「“クトゥルフ神話TRPG”って何?!(探索者の創造のおまけ編)」
こんにちえ。ほぼ元探索者の星野チエです。
本記事は「“クトゥルフ神話TRPG”って何?!(探索者の創造編)」のおまけ記事として、実際に探索者を創造していく様子を解説まじりに書いていくといった趣旨のものです。さきに該当記事に目を通してからのほうがわかりやすいかもしれません。
また、実際の職業に対応した技能をこの場にそのまま載せられないので、実際には存在しない仮の職業を用いますのでご了承ください。
今回の探索者の創造は便利なウェブサイトさまを利用して手軽にやっていこうとおもいます。お世話になるのは以下のウェブサイトさまです。
・キャラクター保管所 さま
・クトゥルフWEBダイス さま
1.能力値の決定
まずはクトゥルフWEBダイスさまを使って能力値の決定をしていきます。
本来ならそれぞれの能力に対してダイスを振っていかなければならないのですが、このクトゥルフWEBダイスさまのキャラシート作成にある「一括で振る」を使うと・・・
と、この通り能力値から年収、果ては技能ポイントまで一瞬で算出してくれちゃうのです!!! とても便利!!! すごい!!!!!!!!!!
せっかくなので今回はこの結果を用いて探索者を創造していきます。
・STR : 11
・CON : 8
・POW : 13
・DEX : 8
・APP : 15
・SIZ : 11
・INT : 16
・EDU : 15
・年収 : 400万円
今回の能力値は以上となりました。
CONとDEXとSIZは平均以下ですが、それ以外は優秀な能力値ですね。顔がよくて、そこそこの学あり、頭もよくきれる。そんな探索者になりましたね。
年収も現実の日本ならよく稼いでる400万円。“クトゥルフ神話TRPG”の中では低い方ですが、むしろこのゲームの年収がインフレしているだけのような・・・。
2.職業を決める
今回は実際に存在している職業の「ディレッタント(資産家)」をちょいといじった「御曹司、お嬢様」という仮の職業を用います。
御曹司、お嬢様──<言いくるめ>、<芸術>、<乗馬>、<信用>、<心理学>、<図書館>、<博物学>、<ほかの言語>
お金持ちの家の子供らしい社交と教養に焦点をあてたうえで技能を選出してみました。
3.技能を決める
技能は探索者のキャラクター性、方向性を決めるものでありながら、実際の探索での活躍にもおおきく関わってくる要素です。
技能の成功値とはすなわち、その技能の熟練度を指し、それが極めて高いということはその手の界隈では有名だったりしますし、中途半端であればまだ学習中あるいは途中で放棄してしまったなどの解釈でキャラ付けできたりします。
探索での活躍を視野にいれて、キーパーが事前に推奨するそのシナリオで有効的な技能や汎用性の高い技能を優先的に伸ばしていくのも効果的です。そのうえでバックグラウンドを考えたりするのもおもしろいですしね。
さて、今回の探索者の創造ではとくになにかのシナリオに参加するという前提なしにキャラクター性重視でやっていこうとおもいます。
今度はキャラクター保管所さまに先ほど決定した能力値をうつしていきます。そうするとこちらでも自動的に職業技能ポイントと個人的な興味技能ポイントが算出されます。
また、このキャラクター保管所さま、現在割り振っている技能ポイントの数値を表示してくれたり、能力値の記入漏れや技能ポイントの割り振りを間違っている場合は背景が赤色になって警告してくれたりしてくれるので、数字的な間違いをせずに探索者を作ることができます。これもとても便利で素晴らしいですね・・・。
●職業に対応した技能
前述の御曹司、お嬢様に対応した技能に対して、EDU×20=300ポイント分を割り振っていきます。
<図書館>65%、<乗馬>15%、<言いくるめ>55%、<信用>50%、<ほかの言語(ドイツ語)>50%、<芸術(バイオリン)>40%、<心理学>55%、<博物学>45%
基本的に50%付近でまとめて割り振ってみました。EDUが15あることを踏まえ、「極めるまではいかずとも、きちんと教養を身につけている人」という解釈から「家から文句言われないように適度に教養を身につけてる人」へと人物像を固めていきました。
