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生命力。〜玄武洞でカネコアヤノを観た〜
自然が作り出したとは思えないほど規則正しく、神秘的であり今にも襲ってきそうなおぞましさもある岩の積み重なりが剥き出している。
国の天然記念物にも指定されているそれは玄武洞。
カネコアヤノがここで弾き語りライブ(チケット無しのフリーイベント)をするというので来てみたものの、そのスケールたるや。
兵庫県の北に位置する豊岡市にある玄武洞公園まで車で約2時間半、下見として昼前に玄武洞公園に着いた僕はその岩の壁を見て浅はかに「かっけー」とだけ呟いた。
前方椅子席の整理券配布まで2時間半以上もあるのに既にその列はぽろぽろとできていた。
まだ大丈夫だろうと先に昼ご飯を済ませてたらいつの間にか100人程度に。焦って並んで何とか貰えた。
駐車場がもういっぱいだと来る車に謝る整理員を見てここから離れられないと悟ったので玄武洞ミュージアム(地形、鉱石や化石の博物館)でライブまで時間を潰した。
着席。
雨も思ったよりは降らず、満場一致で煩わしいと思っていたであろうステージのビニールテントが撤去。見晴らし全開、それは壮観。
MCの方のざっくりしたカネコアヤノの紹介が終わると後方立ち見席のさらに奥から拍手が、全員が後ろを振り返る。
観客の合間を縫ってご本人登場。
1曲目は確か「明け方」。
正直セットリストは自信無い。
色々事件あったので色々忘れた。
カネコアヤノのアコギでやるブリッジミュートの音好きなんだよな(あとブラッシング)、カッコいい。
後ろにそびえる玄武洞のリバーブも効いている気がする。
鳥の鳴き声、玄武洞の上から落ちる枯葉。
その手前にはカネコアヤノ。
何だこの空間は。
2曲目の「エメラルド」の演奏中に(歌もギターも)マイクが完全に途切れたり繋がったりを繰り返すトラブルが発生。
最初の一瞬こそはカネコ本人も驚いていたがマイクが途切れても演奏は止めずに少し身体を反らすようにして歌い、ギターのピッキングも強くして後ろまで聞こえるように対応した。
曲終わり、スタッフの方を見て「大丈夫ですか?もしあれなら生音でやりますよ?」と小声で確認したカネコ。
オッケーサインを見てそのまま次の曲へ。ただここでも先程のトラブルは継続。(曲は「りぼんのてほどき」だった気がする)
何とか曲は終えるもここで機材の確認のため小休止、さらに雨も降ってきたたためライブ前に動かしたテントがカムバック。
この間、捌ける所もないためカネコさんは立ち上がるも手持ち無沙汰感が(笑)。
再開後の「抱擁」は歌い出しにコード?を間違えてやり直しする場面はあれど終盤までとても素晴らしい演奏だった。
「手紙」→「週明け」めちゃくちゃ良かった。
雨も結局止み、トラブルのことも皆忘れていたその時、「さびしくない」にて再度音切れが発生。
しかもサビになった時に切れるという間の悪さ。
ただ、全く動じている感じは出さずにやり切った。
「生音でやります」とギターのマイクを固定しているテープをビリビリ剥ぐカネコ。ここカッコよすぎて鳥肌立った。
「もう最後なので。みんなが集中して聴けなかったら嫌だから。後ろの方、聴こえなかったらごめんなさい。」
と始まった激しいストロークは「わたしたちへ」。
17時、暗くなってきた玄武洞に響くのは何も通していないカネコアヤノの声とアコギの生音。
事件ですよ。
震え止まらなかった。
ここから記憶無いです。〜end〜
p.s.
なぜ!!
弾き語りの!!!
ツアーのチケットが!!!!
取れないんだよおおお!!!!!!
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