GSL 精読辞書抜き書き(to,into)
to 前置詞・副詞
[子音の前で tə, 母音の前でtu, 強意 tuː]
(!
got to [ ɡɒt tu ] Aに着く、 達する その他
ought to [ ɔːt tu ] ・・・すべきである ・・・のはずである
used to [ juːst tu ] 以前はよく・・・した 以前は・・・だった
want to [ wɒnt tu ] ・・・したいと思う ・・・してほしいと思う
では時に1つの/t/が省かれる
)
◎前置詞としてのto
【方向】
(→ into 類義)
挿◎類義 to と into
(1)
toは終点に到達することに重点があり
終点の境界を越えて中に入るかどうかは
重要ではない。
一方 into は
中に入ることを明確に示す
walk to the tree
木のところまで歩く
go to the library
図書館に行く
walk into the room
部屋に歩いて入っていく
(2)
両語の選択には話者の心理も影響する。
終点が近くであれば領域としてとらえて
into
を用いるが
遠くであれば点としてとらえて
to
を用いる
go into town to do some shopping
買い物をしに町へ行く
(!近くの場合)
drive to Boston
車でボストンに行く
fly to Boston
飛行機でボストンに行く
take the train to Boston
列車でボストンに行く
(!遠くの場合)
1.〚運動の方向〛・・・へ ・・・の方へ(向かって)
(⇔from; at 5 類義↓)
挿◎類義 方向を示す at とto
at
は意図が
明確な行動(攻撃・嘲笑・注目など)の目標・対象を示すの
に対し、
to
は単に方向だけを示す
throw a stone at the window
窓をめがけて石を投げる
(!壊す意図がある)
throw a ball to him
彼に向ってボールを投げる
(!受け取るように投げる)
He holds a gun and points at her head.
彼は銃を持ち彼女の頭に銃口を向けている。
(!
彼女が見えていて
はっきりと狙っているので
通例toとしない
)
挿入 at 【方向・目的】 5〚目標・対象〛
・・・に(向けて)<投げる・叫ぶなど>; ・・・を<見る・笑う・指すなど>
smile at the boy
その少年に微笑む
look at the boy
その少年を見る
The man shot at her.
その男は彼女を狙い打った。
(!弾が当たったかどうかは不明;
The man shot her.
なら通例実際に弾が当ったことを意味する
↓6)
挿入at 6.〚句動詞を作って〛・・・を試みて
(!対象への行為が最後までできたかどうかは不明)
grab at my sleeve
私のそでをつかもうとする
guess at his name from his signature
書名から彼の名前を推測してみる
He picked at his food.
彼は(食欲がなくて)少しだけ食事をつまんだ。
I walked to the bus stop.
僕はバス停へと歩いていった。
(!to だと
通例バス停に到着したことを
意味するが
towardは
バス停の方向に向かったことのみ
を示す。
→toward 前1a
)
He is on his way to the office.
彼はオフィスに向かう途中です。
a trip to Canada.
I'm going to take a trip to Canada this summer.
They have no place to go (to).
彼らは行き場所がない。
(!コーパス
(くだけて)ではtoは省略される
)
挿入toward 前置詞
1.a〚方向・方角〛・・・の方へ ・・・に向かって; ・・・の方に向いて ・・・に面して
(→to前置詞1a)
walk toward the gate
門の方へ歩く
look back toward the house
家の方を振り返る
My room faces toward the east.
私の部屋は東向きだ
with one's face toward the wall
壁の方に顔を向けて
He said "I don't know" with his face toward the wall.
1.b〚比喩的に〛・・・のために
the first step toward peace
平和への第一歩
a global trend toward deflation
世界的なデフレ傾向
2.〚方角・方向〛・・・の方向に
Place the fork to the left of the plate and the knife to the right.
フォークは皿の左側に、ナイフは右側に置きなさい。
The park is about 200 meters to the South of Victoria.
その公園はビクトリアの南、約200mの所だ。
【到達点】
(→until 類義 (2)↓)
挿◎until の類義 till, to, up toなど
(1)コーパス until と till
until とtill は
意味・用法においてほぼ同じように用いられるが、
tillの方が
ややくだけた語。
文頭ではわずかに
untilの方が好まれる傾向があるが、
いずれも文頭で用いられるのは全体の10%にも満たない
また、頻度においてtillはuntilの10分の1程度で、
(米)より(英)で好まれる(↑発音の注記)
(主に米・くだけて)では時に'til というつづりで用いられる
(2)until [ till ] とto, up to until [ till ]
untilが基本的に
継続していた期間の終点を表す時間の用法のみなのに対して
to, up to は
時間だけでなく場所・範囲などを表す場合にも用いる。
up to の方がtoより強意的。
期間の終点を表す
toは
通例 from A to B の形で用いる
John will stay here from Friday to Sunday.
John will stay here from Friday until Sunday.
John will stay here from Friday till Sunday.
ジョンは金曜から日曜までここにいる予定だ。
(!コーパス
until [ till ]句はfrom句と用いるべきではないとする説があるが
実際にはよく用いる
)
sizes (from) 12 to [ up to] 26
12から26までのサイズ
(!範囲を表す場合 until [ till ] は通例用いない)
3.〚運動〛・・・まで(届いて)・・・に達するまで
The river runs down to the sea.
その川は海まで流れている
drag a file to the Recycle Bin
ファイルをゴミ箱までドラッグする。
4.〚状態の変化・結果〛・・・に ・・・へ ・・・になるまで
She is close to tears.
彼女は今にも泣きそうだ。
The glass smashed to pieces.
そのグラスは粉々に砕けた。
The man was shot to death.
その男は撃ち殺された。
The tone of his voice changed to threatening.
彼の声色は脅しへと変わった。
【目的】
5.〚目的・意図〛・・・のために
go to bed
眠る
invite him to dinner
夕食に彼を招待する
rush to the rescue of the victims
犠牲者の救助に急ぐ
【限界・範囲】
(→until 類義 (2))
6.a〚数量の範囲〛《…から》・・・まで ・・・に至るまで《from》
There are 20 to 30 CDs in the case.
ケースには2、30枚のCDが入っている。
children up to age 12
12歳までの子供
play all kinds of sports from table tennis to wrestling
卓球からレスリングに至るまであらゆるスポーツをする。
He's an all-rounder.
He plays all kind of sports from horse-riding to wrestling.
What's more, he has a degree in everything from agriculture to IT.
(!しばしば
fromと
toの要素が
同じ語になる:
read the book from cover to cover.
最初から最後までその本を読む。
I read the dictionary from cover to cover.
from 前置詞 1語法
)
挿◎語法 from A to B
(1)
from A to B
の形で「AからBへ」と一連の動作を示すときに
A,Bが無冠詞になる場合がある。
travel from city to city
町から町へと旅をする
The actress went from theatre to movie to TV.
