[遊戯王ラッシュデュエル]ギャラクシー環境初週優勝デッキ「エクストリームオーダー」解説
2022/04/14(木)に開催された遊戯王ラッシュデュエル公認大会に参加しました。2店舗出場し、結果、両方とも優勝しました。新環境初週でしたが、竜魔、パラレルオーダー、フュージョンなど、多種多様のデッキと対戦できました。また、全6試合中4回以上後攻でした。それにも関わらず、連続で優勝でき、好感触を得られたので、デッキ解説します。
★「エクストリームオーダー」デッキレシピ
前回の「エクストリームバウンス」デッキから「潜入開始」を採用した構築に変更しました。その理由は、強力な通常モンスター「ギャラクティカ・オブリビオン」が新規追加されたことと、現環境トップのパワーカードである「潜入開始」を採用したデッキ構築で大会に出場したかったためです。以前より使用していた「グランド・エクストリーム」と合わせて、高打点で強く攻められるように調整しました。
〇前回記事:
ここから、各カードの採用理由を解説します。効果の説明文は省略致します。デッキの回し方は、各カード解説を参考にして下さい。
●ヘッドバッドキャシャロット(3枚)
「グランド・エクストリーム」から特殊召喚が可能なモンスター。現環境ではATK2500通常モンスターが並ぶ場面が多いので、攻撃力500ダウン効果が強力です。
●交戦魚サメガロン(2枚)
「グランド・エクストリーム」から特殊召喚が可能なモンスター。手札の水属性モンスターを捨てることで守備表示モンスターを攻撃表示に出来ます。これによりダメージを通したり、「JAM:Pセット!」の対象を増やすことが可能となります。特に後者は、「ギャラクティカ・オブリビオン」等、現環境に多いアドバンスセットモンスターの対策にもなります。また、こちらも現環境に多い「ビックリード・ドラゴン」のATK2500モンスターをまとめてダウンさせる必殺効果も、ATK2300である「交戦魚サメガロン」を立たせておけば、ダメージを軽減できます。現環境に適しており、3枚採用も視野に入れて良いです。
●ギャラクティカ・オブリビオン(3枚)
「潜入開始」から特殊召喚が可能なモンスター。DEF2500が高く、先行や、「聖なるバリア -ミラーフォース-」警戒の守備出し要員にもなります。
●魔法羊女メェ~グちゃん(2枚)
「潜入開始」から特殊召喚が可能なモンスター。こちらの枠は環境によって要変更になります。以下に例を示します。
万緑オーダー、「ビックリード・ドラゴン」が多い場合は、「幻刃破竜ドレイクラッシュ」
風バニラが多い場合は、「ミルキーウェーブ・ネオ」または、「ハンディーレディ」
「ナリキング・レックス」などの下級モンスター、「海」「ゴースト・サイクロン」「聖塔の危機」など魔法罠の採用もありです。
●海竜クレインドロス(2枚)
「グランド・エクストリーム」の回収と、手札から海竜族または魚族の特殊召喚が可能なモンスターですが、今回は「魔法石の採掘」「潜入開始」を採用しているため、効果を発動する機会がほとんどありません。発動する機会があるとすれば、例えば、初手に「グランド・エクストリーム」「海竜クレインドロス」と、「ヘッドバッドキャシャロット」か「交戦魚サメガロン」があり、下級、ドローソース、「潜入開始」発動手段がない場合などです。
主な役割は、「天の加護」のコスト、アドバンス召喚のコスト、サメの餌です。
●シードラゴン・ナイト(3枚)
「ヘッドバッドキャシャロット」「交戦魚サメガロン」と下級モンスターの墓地回収要員です。「グランド・エクストリーム」では墓地のモンスターは特殊召喚出来ないため、「シードラゴン・ナイト」でデッキに戻します。戻す際の注意点は、最上級をデッキに多く戻し過ぎない、下級もなるべく含めてデッキ残り枚数の割合を考慮することです。また、サメの餌にもなります。
●アメイジング・ディーラー(3枚)
ドローソース最終手段です。最上級モンスターや魔法カードを多く採用している都合上、組み合わせによって手札が詰まってしまう場面が多く発生するため、その回避策として採用しています。下級モンスターは合計11枚と少なめなため、棒立ちでターン終了する事も多いので、守備固めが可能など、手札が詰まらない状況では効果は発動しません。また、サメの餌にもなります。
