“クトゥルフ神話TRPG”って何?!(イケてるプレイヤー編)
こんにちえ。ほぼ元探索者の星野チエです。
さて、これまで“クトゥルフ神話TRPG”をまったく知らない人向けに「こんな遊びですよ!」という解説をしてきた本マガジンですが、今回の記事はちょいとコラム的な感じで私が個人的に考えてる「イケてるプレイヤー像」について、書いていこうとおもいます。
これはあくまで「私個人がそうおもっているだけ」の話であって、「“クトゥルフ神話TRPG”を遊ぶ人間はこうあるべきだ!!!」と強制を呼びかけるものではありません。
「こんなイケてるプレイヤーになりたいな」というある種の理想像を改めて文字にして、自分を戒めたり、また確認したりしながら、本記事をいま目にしてるあなたのなにかのヒントになればいいなという、番外編的な短めなコラムです。
ネタバレになりますが、私がおもうイケてるプレイヤー像をひと言であらわすと「独りよがりにならず空気が読めてかつドラマチックなプレイヤー」です。これから述べていくイケてる要素はこの主題となるひと言を構成するための要素なので、この主題を意識して読んでいただけるとわかりやすいかもしれません・・・!!!
1.探索者に愛着を持つ
私自身が探索者だったというのもありますが、やはり自分の生み出した探索者はそれなりに愛着を持ちたいとおもっています。
これは純粋な感情移入のほか、愛着のある探索者でプレイするからこそ神話的事件に巻き込まれてから抜け出すまでのドラマが盛り上がるからです。
愛着のある探索者には当然死んで欲しくないので、しっかりと生還させるためにシナリオと向き合う姿勢になりやすく、その探索者に降りかかる不幸のことごとくがよりスリリングなものに感じられ、セッションの面白さが増すと考えています。
とはいえ、探索者かわいさにシナリオが用意してくれた面白いイベントを避けて通ることはしたくありません。あらゆる死線を潜り抜けた上で達成する生還こそが、そのシナリオを踏破したときの爽快感となるので、自らこれを放棄したいとはおもっていません(さすがにあからさまに確実な死を感じさせるようなイベントは避けて通りますが・・・)。
2.ほかの探索者にも愛着を持つ
自分が生み出した探索者に愛着を持つのは簡単ですが、そこだけではなく、ほかの人が生み出した探索者にも愛着を持ちたいのは、前章にもある探索者かわいさに走りすぎないようにするためです。
“クトゥルフ神話TRPG”は基本的にほかのプレイヤー、および探索者と協力して事件を解決していく、全員が主人公となる遊びです。なので、自分の探索者が生還するためにほかの探索者を陥れたりはしたくありません。そうすることでその探索者のプレイヤーがいやなおもいをするのを私は望んでいません。
大いなる存在の前ではありんこのように無力な人間である探索者たちが、個々の良さを引き出し合いながら立ち向かって、その末に勝利を勝ち取る。これはとても素敵なことだと私はおもいます。
3.ほかのプレイヤーに気をつかう
前章の内容とも似ていますが、これはより盤面の外側の話になります。
ほかのプレイヤーが発言を控えるタイプ・・・ならば話しは別ですが、簡単に言ってしまえば、私は自分だけがずっと発言し続ける状況、自分の意見を通すためにひたすらワンマンショーにならないように気をつけていきたいです。
できる限り全員が同じくらいの量感で楽しむために、出るところは出る、引くところは引く、なにか言いたそうなプレイヤーの発言は拾ったり話を振ってみたりする・・・なかなかコミュニケーション能力が必要そうで私には難しそうですが、これができたらなかなかイケイケになれるはずなのでがんばりたいです・・・!!!
4.キーパーに協力する
プレイヤーにとっての仲間はプレイヤーだけではなく、キーパーも仲間、つまりそのセッションに参加する全員が仲間であり、前章でも述べましたが「全員で楽しむ」ことが大事なことだと私は感じています。
キーパーはシナリオを読み込み、もろもろの準備をし、プレイヤーを楽しませるべくセッションの進行し・・・と大変です。とても大変です。なので、すべてをキーパーに投げっぱなしにせず、プレイヤーであっても進行を助けるようにしていきたいです。
キーパーにかかる負荷を軽くしてあげれば、そのぶんキーパーものびのびと進行することができ、結果的にセッションが楽しくなりやすくなります。いわゆる「情けは人のためならず」というやつですね。
5.最後に
本当に短い記事になりましたが、コラムということでこの辺で締めていきたいとおもいます。
最初に述べた「独りよがりにならず空気が読めてかつドラマチックなプレイヤー」は、なるべく具体性のあるイケてるプレイヤー像であって、簡単に言ってしまえば「セッションを楽しくできる人」で、この「セッションを楽しくできる人」に限っては人と人が言葉でコミュニケーションすることが前提となる“クトゥルフ神話TRPG”において誰しもがそうあってほしいと私はおもっています。
そして、何度もになってしまいますが、「独りよがりにならず空気が読めてかつドラマチックなプレイヤー」、これはあくまで私が目指したいイケてるプレイヤー像であって、「セッションを楽しくできる人」になる方法はほかにもあるのです。
なので、この記事のすべてを鵜呑みにする必要はありません。“クトゥルフ神話TRPG”を遊ぶ人それぞれが考える方法で「セッションを楽しくできる人」になっちゃえばいいとおもいます。そして、この記事がその一助になればいいなとおもっております。
それでは今回はこの辺で。次回は私がキーパーをするときにやってること(テクニックとはとても言えたものではない)を紹介したいとおもいますので。興味があればぜひ次回もよろしくおねがいします!!!