その女優は演劇から映画、そしてテレビ界へと進出した。
(!3つ並べることも出来るがまれ)
(2)
範囲や状態の変化を表す場合も無冠詞になることがある
from head to toe
頭のてっぺんからつま先まで
(3)コーパス
from A to B は 「AからBへ」
連続して移動することを示し、
out of A to B は「Aから出てBへ」
移動する別の動きとしてとらえることができる。
したがって go from the house and to the shade と
動きをand で区切ることは出来ないが
go out of the house and to the shade
は可
ただし、この表現は(まれ)であり、
通例は別の動きを示す動詞をand以下に伴う
go out of the house and walk to the shade
家から出て木陰へと歩く
6.b〚期間・時間の範囲〛《…から》・・・まで《from》;
・・・の始まるまでに;<時刻が>(・・・分)前
from Monday to Saturday
月曜から土曜まで
(!コーパス
通例土曜を含むが、
含むことを明確に示すには
(主に米)では
通例 to の代わりに
from Monday through Saturday
(英)では
時に
from Monday to Saturday inclusive
とする
)
You will be working from Monday to Saturday inclusive.
work from 9 to 5
9時から5時まで働く
She works from 9 to 5.
(!
from 句を省く場合work to 5
とせず
work until 5
work up to 5
とする
)
ten minutes to midnight
深夜12時の10分前
It's only two weeks to Christmas.
クリスマスまであとわずか2週間です。
It's five minutes to nine.
9時5分前です。
(!
toの代わりに
(主に米)before,
(米・くだけて)of
なども使われる
)
7.〚限度・限界まで〛・・・まで ・・・の限りにおいて
be accurate to the inch
1インチも狂わず正確だ
to some extent
to a certain extent
ある程度までは
extent 範囲 規模 広がり
To my knowledge, he is still single.
私の知る限りでは、彼はまだ独身だ。
【対象】
8.a〚動作の対象〛・・・に対して ・・・に ・・・へ
Please talk to me about your future.
君の将来について私に話してください。
I gave a scarf to my mother.
私はスカーフを母にあげた。
≒I gave my mother a scarf.
(!
give
lend
bring
などの
動詞の間接目的語を示す;
give 他1語法
for 前置詞1b
)
Who did you send the fax to?
あなたは誰にFAXをおくりましたか
かたく
To whom did you send the fax?
a memorial to those who died
死者への追悼式
There was a ceremony to commemorate those who died on 9/11.
8.b〚影響の及ぶ対象〛・・・に対する; ・・・に及ぶ
a danger to the public
民衆に及ぶ危険
What happened to your eyes?
その目どうしたの。
The police officer was very unkind to us.
その警察官は私たちにとても不親切だった。
9.〚判断・評価の主体〛<人>にとって、 ・・・の意見では
To me, it seems like a waste of time.
私が思うにそれは時間の無駄のようだ。
The game was so important to Martin.
その試合はマーチンにとってとても重要だった。
It doesn't matter to me.
僕はそんなことはどうでもいい。
10.[to A's B]A <人が>Bしたことには
(!Bは感情を示す名詞)
To my surprise, she apologised.
僕はびっくりしたが、彼女は謝った。
To his great delight, she accepted his offer of marriage.
彼が大いに喜んだことに、彼女は結婚の申し込みを承諾した。
【付属・一致】
11.a〚付属〛・・・に属する 「雇われている」;・・・に合う
a handle to the door
(a handle of the doorも可)
ドアの取っ手
a key to the door
ドアの鍵
11.b〚付加・接触〛・・・に ・・・付けて ・・・に加えて
attach a document to a message
メッセージに書類を添付する
dance cheek to cheek
ほおを寄せ合って踊る
Add a little salt to the boiling water.
(レシピ)沸騰したお湯に塩を少々加えます。
12〚一致〛・・・に合わせて; ・・・と同時に; ・・・に応じて
tap to the rhythm
リズムに合わせて拍子をとる
He woke up to the sound of laughter.
彼は笑い声で目が覚めた。
Spicy food isn't really to my liking.
辛い食べ物は僕の好みとは合わない。
【対応・対比・対立】
13.〚対応関係〛・・・に対して ・・・への
the password to the computer
そのコンピュータのパスワード
reply to a question by e-mail
質問にメールで答える
We'll reply to your question by e-mail.
What do you say to this?
これについてどう思いますか。
There's nothing to it.
There's not much to it.
ただそれだけのことだ。
(!
強調の表現;
That's all.
There is to it.
ともいう
)
14.a〚対比・比較〛・・・よりも ・・・と比べて
(→different コーパスの窓);
挿◎different コーパスの窓 be … different from[than]A
(1)後続する句
比較の対象として
語または句が後続する時には
(米)(英)ともに
from
が標準的であり、頻度も高い
これに加えて
(米)ではthan
が、
(英)(主に話)ではto
が用いられる
(2)後続する節
省略節が後続する時には、
一般的にはthan
が用いられるが、
(↑第3例)
The result are slightly different than we expected.
その結果は私たちが予想したのとはわずかに異なっている
what節が来る場合は
from to
が良く用いられる
He is different than he used to be.
≒
He is different from what he used to be.
He is different to what he used to be.
He is different than what he used to be.
彼は以前の彼とは違っている。
(3)程度を表す副詞
いずれの前置詞が後続する場合でも7割以上は
程度を表す副詞を伴う
違いを強調する場合は
quite 割に 比較的に かなり
so とても 非常に たいへん(!女性がよく使う言葉とされる)
very 大変 非常に
far 【程度】はるかに 大いに
completely 完全に まったく すっかり
totally 完全に まったく すっかり
など
違いがない場合は
no 1つの・・・もない 少しの・・・もない
少ない場合は
little ほとんどない 少ししかない
a little 少しはある ないよりはまし
a bit ちょっと 少々
slightly わずかに かすかに
などが一般的
much 多くの 多量の
any 少しも・・・ない 一つも・・・ない
all すべてのAが・・・とは限らない
that 副そんなに それほど
などは
主に否定文で用いられる。
(確率を示して)・・・対・・・
I prefer tea to coffee.
私はコーヒーより紅茶が好きだ。
We lost by 89 points to 94.
89対94で我々は負けた。
(!
・・・対・・・
でスコアのみを示す場合に
2-3
のようにen-dash(→dash 名詞4)
または
(くだけた書)
ではハイフン(‐)(→hyphen)を
用いる
)
His singing voice is nothing to what it used to be.
彼の歌声は以前と比較すればまるでだめだ。
14.b〚割合〛(主に話)・・・に対して ・・・につき(per)
The car gets about 35 miles to the gallon.
その車は約1ガロンあたり35マイル走行する
120yen to the dollar
1ドルに対し120円
15.〚対立〛・・・に対して ・・・に面して ・・・の前に ・・・の横に ・・・後に
stand face to face
向かい合わせに立つ
stand back to back
背中合わせに立つ
have a seat next to him
彼の隣に座る
◎to 不定詞
【不定詞を作って】
◎語法 to不定詞について
(1)
この
toは
「・・・へ」という方向を示す前置詞が本来の意味を失い
単に不定詞の記号となったもの
(2)
不定詞には次のような形がある。
単純形 完了形
能動 to do to have done
受動 to be done to have been done
進行 to be doing to have been doing
(3)
not, neverなどの
否定語は
toの直前に置く
(→not 3 語法 (1))
I told him not to go there.
