる(経費計上はできるが)。
もし将来的に独立を目指すなら、こう言った制度を活用して自分の市場価値を高めていくことを検討したい。

◆お中元・お歳暮


会社員だと、夏場や年末にお中元やお歳暮が配られる。
こういったことを続けている取引先も減ってきてはいるのだろうが、未だに根強い文化なのだとよく感じる。

そして、お中元やお歳暮でもらうようなものはまず自分では買わないようなジュースやお菓子だったりする。
高くて買えないような高級品だったりするとちょっと嬉しいのだ。

また、フリーランスの場合は逆にお中元やお歳暮をお得意様に送る必要性が出るかもしれない。
その際にどのようなものを送ると良いのか、どのくらいの金額がかかるのかを貰い物から考えてみるのも良いだろう。

◆厚生年金


将来的な話なので後回しにしたのだが、YouTubeなどでフリーランスの不安要素として挙げられていたりするのがここだ。

フリーランスは自営業者なので、国民年金のみが適用される。
一方、会社員は国民年金+厚生年金の2段構成なので定年後の受給額が大きくなるのだ。
そして厚生年金は半額が会社負担だ。

それぞれの算出はおおよそこんな感じ。
※FP勉強中なのでもし間違えていたらごめんなさい。

・国民年金(年額)
20歳〜60歳の支払期間割合×777,800円

・厚生年金(年額)
平均月収×加入月数×0.005481


例えば、

・22歳まで2年間は大学生だったので学生控除を適用、追納はせず
・22歳〜52歳まで会社員として勤務。30年間の平均年収は500万円
・52歳〜60歳までは自営業。国民年金のみ支払い

このような場合の65歳からの年金受給額はこうなる。

・国民年金
456か月/480ヶ月(支払期間)×777,800円=738,910円

・厚生年金
5,000,000円/12ヶ月×360ヶ月×0.005481=822,150円

これが月の受給額だとこんな感じ。

・国民年金 738,910円/12ヶ月≒61,580円
・厚生年金 822,150円/12ヶ月≒68,510円

ずっと自営業の場合は国民年金のみの給付、会社員の場合は国民年金+厚生年金の給付となる。

支払額から考えると厚生年金は割があまり良くないらしいが、自営業は会社員より老後の貯蓄なり準備が必要になることは明白だろう。

◆まとめ


今まで会社員のメリットをいろいろ説明してきたが、それぞれのメリットを使いたおすつもりで生活するとこんな感じになる。

つまり、

会社の金で良いところに住み
会社の金で繁華街に行き
会社のPCでネットニュースを見て
会社のプリンターで書類を出し
会社の給茶器でコーヒーを飲み
会社の金で冷暖房を使い
会社の補助で資格を取り
会社で配られる茶菓子をつまみ
会社が老後の年金を一部負担してくれる

これが会社員のメリットだ。
一度外に出てみないとこれらのメリットはなかなか気づけないが、思っている以上に優遇されているのだ。

もちろんそのかわりに収入はなかなか上がらず、自分の上司の生活水準がほぼ自分の将来の生活水準になるだろう。

そういったメリット・デメリットを考えた上で独立するのかしないのか、独立するならどういった戦略・準備が必要なのかを考えてみてはいかがだろうか。



次回以降のネタが思いついていないので、次回はしばらく間が開くかもしれない。
もし何かアイデアや要望があればコメントなどいただけると嬉しい。


参考になれば幸いだ。

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