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【日本酒】独断、世界一懐の深いお酒

みなさまごきげんよう、しまてるです。

私は自他共に認める日本酒ラヴァーで、心酔しており傾倒しているので、今回の記事は、日本酒を「とてもとてもエコヒイキ」したものになります。

それでも良い、という大海原の如く寛容な方は、是非お付き合いくださいませ。


~懐の深さ世界一の理由、その1~

断言します。日本酒は世界中に数多あるお酒の中でも総合的にみて一番懐が深い酒類である、と!

しかし、そうはいっても信憑性がないですよね・・・

なので長々と御託を語るのは後にして、早速“理由その1”です!

『単体でも温度を変えて飲める稀有な酒

一本で燗酒から冷酒まで幅広くカバー!お料理の温度にも合わせられますよ!!

・・・え?地味ですか?いやいや、これ実はとてもすごいことなんです。

様々なタイプはありますが日本酒は、温めて美味しく感じる成分と冷たい状態で美味しく感じる成分が両方豊富に含まれている珍しいお酒なのです。

ちょっと乱暴ですが、ざっと言ってしまうと温めて美味しい酸が「コハク酸」や「乳酸」そして「アミノ酸類」です。

冷たい状態だと美味しく感じるのは「リンゴ酸」、「クエン酸」といった果実由来の酸ですね。

「ホットワインがあるじゃないか」

「ウィスキーも温めておいしいよ?」

「焼酎はどうなるんだ?」

おっと、絶対そういったお声が上がることは分かっておりましたよ~!笑

先ず、ホットワインの場合、ワイン単体で温度を高くすると酸っぱくて苦くて飲めたものではありません・・・各種スパイスや果実、甘味料を溶かしてから温めるので美味しくなる、云わばホットカクテルに該当します。

次にウィスキーですが、これもお水やコーヒー、ミルクなどを加えてから温度を上げているかと思います。

原酒のまま温めようものなら揮発したアルコールがダイレクトにアタック!口に近づけるだけでむせ返ります!

焼酎もそうですねー・・・アルコール度数25%のものが主流ですから、温めるには、やはり前割したりお湯割りにする為に加水が大前提かと思います。


~懐の深さ世界一の理由、その2~

お次の懐世界一の理由は・・・

『圧倒的な旨み成分の種類と量』

です!

蒸留酒はもちろん、ワインやビールといった醸造酒に比べ圧倒的にアミノ酸の量と種類が多いのです。

そのアミノ酸含有率はビール「1」に対し、ワインは「3」、日本酒は「8」とケタはずれに多く、それ即ち様々な食事をカバーでき、その範囲が広いということに直結します。

よく日本酒の紹介文などで「どんなお料理とも相性がよいです」等と記載されていることがありますが、これがあながちウソではないのです。

味の濃淡でお料理や食材との勝ち負けはありますが「絶望的に合わない」という状況が極めて発生しづらい液体と言えるでしょう。

しかもこの多量な旨み成分は、あの厄介な“魚介の生臭さ”をしっかりカバー(マスキング)してくれるだけでなく、その食材自体が持つ旨み成分と相乗してくれる作用をしてくれます。

なので、旨み豊富な発酵食品たちとも相性バッチリ

塩辛やチーズ類、お味噌などのおいしさをさらに引き立ててくれるわけです。

※小話:マスキング効果に関しては、アミノ酸の種類や量だけでなく、日本酒自体の性質がアルカリ性であることと、魚介類の臭みの要因はトリメチルアミンというアミン類であることがわかっています。

魚に含まれているトリメチルアミンオキシドが、時間が立つと細菌に分解されてアルカリ性のトリメチルアミンとなり、これが魚特有の生臭さとなります。まず、日本酒は有機酸が豊富に含まれており、これらは酸性である故にアルカリ性のトリメチルアミンと合わせることで、中和されます。

多くのワインと魚介の生食との相性があまりよろしくないのは、ワインの中に含まれる「二価鉄イオン」が、魚介の「脂質」の酸化を促進し、臭い成分を瞬時に発生させるというメカニズムと言われています。


~懐の深さ世界一の理由、その3~

最後にアピールしたいのは、ズバリこれ!

『多彩なシーンに寄り添ってくれる』

これは、少し否定的なご意見もあるかもしれません。

ですが、書く以上はどんなご意見でも真摯に受け止めたいのでどんなコメントでも是非頂戴したく思います。


では、具体的には・・・

1: 仏教、神教、他宗教が入り混じった、宗教の自由の国の酒であるが故、諸外国へのアプローチの際、宗教的なストレスが少ない

2:地酒のほとんどがヴィーガン(ビオではない)対応できる。

3:酒質と上記の理由から業態問わずまで幅広く導入可能

以上のことから、多くの人々から受け入れが用意な酒類と考えられ、まさに“懐深い酒”と言えるのではないでしょうか。


嗚呼、こんなにも素晴らしいお酒を発祥する国に生まれて私は本当に幸せです・・・。

今回も、最後までお読み頂いた方に心より感謝申し上げます。

日本酒を通して、皆様の食文化が豊かになることを心から祈っております。



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