それってさぁ、自分の写真が物販に並んでた…ってコト!?
2023年4月22日、東京女子プロレス・エディオンアリーナ大阪第2競技場大会。仕事の繫忙期の合間にあったひとつの楽しみ。
東京女子プロレスは2018年の、確か夏の終わりから秋に変わる頃くらいに初めて映像で触れて、そこから団体の成長、選手の成長を感じるにつれ、そして物販で選手達とお話もさせて頂いたりする中で、少しずつ自分にとって大切な団体になっていきました。今では名古屋くらいならひょいと日帰りプチ遠征をする事も。いや待って、今年は有コロにも大田区にも行ってしもてるやん、話が違う。(それぞれ季節のビッグマッチだから許して)
そんな自分ですが、それでもやっぱり一番嬉しいのはこちらの方に来てくれた時。選手やスタッフの方々に恐らく余暇時間なんて殆ど無いだろうなと思うんですが、ちょっとでも美味しいものを食べて帰ってくれたら嬉しいな、観光する時間が少しでもあれば良いのにな、USJ?いやいや、最近出来た通天閣の巨大滑り台に行ってみてほしいな(そこかよ)、なんて気持ちをどうしても勝手に抱いてしまいます。観始めた頃の東京女子の地方遠征って大阪に年3回程だったのが、今や大阪、京都、神戸を合わせて年に複数回、本当に有難い事です。
この日の注目はメインイベントで行われたプリンセスタッグ選手権試合。
<王者組>坂崎ユカ&瑞希組vs<挑戦者組>原宿ぽむ&マックス・ジ・インペイラー組
これを大阪でやってくれるんだ!こっちでインペイラーちゃんが観れる!
この日の前の週に行われた前哨戦の熱量をそのままに、熱い、そしてエモい試合展開が繰り広げられていきました。
期待を十二分に越える内容に大満足で会場を後にした自分でしたが、この日は個人的にもう一つ注目しているカードがありました。
第3試合 バート・ビクセンvs宮本もか
前の週の後楽園ホール大会で(辰巳)リカさんの持つインターナショナル・プリンセス選手権に挑戦された試合が本当に素晴らしくて、コスチュームも入場テーマも独自性があって、これは観てみたいな…!と思っていた所に、この日の参戦も発表されて嬉しかった記憶。試合内容としてはもかちゃんも積み重ねた経験を活かして頑張りましたが、体格と地力で勝るビクセンが貫録の勝利を上げました。
ストリートファイターIIのガイルのテーマに乗って、会場全体を見回してテンション高く入ってこられたビクセンの様子が、日本でツアーに帯同して闘う喜びを全身で感じているような雰囲気に見えて、その瞬間を撮影させて頂いた時に「良い写真が撮れたかも!」直感でそう感じました。
ビクセンはその後も少しの間シリーズに帯同して日本を後に。ただその帰国される際に、エディオンで感じた自分の直感は当たったのか、日本に来る事が出来た喜び、夢が叶った喜びをSNSでこの写真とともに表して下さっていて、これが何とも嬉しい限りで。あぁ、写真を撮っていてこんなにも嬉しい事ってあるんだなぁ!そんな瞬間に出会う事が出来ました。
季節は移り替わって、2023年7月8日、東京女子プロレス夏のビッグマッチ・大田区総合体育館大会。
この日も好カードが沢山並ぶ中で、嬉しい事にビクセンのカードも組まれていて、しかもDEFY女子王座が懸けられる、前回とは違ってベルトを巻いたビクセンが観られる嬉しさを胸に会場へ。そしてビクセンに写真を使って下さった事への御礼を伝えたいなと、行きの新幹線の中で伝えたい事を英語で纏めてみる。
予約していた選手ポートレートを受け取って(この日は事前予約式でした)、その後ビクセンのポートレートも何処かに売ってるだろうなと探してみますが、探し方が悪かったようで見つけられず。少し会場をぶらぶらしていると、東京女子の会場でいつもお会いして下さる方と遭遇。あっ、お会い出来て良かった~と思いながら少し話をしていると、
「いやぁ、さっきそこの物販に行ったら、なーんか、なーんか見た事ある写真があってねぇ~~~。笑」