私は彼にそこに行くなと言った。
(4)
意味上の主語を示す場合は
「for [of] + 名詞」を
toの前に置く
(→for 18, of 15)
(5)
強調や文意を明確にするため、
時にto do の間に
副詞が入ることがあるが、
通例 その副詞は不定詞を修飾する
They agreed to fully support his idea.
彼らは彼の考えを全面的に支持することに合意した。
16.〚名詞的用法〛
16.a〚目的語として〛
I want to play soccer.
僕はサッカーをやりたい。
Remember to turn off the TV before going to bed.
眠る前にテレビを消すのを忘れないでね。
I've decided not to leave.
私は行かないことに決めた。
16.b〚形式主語・目的語のitを受ける〛・・・することは ・・・することを
It is easy to use a computer.
コンピュータを使うのは簡単だ。
He found it impossible to continue the research.
彼はその研究を続けるのは無理だと気づいた。
16.c〚be 動詞の補語として〛・・・すること ・・・である
(→be 自1a表現)
挿◎表現 コーパス 名詞+is to do / doing
名詞 + is to do [doing]
(名詞は・・・することだ)の型で用いられる主な名詞は以下の通り
未来にかかわる内容は to do,
現在・過去にかかわる内容は doing を従える傾向がある
(くだけて)ではto を省略することがある
the one's aim is 《to do》 目的 ねらい
the alternative is 《to do》代わり 選択肢
the answer is 《to do, doing》答え 解答
the challenge is 《to do》難題 課題
the first is 《to do》初めての出来事
the second is 《to do》第二番目の人・物
one's the goal is 《to do》目標・目的
one's hobby is 《doing まれ to do》趣味・道楽
the idea is 《to do》考え・アイディア
one's intention is 《to do》意図 意向
one's the job is 《to do, doing》職 仕事
the key is 《to do, doing》重要な 主要な(もの)
one's mission is 《to do》任務 使命
the object is 《to do》目的 目標
one's objective is 《to do》目標
one's orders are 《to do》命令 指令
the plan is 《to do》計画 事業計画
the point is 《to do, doing》論点 要点
the problem is 《to do , doing》問題 課題
the purpose is 《to do》目的 意図
the secret is 《to do, doing》秘密 秘訣
the solution is 《to do》解決 解答
the thing is 《to do, doing》事
the trick is 《to do, doing》たくらみ 策略
Her ambition was to become an actress.
彼女の野望は女優になることであった。
All you need is (to) click here.
必要な事はここをクリックするだけです。
(!
この形の文では(くだけて)しばしばtoを省略する;
to click の代わりにclicking としない
)
Another solution is for the government to get involved.
もう1つの解決策は、政府が介入することである。
(!for … はto不定詞の意味上の主語)
16.d(比較的まれ)〚主語として〛・・・することは
To know is one thing, and to do is quite another.
知っていることと実行することは全く別の事だ。
To be, or not to be, that is the question.
17.〚形容詞的用法〛(!直前の名詞を修飾する)
17.a〚名詞が不定詞の意味上の目的語〛・・・する ・・・するための ・・・すべき
Do you have a book to read on the train.
電車の中で何か読む本はありますか。
Do you have anything to write with?
何か筆記用具を持っていますか
(!anything は前置詞withの意味上の目的語)
Here's something remember me by.
これは私の事を忘れないための記念品よ
(!something は前置詞byの意味上の目的語)
17.b〚名詞が不定詞の意味上の主語〛・・・する ・・・するための ・・・すべき
There was no one to help me.
僕を助けてくれるものは誰もいなかった。
Neil Armstrong was the first person to walk on the moon.
ニール・アームストロングは月面を歩いた初の人間である。
something not to be missed
見逃してはならないもの
17.c〚名詞の内容説明〛・・・するという
a decision to study abroad
海外留学するという決意
I didn't have a chance to meet him.
私は彼に会う機会はなかった。
(!
同種の名詞は
time
need
plan
effort
tendency
など
)
17.d(かたく)〚前置詞+関係代名詞+to do〛 ・・・する
(!
直前の名詞を修飾;
この形では
必ず前置詞が先頭に来る
)
a nice place in which to live
暮らすのに素敵な場所
California was a nice place in which to live for us.
information on which to base a decision
決定のより所となる情報
18.〚副詞的用法〛
18.a〚目的〛・・・するために ・・・しに
(→so as to do 類義(3)↓)
挿入 so as to do
=(くだけて)so's to do
(1)〚目的〛(ややかたく)・・・するために(in order to do)
I put on a coat so as to keep warm.
寒くないようにコートを着た
↑
暖かさを保つためにコートを着た
I'm going to leave now so as not to be late.
遅刻しないようにこの辺でおいとまします。
(2)〚程度〛・・・するほどに
The suit was not too complicated so as to confuse the jury.
その訴訟は陪審を混乱させるほど複雑ではなかった。
挿 ◎ 類義 so as to do と in order to , to do
(1)コーパス
「するために」という表現ではtoがもっとも一般的。
in order to do と
so as to do
はともに書き言葉で好まれ
in order to の方がよりかたく
頻度も高い。
so as to do は「結果」
in order to do は「目的」
をより意識した表現
(2)have, know などの状態動詞の前では
to do
よりも
in order to do, so as to do
の方が普通
I listened to him carefully so as to know more about him.
私は彼の事についてより知るために注意深く彼の話を聞いた。
(3)否定の目的「・・・しないように」の意味を表すためには
take care,
be careful
などの直後を除いて
not to do
は用いられず
so as not to do,
in order not to do
の形が普通用いられる
Anna moved quietly so as not to disturb them.
アンナは彼らの邪魔をしないように静かに移動した。
(4)コーパス
目的以外に自然の成り行き・結果を暗示するときは
so as to do が好まれる
I got up early so as to do take the first train.
私は早起きしたので始発列車に乗れた。
(5)so as to do は in order to do と異なり、
通例文頭には用いない
In order to pass the exam, I think you should work harder.
試験に合格するために、もっと勉強した方がいいと思う。
(6)so as to do は in order to do と異なり意味上の主語を置くことが
出来ない
She drove his son to the station early this morning in order for him to catch the first plane for Moscow.
彼女は彼の息子がモスクワ行きの最初の飛行機にのれるよう今朝早く駅まで車で送った。
I went to the shop to buy some eggs.
私は卵をいくつか買いに店に行った。
What did you do to win the gold medal?
金メダルを取るためにどんなことをしましたか。
Take care not catch a cold.
