ポケモンSVテラスタイプ考察 ヘイラッシャ編
はじめに
からしと申します。最近、仕事がだんだんと忙しくなってきて、ポケモン対戦が出来る時間が取れなくなってきています。そのため、テラピース集めも難航しているのですが、ポケモンSVの目玉である新システムのテラスタルを楽しむためにも頑張って集めています。
今回は、ポケモンSVで新登場したヘイラッシャのテラスタイプの考察をしていきたいと思います。
ヘイラッシャについて
・基礎データ
タイプ : みず
とくせい: てんねん/どんかん/みずのベール(隠れ特性)
高さ : 12m
重さ : 220kg(けたぐり、くさむすびの威力120)
・種族値
HP : 150
こうげき : 100
ぼうぎょ : 115
とくこう : 65
とくぼう : 65
すばやさ : 35
・性能
ヘイラッシャというポケモンはHP、こうげき、ぼうぎょが高く、物理方面が強い一方で、とくこう、とくぼう、すばやさが低いという見た目どおりの典型的な鈍足物理ポケモンになっています。
また、みずタイプは弱点がくさ、でんきの2つで半減がほのお、こおり、はがね、みずの4つもある優秀なタイプです。
とくせいは3つありますが、一番多く使用されているのは「てんねん」で、相手ポケモンの能力変化を無視するというもので、竜の舞や剣の舞を使用する積みアタッカーのストッパーや相手ポケモンの起点になりにくいという性質を持っています。
シングルバトルにおけるヘイラッシャはその圧倒的な物理耐久から、相手の物理アタッカーの攻撃を受けにいくということが多いと思われます。したがって、テラスタイプとしてはタイプ一致ではなく、耐性を変更できるタイプを選択することが多くなると思います。
・技選択
ヘイラッシャは基本的に特殊技を使用することはないと思うので、物理技と変化技で構成されると思います。よく使用される技はメインウエポンとしてウェーブタックルかアクアブレイク、サブウエポンのじしんやゆきなだれ、対面操作のあくび、まもる、そして問題の技である「じわれ」です。
そのほかの技は下のとおりです。
【物理技】
ウェーブタックル/アクアブレイク/じしん/じわれ/ゆきなだれ/
ボディプレス/ヘビーボンバー/いっちょうあがり/テラバースト など
【変化技】
あくび/まもる/ねむる/ねごと/のろい/みがわり など
テラス考察
今回の本題。今回はポケモンバトルデータベースの使用率順に考察していきたいと思います(※2023/3/18時点)。使用率10位圏外ですが、こおりやゴーストタイプもアリかとは思います。ヘイラッシャは元のみずタイプが優秀なため、テラスタイプの選択は限定的な条件下で効果を発揮するタイプを採用することが強いと思っています。ちなみに、私の現時点でのおすすめ順は↓のとおりです。
ほのお≧はがね>じめん≧くさ=フェアリー>あく>ひこう>ドラゴン=みず>他
・くさ
採用率31.1%。弱点のでんきとくさを半減に出来て、かつキノコのほうしなどの粉技を無効化できる点が優秀。私がシーズン1で最初にヘイラッシャを使用していた時もくさテラスでした。
デメリットとしては、弱点が増えることとフリーズドライが一貫することです。耐性を変更するテラスタルは対面では有利になることもありますが、相手の裏にいるポケモンを考慮しないと新しく技の一貫が生まれる場合があるので、相手のポケモンがすべて判明している場合や最後の詰めに使う等が効果的であると思います。
・フェアリー
採用率18.6%。一番の特徴はドラゴンタイプの技を無効に出来る点。てんねんの苦手なりゅうせいぐんを対策できる点は優秀。私も一時期使用していたこともありますが、あんまりテラスタルしなかった印象です。
デメリットはあまりないですが、アイアンヘッド持ちのカイリューやテツノドクガが少しきつくなりそうです。
・じめん
採用率12.2%。弱点のでんきタイプを無効に出来て、サブウエポンのじしんが強化されます。シーズン2で使用していたヘイラッシャがじめんでした。あくびループを抜け出すためのボルトチェンジを無効化するなど、かなり使い勝手が良かったです。
デメリットはくさタイプが弱点のままで一貫することとフリーズドライが()。
・みず
採用率10.3%。通称、無課金テラス。ヘイラッシャはテラスタルしなくても強いため、パーティ構築で他のポケモンにテラスタルを回したい時やテラピースがなくて困っている時は変更しなくてもいいかもしれません。
メインウエポンのウェーブタックルが強化されるので意外とアリ。
・はがね
採用率4.9%。はがねタイプが単純に強い。私もシーズン3の終盤で使っていました。爆増したセグレイブがシーズン3終盤はヘイラッシャにきょけんとつげきを撃って来ることが多かったので、こおりとドラゴンを両半減できる点は優秀でした。あと、副産物としてくさテラスしたテツノドクガにテラスタルが残っていたら勝ちが拾える場面があるかもしれないので、意外とおすすめです。
デメリットはメジャーなほのおとじめんが弱点になるので、テラスタルすると本来の役割が遂行できなくなる場面があります。
・ドラゴン
採用率4.4%。弱点のくさとでんきを両半減できて、いっちょうあがりの火力も上がりますが、フリーズドライの一貫が(※フリーズドライが強すぎる)。
一度、ランクバトルでこの型のヘイラッシャに崩壊させられた経験があります()。最強リザードンレイドで貯まったテラピースが余っている方は是非。
・ほのお
採用率3.3%。実は私が今一番熱いと思っているタイプです。ほのおタイプの特徴として火傷状態にならないという点、フェアリータイプやフリーズドライを半減できる点があります。したがって、今猛威を振るっているパラドックスポケモンの一部(ハバタクカミ、テツノドクガ、テツノツツミ)に対してある程度強くなれる点をかなり評価しています。
