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ようやく出会えたあのレンズ

elmar 3.5cm f3.5。
小さくてかわいらしい見た目、中心部の立体感ある描写から周辺に向かってしっとりとにじんでいくオールドらしさ、何よりM10系列に装着したときの相性の良さには惚れ惚れとさせられます。
(高橋俊充さんやamedia-onlineの雨宮さん、吉田タイスケさんのノートで拝見する姿には特に心を奪われるものがありました。)

※吉田様より「こちらの方が作例たくさんありますよ」とご紹介いただきました。
大変素敵な街歩きの様子が拝見できます。

M10-Pを使う前からうっすら気になっていたレンズでしたが、当時はまだそこまで値段も上がっておらず、別のレンズを試してからそのうち入手できればと思っていたところ、あれよあれよという間に高騰。
気付けば程度のいいものも市場から消え去り、Elmar3.5cm展の写真集を眺める日々でした。


ある日Twitterを眺めていたところ、「e-bayは安い」とのうわさを見かけました。
気になり足を運んでみると、確かに日本の相場より安く、状態もいいものがいくつか見受けられます。
税金がかかるため大幅に安くなることはありませんが、現状より安いのであればと思い、状態もよく、フード・アダプターつきのものを購入してみることにしました。

届いたものはオーバーホールを終えたものとのことで、状態も良好です。
レンズもクリアで、操作系もスムーズ。
レンズキャップもフードもきれいなものが揃いました。
何より、M10-Pとの相性が抜群です。
これが完成形とすら思えます。

うっすら覗く金色のリングがアクセント

以下は絞り解放とF8~9程度に絞ったものの比較です。(JPG撮って出し)
周辺減光は絞ればだいぶ無くなりますが、像の乱れはあまり解決しないようです。
けれどこれが中心に配置された対象を際立たせてくれるとも言えるでしょう。

後ボケはけっこうグルっとしますね
ちょっと現像①
+1補正くらい
ちょっと現像②
絞るとすっきり
でも端っこは甘いまま
ちょっと現像③
背景が背景なので仕方ないけど
ガサッとグルっと
ちょっと現像④
まあこういうところで撮るレンズではないでしょう
F9くらいですが右端の建物が甘く映っています
旅行先の絶景を収める、という役割でもないかもしれません
コンクリートの質感は十分に
夕焼けの色を追いかけましたが
タイミングを逃しました
最近は日の暮れるのも早い

まずルックスがいい。そして薄く軽くなりました。
ASPHレンズのような目に飛び込んでくるような鮮鋭さはありませんが、ストラップを外して日常的にカバンの隙間に差し込みサッと撮ることができそうです。
この辺りの自然風景を収めるというより、街中へのお出かけレンズという気もします。
複数人で出掛けた時もいいかもしれませんね。

ようこそ日本へ

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