かぜを引かないように気を付けて(↓作文のポイント)
◎作文のポイント
会議に遅れないようにタクシーに乗った。
I took a taxi not to be late for the meeting.
I took a taxi so as not to be late for the meeting.
(!
通例 not to do だけで
「・・・しないように」という否定の目的は表せない
(→so as to do 類義(3)↑)
)
18.b〚感情の原因〛・・・して ・・・・とは
(!感情を表す 形容詞などと共に)
I'm very pleased to meet you.
お会いできてとてもうれしいです。
He was disappointed to find that the car was an expensive purchase.
彼はその車は高価な買い物だと気づいてがっかりした。
◎作文のポイント
私のネクタイを見て彼女は笑い出した。She started laughing to see my tie.
She started laughing when she saw my tie.
(!toは感情の原因は表せるが、行為の原因は表せない。)
18.c〚判断の根拠〛・・・するとは ・・・するなんて
You must be crazy to believe everything he said.
彼が言ったことをすべて信じるなんてぜったい頭がどうかしてるよ。
How kind of you to say so!
そう言ってくれてどうもありがとう。
18.d〚結果〛(結局)・・・する ・・・となる
I rushed to the post office only to find that it had already closed.
(かたく)私は郵便局まで急いで行ったが、すでに閉まっていた。
She'll grow up to be a great singer.
彼女は偉大な歌手に育つだろう。
18.e〚条件〛(もし)・・・すれば
(!動詞は通例see かhear)
To hear him talk, you'd think he had spent all his life in Manhattan.
もし彼の話すのを聞けば(だれだって)彼がこれまでずっとマンハッタンで暮らしてきたと思うだろう。
(!不定詞の主語は主節の主語と同じ;
≒If you heard him talk, you'd think he had spent all his life in Manhattan.
18.f〚程度〛・・・するには ・・・するほど ・・・するのに
(!too enough など共に)
It is too cold to swim.
泳ぐには寒すぎる。
He is not old enough to go to school alone.
彼は一人で学校に通うにはまだ幼い。
18.g〚be + 形容詞 + to do〛
(!それぞれの形容詞の解説を参照)
That team is sure to win.
あのチームがきっと勝つ。
This is not likely to happen again.
これは再び起こりそうにない。
They were quick to respond.
彼はすばやく反応した。
18.h〚独立不定詞〛・・・すれば
(!それぞれの動詞の項の成句を参照)
To tell the truth, I'm not sure where I left it.
実を言うと僕はどこにそれを忘れたかよくわからない。
to begin with まず第一に
I can speak German not to mention English.
英語は言うに及ばず、ドイツ語も話せる
【その他】
19.〚自動詞 + to do〛・・・するようで ・・・であって
(!
seem appear prove
などの動詞と共に;
be to do
については
be 助3)
The test appeared to be successful.
その実験は成功したようだった。
There didn't seem to be any problems.
何も問題は無さそうだった。
◎語法完了形不定詞
(1)
seem,
appear,
be said
などに続く
完了形不定詞は
それらの述語動詞で示されるよりも
以前の事柄を示す
I'm sorry to have kept you waiting.
お待たせしてすみません。
They seem to have gone to school.
彼らは学校へ行ってしまったようだ。
(2)
hope
mean
expect
intend
wish
などの動詞の過去形に続く完了形不定詞は、
実現しなかった意図・期待・願望を示す
We hoped to have joined in the party.
パーティーに参加しようと思っていたのだが(行けなかった)。
20.〚他動詞 + A to do 〛Aに「が」・・・することを
Aが・・・であることを
My mother asked me to clean the room.
母は私に部屋をきれいにするよう言った。
I'd like you to come with me.
私と一緒に来ていただきたい。
Many people consider milk to be the ideal drink.
多くの人々は牛乳を理想的な飲み物だと考えている。
21.〚wh + to do〛・・・(すれば)いいのか ・・・すべきか ・・・のやり方
I don't know what to do next.
私は次に何をすればいいかわからない。
≒ I don't know what I should do next.
This map shows you how to get there.
この地図はそこへの行き方を示している。
You have to decide whether to tell it to your parents.
それを両親に言うかどうか決める必要がある。
22.〚代不定詞〛(!不定詞句の反復を避けtoだけを残す)
"Would you like to drink?"
"I 'd love to."
「お飲み物はいかがですか」
「よろこんで」
(!to = to drink)
She went there alone, though her parents told her not to.
彼女は、両親がそうするなと言ったにもかかわらずそこへ一人で行った。(!否定形はnot to)
23.〚助動詞 相当表現を作って〛
(→be going to (go 7))
挿入 go 7 〚 be going to〛
挿◎ be going to 語法 コーパス
この用法のgoing to の部分は(くだけて)では
しばしば/ɡənə/などと発音され
gonnaとつづられることがあるが
特に(米)でその傾向が著しい。
進行形の
I 'm going to Tokyo.
(東京に向かっている途中だ「向かう予定だ」)
のような場合は
通例/ɡoʊɪŋtu/または/ɡoʊɪŋtə/
と発音される
a〚予定〛・・・するつもりである。 ・・・予定である ・・・することになっている
(!do は通例話者の意思で行う動作を表す)
I 'm going to have a baby in June.
6月に出産の予定です。
≒I 'm having a baby in June.I will have a baby in June.(!
I 'll have a baby.
は「赤ちゃんを産もう」といった
意識的決心を表し
「産まれる」事実を述べている訳ではない ;
↓類義
)
I was going to be an athlete.
私は運動選手になるつもりだった。
I was never going to be an athlete.
私は運動選手になるつもりは全然なかった。
(!過去形の肯定文ではその決心が
実現されなかったことを暗示する
↓語法(1))
What are you going to do when you retire?
退職したらどうするつもりですか。
"I hear Lucy will have a party on the 16th."
"We're going to be in London then. Have you forgotten?"
「ルーシーが16日にパーティーをするそうよ。」
「その日は私たちはロンドンに行く予定だよ。忘れたのかい。」
(!聞き手に予定を思い出させる働きに注意)
挿◎類義 be going to do と be doing, willなど
(1)コーパス
be going to do
はすでに決定した予定を表すが、
それほど確実性は高くなくても良く
比較的先のことにも使える
進行形のbe doing
は心理的または実質的に
すでに準備段階に入っている予定に用いる
そのため、予定が実現されなかったことを言い添える場合は
be going to do
の方が普通
They were going to get married in June, but they couldn't.
彼らは6月に結婚する予定だったが出来なかった。
(2)
(a)
will
を意図や予定の意味で用いるのは客観的でかたい言い方
特に(書き言葉)で好まれる
The meeting will take place on May 10.
その会議は5月10日に開催される予定です。
(b)話者が
発話の時点で決めたことは
通例短縮形のI'll …を用いる
Ok, I'll do it!
いいよ。それは僕がやろう。
このような場面で
I'm going to do it.
