曇天ハイキング
夏の白馬はこのところあまり天気がよくない気がします。
温暖化も相まって水蒸気も列島から抜けないのでしょうか。
からっと晴れ渡って荘厳な山が眼前に迫る!という経験は、ハイシーズンのお盆あたりでは難しいように思います。
朝早い時間帯はよくても、陽が高くなると雲に覆われてしまうのです。
宿泊業の末端としても困ったものです。
とはいえ都会に比べれば朝晩の涼しさは格別で、日中も風が吹けばベタつくようなこともなく、快適なことは間違いありません。
この夏も東京方面から音楽仲間が遊びにきてくれました。
冬ころから八方池までのハイキングを計画していたためです。
さて翌日。
なんとなく予報を見て厳しさは覚えていましたが、やはり的中。
どんどん雲の中に進んでいくリフトと私たち。
雲や霧に覆われた夏山も神秘的な雰囲気が立ち込めていいものです。
とはいえせっかく来てもらったのだから、関東ではみることのできないアルプスの山肌を感じてもらいたいところです。
時折見える青空に何度も希望を託しました。
山の天気は変わりやすい。
無常にもすぐさま雲が現れ、ふたたび視界は真っ白に。
この日は基本GRⅢxで動いていたのですが、何かここぞというタイミングがあるかもと思い、リュックの中にハッセルを忍ばせていきました。
noteで見る限り、しかも遠景ともなれば大きな差異は感じにくいかもしれませんが、大きな画面やプリントで見るとやはりぐっとくるものがあります。
刺さるようなシャープさや高画素の緻密さのようなものが矢面に出てくるのではなく、目の前にあるかのような深みが感じられ、文字通り目を離しがたくなります。
機動性も高いわけではないので手放すか迷っていましたが、秋にまた登った時に試してみたいところです。
八方池は簡単なハイキングルートですから、午前中にスタートすれば昼過ぎには麓に帰ってくることができます。
ちょうどお昼すぎでしたので、新しくできた湖畔のカフェに行くことにしました。
湧き上がる雲に色濃い青空。
麓はしっかり夏の面持ち。
涼しくなって雲が晴れたらまた行ってみましょう。