日光道中5 宇都宮宿→大沢宿
1991~1993年 東海道五十三次 完歩
2021年 春~夏 中山道六十九次 完歩
2021年 秋 甲州道中四十四次 完歩
2021年 秋~冬 日光道中二十一次
どんな旅になるか楽しみです!
2021.12.17
1.朝の移動
今日もこの時間、昨夜低気圧が猛威を震い、今年一番の冷え込みなので、一枚多く着込んで出発。
冬・春・夏休み期間は、このきっぷがあるので家計的には大助かりです。
朝の大宮駅、朝帰り6割・通勤2割・レジャー2割くらいの人々が、次々と改札口に吸い込まれてきます。
大宮駅のホームに、走っていないはずの、寝台特急カシオペアの乗車案内が⁈旅行会社がチャーターするなどで、ときどき走っているそうです。
宇都宮駅到着、出発地点まで関東自動車のバスで移動。
2.宇都宮宿
本日は日光道中と奥州道中の追分からスタート。この地点に次に立つのはいつだろうか。
立派な商家・株式会社上野。上野といえば、2000年に閉業した栃木県を代表する百貨店も上野、そして本陣も上野でした。
泉町、宇都宮を代表する飲食街、私1991年のバブル入社で宇都宮配属後12年にいましたので、先輩や取引先とよく来ました。
三峰神社と八坂神社、石造の拝殿ってあるんですね。
一里塚跡地、今は空き地。
一里塚の隣が亀の甲坂、ここだけ地面が亀の甲模様です。
この付近は空き地が物凄く多いエリア、地主の世代交代と共に、街並みがガラリと変わってしまいそうで、淋しいです。
宇都宮タワー。一度しか登ったことありませんが、北関東が一望できる珍しいスポット、おすすめです。
大谷石の建物が、更に増えてきます。東日本大地震でも崩れていませんので、丈夫なのでしょうね。
桝形跡、日光方面の空の色が雪模様…。
氷屋さんに麹屋さん、いい感じです。
少し寄り道をして、また来てしまいました、コメダ珈琲。
先日Yahoo! が都道府県別検索急上昇ワードを発表、飲食店部門で、"コメダ珈琲"が43都道府県で1位。残り4県は、北九州発祥のうどんチェーン店"資さんうどん"が、山口・福岡・宮崎・佐賀県で1位でした。
安定の美味しさと快適さ。器も中身も熱々の珈琲に、厚々のトースト。今回の日光道中は、今のところ粕壁宿以外は、コメダ珈琲皆勤賞です。
寄り道から戻る途中、ご当地フードチェーン店、爆弾ハンバーグのフライングガーデンを発見。先日テレビ番組でハンバーグマニアが絶賛してました。
日光道中に戻ります。
相変わらず、日光方面は怪しい雲。
宇都宮体育館、貴重な昭和建築の体育館でしたが、施設建替えに伴い昨日12/17の弓道場が最後の営業でした。
弓道の道具専門店、味わい深い看板です。
このトヨタの看板懐かしいですね、最近テレビCMで使ってますが、昭和を感じさせます。
大谷石の塀と建物、あちこちに残ってます。
こちらもご当地フードチェーン、ステーキ宮、よく食べに来ました。
3.桜と杉の並木
さぁ、案内標識に日光道中の最終到達地が登場、"世界遺産日光の社寺"と記されてます。この付近から桜と杉が混在する並木が始まります。
ご挨拶代わりに、倒木注意の看板。交差点の子どもの飛び出し注意と違って、ほぼ先読み不可能。
続々と現れる大谷石の建物。
木製電柱、何の役割を担っているのか、確認し忘れました。
ゆば料亭"月山"、ここぞという時予約した店です。
上戸祭一里塚、反対側にもあります。
こちらが反対側。
並木沿いの看板は茶色に統一されてます。
30年前の4月、新入社員の頃この道を営業車で走った時の事は忘れられません。
杉の木と桜の木が交互に咲く、見たことがないくらい綺麗な光景。この街で働ける幸せと誇りを感じ、仕事の不安が飛んでいった覚えがあります。
和菓子職人の林虎彦さんが、レオロジー(流動学)を研究し自動包あん機を製造。何でも包めるテクノロジーで、あらゆる食品を包む事を実現、現在では国内の"包あん機"シェア9割、120以上の国と地域に輸出する、栃木県が誇るオンリーワン企業です。
モグラ探し。
釜川、宇都宮市内を流れる小さな川、繁華街にも流れていて、ちょっぴり風情があります。
並木と石造の建物が黙々と続きます。
美しい竹林が現れます。少し奥に"若竹の杜"若山農場、と呼ばれる竹林と筍と栗の農場があります。今回はこちらには寄り道せず。
沿道の杉の木は番号で管理されてます。推測ですが、Wは道路の西側、数字は宇都宮市内の起点からの本数、かなぁ。