と言うと話し手がすでに決定しており
聞き手に選択肢を与えず有無を言わせない感じがする。
意図や計画を正確に伝えたいときは
be going to よりも
be planning to do,
intend to do
(かたく)
propose to do
などを用いる
They are going to build a new city hall.
新しい市庁舎の建設が予定されている。
(3)単純現在形は、実行されることが確実な計画や
変更不可能な予定を表す
The game starts at 6 o'clock.
その試合は6時開始です。
挿◎語法 be going to
(1)コーパス go/come との連語
be going to
の後に
go [ come ] が続く場合は、
文体上の理由でそれを避けて
進行形の
be coming
be going
のほうを好む人もおり、
特に後に到達点を表す
to
が続く場合は進行形の方が普通。
なお、同様のことは
be gonna
にも当てはまる。
(2)was going to doなど
過去における未来を表すときは、
was going to do,
was about to do,
was to do
was to have done
was on the point of doing
was due to do,
そしてやや文脈が限られるが
would do などが用いられる。
また
was going to do
はあえて現在の文脈で控えめの表現として
用いられることがある。
I was just going to go out.
ちょうど今出ようと思っていたところだった。
(!I'm just going to go out.より丁寧)
b〚予想〛(現状から判断して)・・・しそうである ・・・するだろう
Look! It's going to rain tonight.
ほら、今夜は雨になりそうだ。
(! It will rain tonight. より主観的;語法↓)
I'm going to throw up.
(気分が悪くて)吐きそうだ
(!差し迫った未来にはwillは用いない)
I thought there was going to be nobody there.
そこにはだれもいそうにないと思った。
(!過去のある時点で状況から判断した例)
I think we're going to be seeing Sam later in the meeting.
サムとは後ほど会議で会うことになると思う。
(!進行形を従えて現状を踏まえて未来の特定の時点のことを予想する)
挿◎語法 予想を表すbe going to do と will
be going to do は話し手が何らかの出来事の前兆を目にしたりして
感じて差し迫った未来に対する予想を述べる。
その話者にはどうすることもできないということを暗示する。
このように be going to do はある意味で現在を含む未来であるが
willは
客観的に未来のみに言及し、天気予報のように常に未来に言及する必要があるような場合や(かたく)で好まれる。
c〚未来〛・・・するだろう(!通例状態動詞と用いる;willの方が普通)
Do you know when they are going to be ready?
彼らはいつ準備が出来るか知っていますか
Do you know when they are being ready?
(!進行形では言い換え不可能; ↑7a)
Things are going to have to change.
事態は変化せざるを終えないだろう
挿◎語法 be going to
コーパス 人の意志・意図が介入する余地のない未来に
be going to を用いるのは避けるべきとされるが
実際には時に用いられる
I'll be 18 years old in May.
5月で18歳になる
I'm going to be 18 years old in May.
Tomorrow will be the 20th.
明日は20日だ
Tomorrow is going to the 20th.
d〚話者の意志・警告〛・・・させる
(!主語は二・三人称)
No, you're not going to use that!
だめ、それを使っちゃ。
Your interview is going to be held in my office.
面接は私の執務室で行います。
be to (be 助動詞3)
挿入 be 3. be to do
(!
不定詞と結びついて
これから「その時から」行われる・起こることについて述べる;
単に「・・・することである」の意味で用いられる
連結の
be + to doとの違いに注意; 動詞1a
)
a〚予定〛(かたく)
<人などが>・・・する予定である
・・・することになっている
・・・するはずである
(!公式の予定・約束などで好まれる)
He is to arrive tomorrow morning.
彼は明日の朝到着するはずです。
She was to have left next day.
彼女は翌日に出発する予定だったのだが
(!完了不定詞は過去に実現しなかった予定を表す;
She was to leave next day.では実現したかどうか不明)
There's to be a summit meeting next month.
来月首脳会議が行われる予定だ。
The best is yet to come.
まだ万全の状態には達していない。
Parliament (is) to Dissolve
(報道)国会が解散へ
(!新聞の見出しではbe が省略される)
b〚義務・指示〛(かたく)
<人などが>・・・すべきである
・・・しなければならない
(!
(1)公式の義務・指示などで好まれる
(2)否定文は禁止を表す
)
You are to tell me of any problems.
何か問題があれば私に言いなさい
≒
Tell me of any problems
I don't know what's to be done.
私は何をすべきかわかりません。
No one is to be out in the street without permission.
誰も許可なしに道路に出てはいけない。
(!否定文は禁止を表す)
c〚意図〛〚条件節で〛<人などが>・・・したい ・・・するつもりである
Keep my advice in mind if you are to get promoted.
もしも昇進したいなら私の助言を心に留めておきなさい。
≒(かたく)
Keep my advice in mind if you are in order to get promoted.
d〚可能〛〚通例否定文・条件節で〛・・・できる
(!通例受身形不定詞と共に)
The boy was nowhere to be found.
その少年はどこにも見当たらなかった。
≒
We couldn't find the boy anywhere.
e〚運命〛(文)〚通例過去形で〛・・・する運命だ その後・・・することとなる
I know he didn't like being dropped, but it was to teach him a lesson.
彼が外されたくなかったのは分かるが、それは後に彼にとって教訓となった。
They were to live happily ever after.
それから彼らはずっと幸せに暮らしましたとさ
(!おとぎ話の最後に来る決まり文句)
f〚目的〛<物が>・・・するための物である
His E-mail was to call a meeting.
彼の電子メールは会議を招集するためのものだった。
4.(かたく)〚if A were to do〛もし仮にA<人・物・事>が・・・する
ようなことがあれば
(!
仮定法で仮の話の前提に用いられ
実現の可能性の度合いは関係ない;
should との違いについては if接5a類義
)
If you were to die tomorrow, what would you do?
(かたく文)
Were you to die tomorrow, what would you do?
もし明日死ぬとしたら、あなたは何をしますか。
挿入 have to do = have got to do
(!発音に注意
have to [ ˈhæftə ]
has to [ ˈhæstə ]
had to [ ˈhættə ]
have got to [ həvˈɡɒtə ]
前に強勢のある語がくると
haveは通例 無強勢になる
)
挿◎語法 コーパス have to と have got to
(1)
(くだけて)では
have to
の代わりに
have got to
が用いられることがあるが、
より強意的な言い方(↓(1)語法(1))
have got to は
(話)を中心に用いられ、
(英)で好まれるものの
(米)でも次第に用いられるようになってきている。
なお
have got to
の形は現在形か過去形で用いられるのに対し、
have to
は
to 不定詞をはじめ
完了形・進行形・-ing形にも現れる
(くだけた話)では
have got toは
gotta [ ˈɡɒtə ]
となることがある。
(2)現在形
I have to take the exam.
私はその試験を受けなければいけない。
I don't have to take the exam.
私はその試験を受ける必要はない。
(話)I haven't got to take the exam.
Do you have to take the exam?
君はその試験を受けなければならないのですか。
(主に英話・まれ)Have you got to take the exam?