●CAN:D(3枚)
「JAM:Pセット!」要員です。「魔法石の採掘」「七宝船」「天の加護」「アメイジング・ディーラー」と、「CAN:D」を手札から捨てる手段が多く採用されているため、「JAM:Pセット!」の発動条件を満たしやすく、手札に詰まることも少ないです。
●JAM:Pセット!(3枚)
最上級モンスターが複数並ぶ場面が多い環境のため、突破力が薄れてきましたが、デッキバウンス効果は未だに強力です。また、「交戦魚サメガロン」の効果で、現環境に多い、アドバンスセットもバウンスできる点は非常に強力です。
●グランド・エクストリーム(3枚)
海竜族・魚族モンスターの手札からの特殊召喚と、墓地5枚バウンスが可能なカードです。現環境にある「聖塔の危機」「破竜の咆鋼」を回避してレベル7効果モンスターを場に出せます。なおかつ、墓地バウンスにより「火雷神サンダーボールド」「ダーク・リベレイション」「パラレルバース・ゲート」等の強力な墓地干渉カードの対策にもなります。
●潜入開始(3枚)
無条件で手札からでも墓地からでもレベル7通常モンスターを特殊召喚可能で、なおかつ罠破壊耐性と700パワーアップのおまけがついてくるカードです。文章にするだけで吐き気がしてきました。
●七宝船(3枚)
上記、「JAM:Pセット!」「潜入開始」に並ぶ、現ラッシュデュエルにおける3大パワーカードだと認識しています。手札の最上級通常モンスターを捨てられれば、手札の詰まり解消、「潜入開始」の墓地対象追加となり、アドバンテージを多く得られます。「ヘッドバッドキャシャロット」と「交戦魚サメガロン」を捨てた場合は、「シードラゴン・ナイト」で回収します。
●天の加護(3枚)
ドローソース。発動条件である”レベル10以上”をなるべく満たしやすくするため、レベル7モンスター10枚に対し、レベル3モンスターを8枚採用しています。また、「JAM:Pセット!」の発動条件を満たすために「CAN:D」を捨てたり、手札詰まりを解消するためにモンスターを捨てる役割もあります。
●魔法石の採掘(3枚)
主な回収対象は「潜入開始」です。最上級モンスターや「CAN:D」、不要カードを墓地に送る役割もあります。
●聖なるバリア -ミラーフォース-(1枚)
LEGEND枠。「潜入開始」が環境に多く、アドバンテージを十分に得られなくなっています。残りLP・場に残るカード・墓地・手札から、発動後のターンでどれだけ挽回できるかを、より考慮する必要があります。
★「エクストリームオーダー」弱点と対策
「エクストリームオーダー」デッキは、墓地バウンスに対して影響が薄いデッキ、高打点モンスターが多いデッキに弱いです。主なデッキタイプを以下に示します。
●風バニラ
フィールド魔法を破壊する手段がないため、「潜入開始」「ヘッドバッドキャシャロット」でしか突破できません。また、「援護弾幕」の発動条件が”墓地の通常風属性1枚”のみのため、墓地が空だったとしても、風通常モンスターが2体並んでいた場合、2体目が突破できません。
対策としては、魔法罠破壊カードか、「海」「海竜-ダイダロス」の採用になります。
●マキシマム
「ヘッドバッドキャシャロット」2枚出しからの「潜入開始」しか突破手段がありません。揃えられたらほぼ終了です。
対策としては、「昂光の裁き」か、「ビックリード・ドラゴン」か、「海」「海竜-ダイダロス」など、突破手段の採用になります。
●フュージョン
「虚鋼演機塔」や「天翔流麗ヤメテラス」を出されると、突破困難になります。
対策としては、マキシマム同様、「昂光の裁き」か、「ビックリード・ドラゴン」か、「海」「海竜-ダイダロス」など、突破手段の採用になります。
★まとめ
新環境初週のため、まだメタが回っておらず、分布も不透明な状況ですが、その中でも2連続で優勝できたデッキの解説をまとめました。現状で把握している弱点もあり、対策後の構築をどうするかなど、検討の余地も多く残しましたが、今回は以上とします。