私を救った漫画の登場人物3人(INFJ)
私が救われたなと思う漫画は、コミュニケーション障害を抱えている人が出てくるものが多いなと思った。
自分と似ている人が現実世界で見つからないから、物語を通して同じ悩みを持っている人を探して、自分だけではないと思うようにしているんだと思う。
となりの怪物くん 夏目あさこ
となりの怪物くんに出てくる夏目さん、美人なのに友達がいない高校生。
彼女に惹かれたのは人との距離感が分からないところ。
唯一出来た友達の雫が他の子と仲良くすると嫉妬するし、良かれと思ってしたことがウザがられたりする。
好きな人にも恋愛対象として見てもらえない。
自分の立ち位置が見えておらず、頑張っているのに報われない彼女を見ていると応援したくなるし、分かるよと言いたくなる。
私も仲の良い友達には他にもっと仲良しの友達がいたし、好かれようとしたことが逆効果だったことがある。
違国日記 高代槙生
違国日記の主人公、高代槙生は小説家として活躍しているが対人関係は不得手。姪の朝を勢いで引き取ったものの、人見知りで一人の空間が無くなったことに後悔する。槙生に惹かれたのは、大人になりきれなかった社会不適合者な部分だと思う。結婚して子供がいてというルートから外れた人間。職業は小説家でめったに外出せず閉ざされた世界の中で生きている。
私も30代だが今後結婚しそうもないし子供も出来そうにない。大人になりきれなかった自分に対して、こんな人間いてもいいんじゃないかという救いになった。
血の轍 静一
過干渉な母親と暮らす静一は洗脳されているのにそれに気づいていない。
親と暮らしていた頃の自分と重ね合わせて、自分の境遇を認識するのに役立った。静一ほどではないけれど、私も恋愛禁止だったし必要以上に介入された。母親を聖人化している静一の気持ちはよく分かる。どういう結末を迎えるか気になっていたけれど、私の予想と違う方向へ進んでいった。私は親の介護はしないだろう。親子の形に正解は無いのだろうな。
誰とも分かち合えない悩みを消化するために、漫画から自分に似ている人物を見つけ出して辛いのは自分だけじゃないと思うようにしている。
これからもこの処世術は続くのだろう。