(3)過去形
I had to take the exam.
私は試験を受けなければいけなかった。
(主に英話・まれ)
I had got to take the exam.
私はその試験を受けなければならなかった。
(!had to では
その行為が行われたことを含意するが
had got to では実際におこなわれたかどうかは不明
)
I didn't have to take the exam.
私はその試験を受ける必要はなかった。
(主に英話・まれ)
I hadn't got to take the exam.
Did you have to take the exam?
その試験を受けなければいけなかったのですか。
(主に英話・まれ)
Had you got to take the exam?
君はその試験を受けなければならなかった。
(1)(客観的判断として)
・・・しなければならない
・・・せざるをえない
・・・することが大切だ
(!
(1)must との違いは → must助動詞1 類義
(2)話し手の客観的判断を表すことから
譲歩や主張を強調する表現として使われる;
actually 読解のポイント
)
挿◎must助動詞1類義 must と have to
(1)
通例
have to は
規則や状況などに従った客観的判断による必要性を述べ
それ以外に選択肢がないことを暗示する。
一方
mustは
話者の主観的判断による必要性をいい
特に政府・法律・権威者などがその必要性を述べるような
(よりかたい書)で好まれる
I must go on a diet.
私はダイエットをしなければならない。
(!
個人的判断;
I have to go on a diet.
は医者の指示など
)
ただし(米・話)では
have to を
話者の主観的判断に用いることもある
なお(まれ)にか
客観的判断と主観的判断を交えた気持ちを表すのに
must have to
が用いられることもある。
You must have to leave as soon as possible.
出来る限り早く発たないといけません。
≒
I suppose you are obliged to leave as soon as possible.
have to と have got to については → 成句 have to do
(2)次の場合にはmustではhave to を用いる
(a)過去における義務を表す場合
I had to stay at home yesterday.
昨日は家にいなければならなかった。
ただし間接話法などの従属節では
must をそのまま用いて
時制を一致させることが出来る
Mr. Smith said I must study hard.
スミス先生は私が一生懸命勉強しなければならないと言った。
(b)他の助動詞に後続する場合
We will have to come again.
また来なければならないだろう。
We must come again.We will must come again.
(c)仮定法の帰結節に現れる場合
If it hadn't been for Jeff, I would have had to walk.
ジェフがいなかったら、私は歩かなければならなかったでしょう。
If it hadn't been for Jeff, I must have walked.
としない。
挿◎読解のポイント 強調の表現
「譲歩」
↓
「逆接」
↓
「筆者の主張」
の展開で
「確かに」
「当然」
「実際に」
といった筆者の価値判断を示す表現が
(a)譲歩
または
(b)筆者の主張の目印となる
ことがある。
(a)の場合には
「自分の主張とは対立するが、それが事実であることは認める」
という意味合いで用いられ
(b)の場合には、
筆者の主張を強調する
のに用いられる。
(a)譲歩で用いられる表現としては
certainly
indeed
of course
surely
true
it is true that…
などがある。
(a)と(b)の両方で使われる表現もあるが
前後にある逆接の表現(→but読解のポイント)
推量の表現(→may読解のポイント)
伝聞や一般化の表現(
some people say that…
generally
usually
など)
を手掛かりに区別できる
America is usually described as a society of immigrants.
However, the first immigrants were actually not the first people to live there.
アメリカはたいてい移民社会として描かれる。
しかしながら実際は最初の移民たちがそこに住む最初の人間ではなかった。
(!
第2文はactually を含むこと、
逆接のHoweverの後にあること
から筆者の主張だとわかる。
第1文のusuallyは一般化の表現で
譲歩を
表している
)
Some people may think that they are not affected by advertisements,
but in reality no one is completely unaffected.
何人かの人々は広告に影響されていないと考えるかも知れない。
しかし実際は完全に影響を受けていない人は誰もいない。
(!
後半はin reality を含むこと
逆接のbutの後にあることから
筆者の主張だとわかる
前半のmayは推量の表現で
譲歩を表している
)
Ancient people did not have scientific knowledge,
but they certainly knew better than modern people about how to live.
古代の人々は科学的知識を持っていなかった。
しかし、彼らは間違いなく現代人よりもいかに生きるかについて良く知っていた。
(!certainly は筆者の主張を強調している)
Certainly for some people, their professional career is equal to personal satisfaction, but for many work is the way to earn money.
(確かにある人々にとっては彼らのプロフェッショナルなキャリアは個人的満足と同じであるが、多くの人々にとっては仕事は金を稼ぐ手段だ。)
確かに、一部の人にとって職業は人としての満足感に等しいが、
多くの人にとっては仕事はお金を得る手段である。
There may be opposition, but this is indeed the worst incident in the 90s.
異論もあろうが、これは確かに90年代最悪の事件であろう
(!indeedが主張を強調している)
Thinking and writing are indeed two different acts but they can be connected.
考える事と書く事は2つの異なる行為であるが、両者を結びつけることは可能だ。
(!indeedが譲歩を強調している)
挿◎読解のポイント 逆接の表現
前の内容と意味上、
対立する内容を述べるのに用いられる。
逆接の表現の前後では
逆接表現に続く部分に内容上の力点が置かれることが多い。
同様の表現に
however 副詞1
yet 接続詞
nevertheless
nonetheless
all the same
just the same
even so
セミコロン;
although 1
though 接1
などがある。
論説文では以下に挙げる上で重要な箇所でしばしば用いられる。
(1)
「譲歩」
↓
「逆接」
↓
「筆者の主張」
筆者の主張を強調するための手法。
まず譲歩の部分で
「筆者の主張と対立する内容(一般論 論争相手の意見など)」
が述べられ
逆接の表現に続き
筆者の主張が述べられる
(may →読解のポイント)
(actually →読解のポイント)
Of course, coffee is not associated with serious health risks,
but it is far from healthy.
もちろん、コーヒーは深刻な健康上の危険と結びつくことはないが
健康に良いと言うにはほど遠い
(!
but に続いて筆者の主張がある;
Of course に続く前半部分は譲歩
)
Newspaper editors may argue that they are simply reflecting the opinions of the people.
However, the press is also responsible for forming people's ideas.
新聞編集者は自分たちは大衆の意見を反映しているに過ぎないと主張するかもしれない。だが報道機関には大衆の考えを形成する責任もある。
(!
however に続いて筆者の主張がある;
前半は譲歩;
推量のmayも譲歩を示す
)
In our modern society, cars are indeed indispensable.
Nevertheless, in order to tackle the global warming issue,
we must restrict the use of cars.
私たちの現代社会において、自動車は実に不可欠である。
しかしながら地球温暖化に対処するためには私たちは自動車の使用を制限しなければならない。
(!
Nevertheless に続いて筆者の主張がある;
indeedを含む第1文は譲歩
)
Although there are many excellent articles on the issue, I have found a certain amount of unfair reporting.
その問題についての記事には素晴らしいものも多くあったが、不公正な報告もある程度見つかった。
(!