●個人的な興味の技能
前項の人物像からさらに「ちょいとおてんばで、親の目を盗んで買い物に出かける」という設定が思いついたので以下のようにINT×10=160ポイント分を割り振っていきました。
<鍵開け>31%、<隠れる>35%、<聞き耳>35%、<忍び歩き>30%、<目星>50%、<変装>51%、
見事に人の目を盗んで行動するための技能で固まりましたが、どれも低めに設定しているので、人物像的にはそこまで親の目を盗んで行動できてるわけではない、探索的にはもし必要になった場合に使えるといった雰囲気ですね。
4.パーソナリティを決める
能力値や技能を決めながら、この探索者はどんな人物だろうかと考えた結果以下のようになりました。
名前 : 五十嵐なずな
性別 : 女性
年齢 : 21
来歴 :
セキュリティ会社の社長の父親を持ち、私立学校に通い、アルバイトは許されないが歳不相応の小遣いを与えられるなど、箱入り娘として育ち、なずな自身も両親からの期待に応えるように学業や芸事をこなしている。
しかし、その「いい子ちゃん」でいることの反動によるものか、自由を求めてたびたび夜遊び(と本人は言い張っているがなにをするでもなくただ散歩するだけ)のために両親に内緒で家を抜け出しているが、本人の技術不足と家のセキュリティの高さから両親にその行動は筒抜けである。ただ、大人になったことや今までの努力に免じて不問にされている。
箱入り娘とはおもえないほど活発的でおてんばであるが、責任感が強く、自分に課せられた役割などについてはよく理解して行動できる冷静さもある。
立ち絵なんかも用意しておけば、ほかのプレイヤーやキーパーに自分の探索者の人物像が伝えやすくなりますし、なにより愛着がわいてきます。
5.まとめ
さて、これにてひととおりの探索者の創造が終わったので、ここまでのデータをまとめてしまいましょう。
五十嵐なずな(女性)
職業 : 御曹司、お嬢様
年齢 : 21
STR : 11 DEX : 8 INT : 16 アイデア : 80
CON : 8 APP : 15 POW : 13 幸運 : 65
SIZ : 11 EDU : 15 知識 : 75
HP : 10 MP : 13 ダメージボーナス : 0
技能 :
<言いくるめ>55%、<鍵開け>31%、<隠れる>35%、<聞き耳>35%、<芸術(バイオリン)>40%、<忍び歩き>30%、<乗馬>15%、
<信用>50%、<心理学>55%、<図書館>65%、<博物学>45%、<変装>51%、<ほかの言語(ドイツ語)>50%、<目星>50%
来歴 :
セキュリティ会社の社長の父親を持ち、私立学校に通い、アルバイトは許されないが歳不相応の小遣いを与えられるなど、箱入り娘として育ち、なずな自身も両親からの期待に応えるように学業や芸事をこなしている。
しかし、その「いい子ちゃん」でいることの反動によるものか、自由を求めてたびたび夜遊び(と本人は言い張っているがなにをするでもなくただ散歩するだけ)のために両親に内緒で家を抜け出しているが、本人の技術不足と家のセキュリティの高さから両親にその行動は筒抜けである。ただ、大人になったことや今までの努力に免じて不問にされている。
箱入り娘とはおもえないほど活発的でおてんばであるが、責任感が強く、自分に課せられた役割などについてはよく理解して行動できる冷静さもある。
6.最後に
やっぱりざっくりとではありましたが、以上が探索者の創造の模様でした。
探索者の創造は想定する前提(シナリオでの活躍度、ほかの探索者との役割分担など)が増えれば増えるほど、難しくなりますが、最初のうちは「この能力値ならこんな探索者を作ってみたい!!!」という気持ちだけで作ってしまってもいいもおもいます。まずは簡単な楽しさを見出していくことがその遊びの深みへと踏み出す第一歩になりますからね。
それでは、「“クトゥルフ神話TRPG”って何?!(探索者の創造編)」のおまけである本記事はここまで。ご覧いただきありがとうございました!!!