倒木の危険がある杉は伐採されます。
樹齢の長い木の切株はこの大きさ。
時々この看板が掲げられてます。
こちらは杉の実、花粉症の人は見たくないでしょうね…。
リアルすぎる案山子と熊、街道歩き初遭遇の熊は、日光道中の市街地でした。
店の名前がバス停に、有力な商店なのでしょう。
4.宇都宮動物園
国道119号を歩くのですが、ガードレールが杉と桜、歩道はほぼ山の遊歩道です。
風景も徐々に空が広くなってきました。
本日楽しみにしていた寄り道スポット、宇都宮動物園の看板が見えてきました。
日光も近いですね。
キリンがお出迎えしてます、私が世界一好きな動物園、主役はキリンです。
アットホームで手作り感溢れる動物園。
動物よりも目立つ看板が、地域の企業の広告看板。
駄洒落を交えたシュールな看板が、もっとあったのですが、動物に夢中で撮り損ねました。
虎には触れそうな距離、ゾウにも餌をあげられます。あげた後は、こんな感じのリアクション。
こんな感じで、キリンに餌付けも出来て、もれなく唾液のお返しを頂けます。
キリンが自撮りに入ってきたり、今日のアルバムはキリンだらけ、キリが無いので写真はこの辺にします。
キリンが主役の理由がお分かりいただけたと思いますので、日光道中に戻ります。
この写真がわかりやすいのですが、杉並木は堀割状になっています。地面を掘り下げたうえで杉並木を植えて、日差しと風から人を守り、歩きやすい環境を整えたのでしょうね。道の整備は大変な工事だったと思われます。
堀割があるため、現在の歩道は堀割の淵にある土手の上にあり、高さは1mくらいもあります。現在の119号に交差する道がある度に、土手から下りて上ってを繰り返すので、足に結構な負担がかかりました。
高谷林の一里塚。
両塚が残ってます。
東北自動車道と交差。
第六号接合井、日光方面からの水路の水圧調整所で、今は使われてません。
大きな倉庫も大谷石です。
5.徳次郎宿
私塾明王院、江戸末期から大正10年まで約60年学びの場として、使われてました。
家紋付きの美しい蔵。
仮本陣跡。
面白い形状の火の見櫓?
徳次郎交差点付近、立派な大谷石の蔵が増えてきます。
中徳次郎宿中心部。
この付近だけ、大谷石よりきめ細やかな石造りの家が建ってます。
徳次郎石と呼ばれる、今は流通していない希少な石です。うっすら輝いているようで、とても綺麗でした。
日光まで跡わずか。
振り返った宇都宮市街地方面の風景。
長寿の夫婦欅、見事!
樹齢約700年。
夫婦欅の奥には、徳次郎智賀都神社。
立派な山車がたくさんあります。
力自慢が支える手水舎。
薪ストーブ専門店、この日は風花が舞い気温は1℃、店に入りたくなります。
宇都宮市大綱町と刻まれた石碑と、ハイキングルートの表札。
徳次郎石と思われる家、綺麗ですよね。
バス停一里塚、道路の反対側に東塚が残ってます。
この付近になり、ようやく馬頭観音が姿を見せ始めました、平成30年の新しい石碑もあります。
二宮尊徳先生遺跡、二宮金次郎の本名、この地で世を去った様です。
こちらの接合井は現役です。
この辺りはりんご畑が多く、重たいけど直売所で買っちゃいました。
田川、宇都宮市の中心地を経由して鬼怒川に合流します。
たくさんの、大谷石の建造物。
石仏と絵葉書の様な景色。
静かで穏やかな歩道。
地蔵尊。自身の身体の悪い所と、地蔵尊の同じ所に赤い布を付けてお願いすると、治ったそうです。
6.日光市
日光市に入りました。
日本の市区町村の面積ランキング3位、2位は浜松市、1位は高山市です。
いい景色、セイタカアワダチソウの種が今にも飛び出しそう。
石仏がひっそりと佇んでます。
いい店を発見しました。
麺が手打ちで、とても美味しかったです。
燃料チャージ!
男体山がいつの間にか、こんなに大きくなってます!
おっとりとした風景。
ここからが杉並木の始まり。
この道は最高です。
夏は太陽を遮り、冬は風を遮る、よくここまで作りましたね。
大沢宿に着きました、本日はここまで。
日光線は、下野大沢〜日光間が落ち葉による車輪空転で運休。バス代行が走っていたりしてて大混乱。2時間弱遅れての出発で帰りました。
いよいよ来週で完歩します。
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