前半のAlthough節が譲歩;
後半が筆者の主張
)
(2)対比
対照的な事柄が
逆接の表現の前後で述べられる。
後半要素に力点がある場合が多いが、
単に対照的な内容を列挙している場合もある。
(→on the other hand 読解のポイント)
(→now 読解のポイント)
Some experts see cloning as the only way to save the panda,
but many other experts do not agree this approach.
(一部の専門家はクローン技術がパンダを絶滅から救う唯一の手段であると考えている。しかし別の多くの専門家たちがこのアプローチに同意していない。)
一部の専門家はクローン作成がパンダを守る唯一の方法だと考えている。
しかし、他の多くの専門家たちはこの方法に賛同しない。
(!
Some … otherの対比;
but に続く後半部分に力点がある
)
Although your brain accounts for only 2 percent of your body weight.
it consumes 20 percent of all the energy you eat.
脳は体重の2%を占めるに過ぎないが、摂取されるエネルギー全体の20%を消費する
(!
数値が対比されている;
後半に力点がある
)
Growing up is not about getting older,
but about gaining more freedom in life.
成長とは年齢を重ねることではなく、
生活の自由を手に入れることだ
(!
not A but B の対比;
Bに力点がある
)
挿◎読解のポイント 推量・可能性の表現
「譲歩」
↓
「逆接」
↓
「筆者の主張」
の展開で
推量・可能性を表す表現が
(a)譲歩
または
(b)筆者の主張の目印
となることがある。
(a)の場合
「自分の主張と対立するが、それが事実である可能性は認める」
という意味合いで用いられ
(b)の場合
確信度の低い主張を控えめに述べるの
に用いられる
(a)と(b)の区別は
逆接の表現(→ but 読解のポイント)
や推量・可能性の表現と
対比的に使われた強調の表現(→actually 読解のポイント)
が手がかりとなる
同様の表現には
can
could
might
would
seem
likely
perhaps
possibly
presumably
probably
などがある
Teaching computer skills may help to develop creativity among children,
but firsthand experience should be emphasized above all in children's education.
コンピュータのスキルを教えることは、子供の創造性を伸ばすのに役立つかもしれないが、幼児教育では直接体験の機会に何より重点を置くべきだ
(!
may は譲歩を表している
逆接のbut,
強調のshould
から
but以降の後半部分は筆者の主張だと分かる
)
Of course, many scholars oppose applying this approach to underdeveloped countries.
However it may be safe to say that this approach is widely accepted as an academic theory.
無論、多くの研究者は低開発国にこの方式を当てはめることに反対している。しかし、この方式が学問的な理論として広く認められているというのは
差支えないであろう。
(!
may は主張を控えめに述べるために使われている
Of course (強調)
However (逆接)
の流れから
第2文は筆者の主張 第1文は譲歩
)
It seems that the figures are falling;
however, if we look into the details,
we can see that net profits are improving.
数値が減少しているように思える。
しかし詳細を見ると 純利益は改善していることがわかる
(!seemsは譲歩を表している)
Every age must have had its problems.
However it seems that we are living through the most critical period in history.
どの時代にもそれぞれの問題があったに違いない。
しかし、どうやら我々は、史上最も危機的な時期を生きていると思われる。
(!seems は筆者の主張を表している)
Oil consumption levels remain high.
Therefore, in the near future it is likely that known oil reserves will be used up.
石油消費量は依然として多い。
よって近い将来確認されている石油埋蔵量が枯渇することもありうる
(!可能性・推量の表現は、結論が筆者の主張であることを示すのにも
使われる(→therefore 読解のポイント)
挿入 have to do = have got to do 続き
(1)(客観的判断として)・・・しなければならない
・・・せざるをえない
・・・することが大切だ 続き
I have to do some homework.
宿題をしなければならない。
(≒
I have some homework to do.
↑have9(Coming soon!)
)
Somebody's going to have to pay for it.
(誰かがその代金を払わなければならないだろう。)
誰かがそれを払わなければならない。
You don't have to bring your lunch.
お弁当は持ってこなくてもよろしい
(!
(1)not have to は禁止ではなく、不必要を表すことに注意;
need助1.
(2)(主に米・話)では
You have to not bring your lunch.
の形もある
)
Everything has to be changed gradually.
何でも徐々に変えてゆく必要がある
I'm having to find a job.
今は仕事を得なければならない。
(!進行形は一時的な必要性を表す)
You may not want to go, but you'll have to.
君は行きたくないかも知れないが行かなくてはならないだろう。
I shouldn't have to pay for that.
私はその代金を支払う必要はないはずだ。
How many times do I have to tell you?
何度言ったらわかるの。
(!この場合通例
How often do I have to tell you?
とはしない
)
I have to say …
(話)・・・ということを言っておかなければなりません。
I have to admit …
(話)・・・ということを認めなければなりません。
I have to confess …
(話)・・・ということを白状しなければなりません。
(!
恥ずかしい内容を述べる際の前置きとして;
挿入的にも用いる
)
He hated having to explain that.
彼はそれを説明しなければならないのが(面倒で)いやだった。
挿◎語法 have to あれこれ
(1)have to と have got to
have got to は通例 習慣には用いない
I usually have to be in by 6
私は普通朝6時までに出勤しなければならない。
(I've usually got to … としない)
また、
have to
よりも
have got to
の方が感情的で差し迫った感じを表す
You've got to lend me $20. I 'm broke!
20ドルほど貸してくれ。無一文なんだ。
You've got to be kidding me!
冗談だろう。
(2)mustの代用
must
はそれ自体
過去形・完了形・進行形・to不定詞・ing形
などの形は持たないので、
それらが必要な場合は
have to
を用いる
Mr. Benton said I must study hard.
ベントン先生は私は一生懸命勉強しなければならないと言った。
また、ほかの助動詞の直後では
mustの代わりに
have to が
用いられる(↑第6例)
(3)have to と will have to
未来のことであっても現在の時点で存在する義務には
have to を用いる
I have to look for a job tomorrow.
明日は仕事を探さなければならない。
一方 will have to は純粋な未来における義務を表す
You'll have to make a decision sooner or later.
いずれは決断しなければならない。
なお、will have to は must より遠回しな指示を表すことがある
In some areas there are parking meters on the roads ーso you will have to pay to park there.
地域によっては道路に駐車メーターがある所があります。ですからそういった所では駐車料金を払う必要があるでしょう。
(2)(指示・忠告・推薦して)・・・してください
・・・した方がいい ・・・してはどうでしょう
Well, first of all, you have to fill out these forms.
それではまず、これらの書式に記入してください。
It tastes just like chicken. You have to try it, Ed.
鶏肉のような味がするよ。エド、味見してみたら。
(3)・・・であるに違いない ・・・するに違いない
(!もとは(米)だが、 今は(英)でも一般的になりつつある)
It has to be true.
それは本当に違いない。
It doesn't have to be true.
