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「気に入る写真」を撮るためのポイントを考えてみる

写真撮影をしていると、自分の琴線に触れるような気に入った仕上がりになることがあります。「気に入った仕上がり」の基準は人それぞれなので置いておくとして、そのような写真撮影の再現性を高めるためのポイントを自分の学びも兼ねて言語化してみました。

いろんな風景や瞬間と触れ合う

結婚記念で行ったアフタヌーンティーのお店からの眺め。

当然ですが、家にこもっている期間といろんな場所に出かけた期間では写真撮影の枚数が圧倒的に変わります。日常の中にもシャッターを切りたくなる瞬間は当然ありますが、やはり初めて行くご飯屋さんや公園、旅行など、普段行かない場所で非日常と触れ合う機会を増やした方がシャッターを切りたくなります。
写真は記録であり、記憶の補完であり、表現でもあり、さまざまな役割がありますが、いずれにせよ「自分が撮影したいと思う」ことが先にあります。写真のために出かける、出かける時に写真がともにある、のどちらでも良くて、大事なのは撮影したいと思うタイミングをいかに増やすかだなあと。

明治神宮の池にいた白鷺。散歩ついでに行ったら思いのほか自然のスケールが大きくて、たくさんお気に入りの写真が撮れた。

被写体の幅を広げる

カフェに行ってコーヒーやケーキの写真を撮る、旅行に言って観光スポットの景色を撮る、家族や恋人、友達の写真を撮る、というのも写真の楽しみ方の一つですし私も好きです。ただ、それだけだと勿体無いと感じます。
カフェの場合は食事だけではなく照明や椅子など素敵なインテリアがたくさんありますし、窓から差し込む光が照らした地面に心動くかもしれません。旅行先の雄大な自然や歴史的建造物以外にも、道端に咲く花や面白い形の木、かっこいい建物がそこら中にあります。人の写真を撮る時にも、表情以外にも手の動きや風になびく髪など印象的な瞬間はたくさんあります。

川を背景に枯れ木を解放で撮影。枯れ木のシルエットは好きでよく撮影します。

自分の感情を少し振り返ってみると、旅行のパンフレットやお店のインスタグラムに載っているような写真以外のささいなことでも、たくさん心動く瞬間があります。デジタルカメラの場合は何枚シャッターを切ってもお金がかかりませんし、とにかくシャッターを切れば何かが生まれます。

当時ネイルにハマっていた妻の手が綺麗に撮れて気に入っている一枚。パフェはおまけ。

アウトプット(完成系)を決めつけない

写真撮影の動機はざっくり「撮りたいイメージを持って撮る」と「撮りたいイメージがないがとりあえず撮ってみる」の2パターンに分かれると思います。前者はイメージを持って撮影するのでまだしも、後者の動機で撮影した写真も意外と後から見返すと良いものがあったりします。
2点目で書いたように、とにかく心が少しでも動いたらシャッターを切っておくと、後で見返した時に思いがけない素敵な写真になっていることが多々あります。もちろん適当に撮影すれば良いとは思いませんし、そこには培った知識や技術が作用するとは思いますが、少なくともシャッターをきらなければ何も生まれません。何気なく撮影した写真も、10年後、20年後に見返すと貴重なものになったりしますし、とにかくこだわりを持ちすぎず、撮影することが大事だと思います。

うまく背景整理できずにピンとこないまま撮影した一枚。後から見返すとむしろ構図も鳥のシルエットとボートの対比も美しく感じてお気に入りの一枚に。

また、撮りたいイメージと違うものになっていた時、たとえばピンボケや構図のズレなどがあっても、気に入るものになっていることは多々あります。写真に正解はないので、イメージ通りではなかったとしても、見た時に何か心が動くものであればそれで良いのかなと思います。

ライカのMFだとピント合わせが間に合わずにボケたけど、逆にカルガモの去り際を強調してくれて気に入っています。

さいごに

2023年に入ってから、写真の幅も広がり気に入る写真の割合も増えてきたため何故だろう?と思い、最近意識していることを書き留めてみました。
写真素人の考えなので数ヶ月後、数年後にこの記事を読み返したときはきっとまた価値観が変わっていることを願いつつ、少しでもみなさんの肥やしになれば幸いです!

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