あと、最近数を減らしましたがウルガモスをテラスタルすると気軽に殴れることが精神衛生上とても良いです。
・あく
採用率2.7%。特徴としてエスパータイプといたずらごころの変化技を無効化できます。これはおそらくクエスパトラのアシストパワー対策で選択しているものと思われます。てんねんは能力上昇は無効化できるのですが、アシストパワーの威力上昇は無効化できないため、アシストパワー型のクエスパトラがさらに増えるようであれば、あくテラスの個体数も増加すると思われます。
・どく
採用率2.5%。私の勉強不足ではあるのですが、何意識かがはっきりとは分かりませんでした。確かに、現環境でどくびし展開は増えているため、先にテラスタルするかねむると合わせて、サイクル中にどくびしを回収できたり、弱点のくさタイプだけでなくフェアリーやどくタイプの技も半減できたりといったことが想像されます。意外と強いかもしれない。
・ひこう
採用率2.1%。じめん技(じわれ)を無効化できます。シーズン1でヘイラッシャミラーしたときにひこうテラスされて、じわれで負けた記憶があります()。開催中の最強ジュナイパーレイドでひこうテラピースが貯まったら、是非。
型考察
・食べ残し型
257(252)-120-183(252↑)-×-86(4)-55
ウェーブタックルorアクアブレイク/あくび/まもる/選択技
腕白HBベースでヘイラッシャの今一番多い型。
水技とあくび、まもるまで確定で、選択技はじわれが多い印象。
ステルスロックを絡めるとあくびループに持ち込めるほか、とんぼがえりやボルトチェンジをまもるで止めることができる。
食べ残しとあくび、まもるの相性が良く、ステルスロックがなくてもあくび連打でHPを回復できるほか、まもるは食べ残しと合わせて確定数をずらせたり、様子見したりと幅広い使い方ができる。
てんねんのおかげで積み技には強いが、みがわりに弱いので注意。
テラスタイプはじしんを採用するならじめんタイプで、採用しないならくさ、フェアリー、はがね、ほのおあたりが無難。
・オボン型
228(20)-165(236↑)-165(236)-×-86(4)-57(12)
228(20)-165(236↑)-136(4)-×-115(236)-57(12)
ウェーブタックル/じしん/ゆきなだれorヘビーボンバー/あくび
意地っ張りABもしくはAD、HPはオボン回復効率のため4n。
回復手段がオボンのみしかないため、役割遂行を速めるためにA振り。
じわれは試行回数を稼げないため、採用されにくい。
シーズン2まではカイリューを意識してゆきなだれの優先度が高かったが、現在はハバタクカミ意識でヘビーボンバーもあり。
テラスタイプはじしんの火力を底上げするため、じめんが多い。
・ゴツゴツメット型
257(252)-120-183(252↑)-×-86(4)-55
ねむる/ねごと/じわれor選択技/選択技
腕白HBベースでメインウエポンはゴツメ
何度も技を受けるためか、ねむるとねごとの採用率が高く、試行回数を稼ぎやすいためか、じわれの採用も多い。
あくびやおにび等の状態異常に強く、テラスタイプは無効タイプを持つものがおすすめで、フェアリーかミラー意識でひこうなど。
昔、のろいを採用したゴーストテラスの型に遭遇したことがあり、感心した記憶がある。
・とつげきチョッキ型
225-167(252↑)-135-×-117(252)-56(4)
ウェーブタックル/じしん/ゆきなだれ/選択技
意地っ張りADベース
最近はあまり見かけないが、シーズン1の中盤からシーズン2にかけてちらほらいた印象。
回復手段がないため、場持ちは良くないが対面では強い。
最終手段として、じわれを採用することもある。
テラスタイプはじめんがほとんど。
じわれについて
本筋からは外れますが、ヘイラッシャというポケモンを考察する上で、避けては通れないこととして、「じわれ」の存在があります。じわれはヘイラッシャのわざ採用率の中であくび、ウェーブタックルに次いで3位であり、6割以上のヘイラッシャが持っています。
この技はポケモンにおける運要素の権化として、かなりの賛否両論があると思います。私はじわれに限らず、一撃技は1試合に3回以上撃つ場面があるなら採用価値があると考えています。特に、ヘイラッシャは型によっては3回以上の試行回数を稼げるため、十分採用に足ると考えています。
対策としては、確率論にはなりますが2回以上撃たせないこと(※2回連続で外す確率は49%のため、撃っているほうが有利)、みがわりを採用したポケモンで相手をすることなどが挙げられます。
特に、みがわりはじわれだけではなくあくびも防ぐことができるため、ヘイラッシャ対策としてはかなり有用です。
最後に
今回、ヘイラッシャのテラスタイプについて考察を行いました。私はポケモンSVでヘイラッシャを結構な頻度でパーティに入れていて、かなり愛着のあるポケモンです。
ヘイラッシャは単体性能も高く、使っても使われても強いと思う場面が多いです。ただし、使用する場合は相手の技を多く受ける性質上、テラスタイプを変更したくなる場面が多いです。
こういった運用をしたいと思ってテラスタイプを決めたり、対戦しながらこのタイプがいいと思う場面に合わせて変更したりという方法で決めるのが一番良いのかもしれません。
この記事がヘイラッシャのテラスタイプ悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。長くなりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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