それは本当であるとは限らない。
The recession has to end soon.
不況はまもなく終わるに違いない。
(!
過去の推量を表す時は
must have done
を用いる:
You must have left it at home.
君はそれを家に置いてきたに違いない。
)
(4)(話)(いらだち・驚きなどを表して)
(よりによって)・・・するなんて
Billy do you have to smoke?
ビリー、タバコなんか吸って(やめてくれませんか)
ought to(別記事へ)
used to (別記事へ)
24.〚予定〛・・・する予定の<人>;(報道)・・・する予定だ
a bride to be
(じきに)花嫁となる人
China to cut back forces
中国、兵力削減へ
(!新聞の見出しで)
◎副詞としてのto
/tuː/
副詞(比較なし)
1.(戸などが)閉まって 閉じて 止まって
(!必ずしも完全に閉じることを意味しない)
pull the window to 窓を閉める
The door swung to
ドアはバタンと閉まった。
2.意識が戻って 正気に
I slowly came to.
私はだんだん意識が戻ってきた
We managed to bring him to.
我々はなんとか彼の意識を取り戻した。
3.活動「仕事」を始めて
He set to with a shoe brush.
(やや古)彼はブラシを持ってせっせと靴を磨き始めた。
4(・・・分)前で(!何時か明白な場合に);前方に
to and fro あちこち 行ったり来たり 前後「左右」に
She was running to and fro across the yard.
彼女は庭をあちこち走り回っていた。
into [ ˈɪntuː ]
/子音の前で ˈɪntə 母音の前でˈɪntu 強意ˈɪntuː/
〚in(中)to(へ)〛
前置詞
【場所への移動】
1a〚移動・入場・到着〛<場所・容器・領域・物>の中へ 中に(移動して);<場所に>到着して;<場所>へ続く<道など>
(⇔out of; in2語法)
walk into the park
公園の中に歩いて入る
(!
walk in the park
は
「公園(の中を)散歩する」
の意
)
throw a notice into the wastebasket
お知らせをくず入れに投げ捨てる
follow the crowd into the theatre
人ごみに従って劇場に入る
Many rivers flow into the sea.
多くの川は海へと注ぐ
put one's hand into one's pocket
ポケットに手を入れる
(!
drop,
fall,
put
など一部の動詞は
inもintoも
可能
)
When did you get into Paris?
いつパリに着きましたか
When did you get into work?
職場にはいつ着きましたか
the main road into the airport
空港に通じる幹線道路
1.b〚切れ込み・食い込み〛
<物>に切れ目を入れて 食い込みを入れて
cut into A <人が>A<物>を(刃物で)切る;
<物が>A<体の一部など>に食い込む
1.c〚所属〛<組織・集団など>に属して
be born into a poor family
貧しい家庭に生まれる
get into college
大学に入学する
◎類義 to と into
(1)
toは終点に到達することに重点があり
終点の境界を越えて中に入るかどうかは
重要ではない。
一方 into は
中に入ることを明確に示す
walk to the tree
木のところまで歩く
go to the library
図書館に行く
walk into the room
部屋に歩いて入っていく
(2)
両語の選択には話者の心理も影響する。
終点が近くであれば領域としてとらえて
into
を用いるが
遠くであれば点としてとらえて
to
を用いる
go into town to do some shopping
買い物をしに町へ行く
(!近くの場合)
drive to Boston
車でボストンに行く
fly to Boston
飛行機でボストンに行く
take the train to Boston
列車でボストンに行く
(!遠くの場合)
2.〚挿入・貫通・設置〛・・・に挿入して 通して 入れて; 入って
plug a TV into an outlet
テレビをコンセントにつなぐ
dive into a pool
プールに飛び込む
pay money into a bank account
お金を銀行口座に払い込む
【状態への移行】
3.a〚変化(の結果)〛
<ある状態(の物)>へ変化して ・・・に
turn two small bedrooms into one big room
2つの小さな寝室を1つの大きな部屋にする
burst into tears
わっと泣き出す
fall into a deep sleep
深い眠りに落ちる
run into difficulties
困難な状況に陥る
go into depression
気分が落ち込む
気分が滅入る
Later the novel was translated into Japanese.
後にそのしょうせうつは日本語に翻訳された。
make flour into bread
小麦粉でパンを作る
3.b〚着替え〛<服など>に着替えて
change into a suit
スーツに着替える
スーツを着る
4.a〚関与・従事〛<状況・活動など>にかかわって
go into business
実業界に入る
go into debt
借金に陥る
get into debt
借金に陥る
get seniors back into the work force
年配者を再就職させる
go into the army
軍隊に入隊する
4.b〚説得〛(説得・強制して)・・・させて
talk Sue into going to a doctor
スーを医者に行くように説得する
5.〚混合・包含〛・・・に混合「包含」されて
stir the crushed garlic into the soup
つぶしたにんにくをスープに入れてかき混ぜる
【方向】
6.〚衝突・遭遇・攻撃〛(激しく)<物・人など>にぶつかって;
(偶然)・・・に遭遇して;(言葉・暴力で)<人>を攻撃して
The car crashed into a roadside tree.
その車は道路わきの木に衝突した
I ran into my teacher in a supermarket.
スーパーで先生に偶然出くわした。
tear into A
A<人・事>を激しく非難する
7.〚分類・分割〛・・・に分類されて ・・・に分割されて
All hotels are divided into five categories.
すべてのホテルは5つの種類に分類される。
All hotels fall into five categories.
8.〚対象・分野〛<物・事・人>を対象とした ・・・に対する<調査・研究>など
begin an investigation into the case
その事件に対する捜査を始める
begin an investigation of the case
a nationwide inquiry into child abuse
児童虐待についての全国規模の調査
carry out research into AIDS
エイズの研究を行う
carry out research on AIDS (かたく)
carry out research about AIDS(まれ)
9.〚方向〛<物・人など>に向かって ・・・の方へ ・・・の方を
talk into a microphone
マイクに向かって話す
look into one's rearview mirror .
バックミラーを見る
look into the sun
太陽の方向を見る
look into darkness
暗やみの中を見る
10.〚夢中〛(くだけた話)〚be into, get into 〛<物・事・人>に夢中で・・・が大好きで
be into video games
テレビゲームにはまっている
I'm into video games.
be into rap music.
ラップ音楽にはまっている
I'm into classic music.
11.〚時〛<ある時間>に至る「及ぶ」まで
dance well into the night
夜遅くまで踊る
dance deep into the night
12.〚割り算〛(話)〚A into B〛B割るA
(!A,Bは数字)
3 into 18 is 6.
18割る3は6
13.〚消費・使用〛(初めて)・・・に手を付けて
break into one's savings to pay for the car
その車の支払いのために貯金をくずす。
I broke into my savings to pay for the house.
14.〚借金〛(米・くだけて)〚be into A for B〛A<ひと>にB<金額>の借りがある
He's into me for $50.
彼は私に50ドルの借りがある。