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オススメの穴場スポット5選 その1~葛城古道~

いつも奈良移住シェアハウスつながりのnoteをお読みくださいまして、ありがとうございます。
各地の紅葉が美しく色づき始め、散策やお寺巡りなどに一番よい時期となりました。
ただ今年は暑さのせいでしょうか、やや遅れ気味となっています。

ただいまシェアハウスの方は絶賛リフォーム中ですので、物件については次回以降にお伝えできればと思います。
前回の金峯山寺同様、今回もシェアハウスとは直接関係のない話となりますが、私が今まで訪れたところの中から、奈良中南部の魅力的なスポットをご紹介したいと思います。
京都や奈良公園では大変な混雑が想定される中、これからご紹介するスポットは比較的人が少ない為、じっくりと向き合いながら自分のペースでご覧いただける場所かと思います。

ところで皆様、Instagramなど各種SNS上で、「オススメの〇〇5選!」などという投稿を見かけたことはあるでしょうか。
それに倣うわけではありませんが(笑)、
折角観光シーズンでもありますので、今回は
「私のお勧めする穴場スポット5選」ということで
1.葛城古道 
2.橘寺の銀杏 
3.高松塚でもキトラ古墳でも石舞台でもない飛鳥の古墳たち 
4.室生に眠る龍鎮神社・龍穴神社 
5.神々しい観音さまのおられる聖林寺
この中から、まずは1つ目の「葛城古道」についてお話ししていきたいと思います。


葛城古道で見られる山並みと田園風景

「葛城古道」とは、金剛山~葛城山の山麓をつなぐ総距離約13キロ、東の「山の辺の道」に相対しているといわれる古道です。

この辺りは、古代より「神奈備山」として信仰を集めており、また大和朝廷以前に繫栄した葛城氏、鴨氏の本拠地といわれています。
私が行ったときは2020年秋、コロナ禍のため電車は使わず自家用車で行きました。人は少なくひっそりとしていましたが、地元の方々が、紅葉を見ながらの散策を楽しんでおられるご様子でした。

とにもかくにも、神社の参道には様々な木々が色づいて素晴らしい眺め、そして、昔ながらの田園風景が、コロナで緊張を強いられてきた身心をときほぐしてくれたのを覚えています。


高鴨神社の鳥居

最初に訪れたのが「高鴨神社」です。
こちらは大和の名門豪族・鴨一族の発祥の地で、その守護神を祀った日本最古の神社のひとつです。
鴨一族は政に関わることより農耕の民として、この神社の祭神を最高神として崇め、開拓精神旺盛なこの一族は全国に分散し、各地で鴨の神をまつったようです。
京都の賀茂大社・下鴨神社は有名ですが、このお社はその総社といわれています。

境内には宮池にせり出した浮舞台があり、5月には雅楽と舞が奉納されると聞いています。新緑と相まって、日本の神事の原点を見ることができるでしょう。
また当時は閉まっていましたが、神社のすぐ横にお蕎麦屋さんがあり、鴨のお出汁がきいたおそばをいただけるようです。鴨なんばんはメニューにないようですが(笑)。


高天彦神社(背後には金剛山)

次は「高天彦神社」、たかまひこと読みます。
この神社は金剛山系に連なる白雲岳という山の麓に祀られた神さびた古社です。

お山がご神体というプリミティブな信仰であったことから、神話の時代、かなり古くからの信仰の場であったようです。
高天彦神社が鎮座するこの御所市の山麓一帯は、日本神話に登場する天孫降臨の舞台・高天原であるとの伝説が残る地として知られています。
緑も濃く、豊かな山々に囲まれ、またその参道は細く、頭上からも、周りの木々からもパワーが降り注ぎ、それを感じることのできる空間と思いました。


葛城一言主神社

最後は「葛城一言主神社」、地元の方から「いちごんさん」と親しまれているお社で、一言のお願いなら何でも聴いてくださる神様として信仰を集めています。

一言主大神が雄略天皇とよく似たお姿で現れたので、その場で狩猟の腕を競い、敗れた天皇は一言主大神へ太刀、弓矢、衣服などを奉納したと伝えられています。
また、その雄略天皇の銅像が境内にあって、その雄姿を垣間見ることができます。他には万葉集の歌碑、芭蕉の句碑もあります。

こちらも高鴨神社と同じく、一の鳥居からずっと歩いて行く道すがらは、様々な樹種の木々が生い茂り、紅葉の時期には、参道を降りしきるように赤く染まります。
そして拝殿前の銀杏の木は「乳銀杏」と呼ばれていて、樹齢約1200年の大木です。
この木に触れるとお乳の出がよくなると言われていることからこの名がつき、子を思う母の心が込められた木として信仰を集めているそうです。
大きな木なので、晴れた日には遠くからでも見ることができ、一言主神社のシンボルとも言われています。


息子が2021年12月に撮影した乳銀杏。相当散っていたようです。
一言主神社の参道、紅葉が綺麗

この強大な権勢を誇った葛城氏の里を訪ねて、神話から古代へといざなわれてみてはいかがでしょうか。きっと皆様の眼にも心にも、優しく響くと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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