?と思いながら、スッ…と差し出されたその写真。
「えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!!!!」
叫びました、大田区の中心でエーッ!と叫びました。
そこに愛はありませんでした。
その後物販に行きました、自分の写真が並んでました。
「嘘だろ…!?」
頭がパニくりながらも平静を装って、
「あの、これ、下さい…」
「はい、2,000円になります!」
「はい(お札を渡す)、すーっ(深呼吸)、はーっ(深呼吸)」
「ありがとうございまーす!」
待って、こんな事ってあるんですね。4月にも写真を撮っていてこんなにも嬉しい事…!って思ったけど、圧倒的に余裕で越えてきました。
(エディオン前週の後楽園大会と思われる、ファンの方が撮ったと思われる写真もまた別で1種類並んでいたような気がしました。違っていたらごめんなさい。)
あと事前に話は頂いてなかったので、クレジットの「photo by shumai.」もそのままになっていて笑っちゃうっていう。もし買って頂いた方が居て、写真を眺めている中できっと皆気づきますよね。「shumai.って誰だよ!!」
第1試合からメインイベントまで、本当に素晴らしかったこの日の大会。
多幸感に溢れながら、真っ先にビクセンの物販列に並びました。
自分の番、あまりの舞い上がりっぷりでもうはっきり覚えていませんが、「大阪から来ました!」「(スマホを見せて)この写真を撮りました!」「会場に来た時自分の写真があってびっくりしました!ありがとう!」的な事を伝えました。すると、
「えぇっ!そうなの!?私、この写真が本当に大好きで気に入ってるの!」
そう言って下さって、もう本当に嬉しすぎました。夢のような時間でした。
これこそある意味、本当の意味でのボーナストラック。素敵な時間を、空間を過ごさせて頂きました…!
なかなかチャンスは巡ってこないだろうけど、またいつか、あなたの写真を撮る機会が近い将来訪れますように。それが今の自分の願いです。
心の推しへ、Dear Vert.
写真を始めた頃はこんな風に自分の写真が選手に届くなんて(SNSで上げて下さったり等)、全く想像していませんでした。
ただ趣味として写真に触れる時間が多くなってきた今、例えば「作品としてどう見られるだろう」とか、正直自己満足の世界は越えてきてるなと感じていた部分もありました。ただ今回の写真は考えすぎずに、素直に撮った一枚ではあったので、本当に嬉しかったなぁと感じています。
素直に、素朴に、写真に、趣味に向き合う事の大切さを改めて認識できたような気がしました。
そして頑張ろうと思えるのは、写真を見て下さる方がこの世界には沢山居て下さっているという事。原動力といえば大袈裟かもしれませんが、インプレッション、また時に反応を頂けるのは、趣味の時間以外の面でも日々過ごす中でのモチベーションにも繋がっているので、本当に有難い事だなと感じています。これからも見て頂けますと、嬉しいです!
という訳で、最後まで読んで下さった皆様ありがとうございました!また次の記事でお会いしましょう!
あとがき
記事の中で事前に話は頂いてなかった、の部分に疑問を感じた方がもしかしたらいらっしゃったかもしれません。筆者はこの件に関しては素直に嬉しい出来事であったと受け止めています。こういう場合許諾伺いが相手方から来るケースもあるようですが、自分の場合そこまで気にはなりませんでした。また、アマチュアカメラマンの写真がこうして販売物になるという点でも議論する部分があるかもしれませんが、これは夢のある話だという事でご理解頂けますと幸いです。なお、記事を通じてお察し頂けますと有難いのですが、本件に関して筆者は一切の収益を受け取っておりません。今後こうしたケース等があったとしても、収益化をする予定は一切ありません。
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