中山道15 洗馬宿→藪原宿
▽1991年3月
23歳 30年勤めた会社の入社前に、東海道を歩きました。
▽2021年3月
53歳 30年勤めた会社の退職後に、中山道を歩き始めました。
京都まで一気に歩く、"気力"、"体力"、"時の運"、が無いので、行けるとこまで歩く事を繰り返します。
2021.06.13
1.洗馬宿
民宿千倉のご主人が作ってくださった朝食。
昨夜の饒舌は幻だったのか、
静かに隣で昨夜一緒に食べた煎餅を、
ボリボリ食べてました。
お世話になりました。
本日も昨日のメンバーが同行します!
本当にありがたいです。
待ち合わせの駅までは、
中山道ではありませんが、
味のある風景を散策。
言成不動尊。
願い事をすると必ず叶えて貰える、
らしいです!
私は"願い事はしない主義"なので、
ご挨拶だけにしました。
洗馬駅到着。
この電車にみんな乗ってきます。
公民館の壁に洗馬宿の説明が、
珍しいタイプです。
本陣後は洋館でした。
中心地を過ぎて振り返った町並み。
おにぎりみたいな石碑。
江戸より六十番目の牧野一里塚。
この辺りから四人で、
何番目だねなどと言いながら、
一里塚が共通のマイルストーンに、
なってきました。
お洒落な蔵の家紋。
海がない地方なのに波飛沫、
何のデザインなんでしょうね?
私は”街道左側歩く派”なので、
お付き合いでみんな左側を歩いてます。
日本酒飲んでないなぁ。
飲みたいなぁ。
名古屋が近づいてきます、
中山道では通りませんけど、
往復に乗り換えで何度か
立ち寄るのでしょうね。
知り合いに会えるかなぁ。
そうそう、
雨が降ってきました!
雨が嫌いじゃなくなってきました。
なんでだろう。
2.そば切り発祥の地
ひとりで歩いていると、
写真に人間が入らなくて寂しかったので、
こんな一枚一枚が、とても貴重です。
こちらには店舗ではありませんが、
松本を中心に展開してます。
拘ってて美味しそう、
スペシャリティコーヒー飲みたいなぁ。
突然こんな幟が登場。
"そば切り"
なんだか聞いたことあるけど、
なんだっけ?となりながら、
中高年4人組は雨の中、
あ〜でもないこ〜でもない、
"そばがき"みたいなものだろう、
と大きな勘違いして前に進みます。
後から調べたらこうでした↓
3.本山宿
懐かしい販売機。
亡き父が好きだったハイライトが、
この販売機では160円(今は490円)。
調べたら販売中止になってなくてホッとしました。
私は煙草嫌いですが、
父の好物だったので気になりますね。
菱形のお洒落な壁。
本山宿中心部、
なんか木曽の中山道っぽいです。
自動車が停まっている風景に、
江戸時代と近代の生活感が混在していて好きです。
町並みはとても静か。
本山宿を後に雨の中、
関所があった贄川宿へ。
この辺りから日出塩地区。
祭用の幟を掲げる柱があります。
人から教えて頂いたのですが、
塩尻とは北と南から来る塩街道の、
終点の意味があるそうです。
確かに和田峠の先に塩名田宿がありました。
地名は楽しいですね。
ガードレールの向こうに線路があり、
その奥に木材が大量に置かれてます。
これをどうやって運ぶのか?
不思議なので眺めていたら、
同行していた岩本さんが、
昔は木材運ぶ貨車があったと、
話してました。
機関車トーマスの世界みたい。
この場所で器用に詰むのかも!
鳥獣除けの電流線に囲まれた養蜂場。
泊まった民宿のご主人との会話で、
養蜂箱がクマに壊されると嘆いていました。
プーさんが蜂蜜食べて、
洞穴から頭が抜けなくなっている姿、
思い出して笑うの堪えてましたが、
本当にクマが食べるんですね。
リサイクル大学。
大人の宝さがし。
何もかもが気になります!
SDGsを実践している会社でした。
初期中山道。
こんな道もあるのですね。
4.是より南 木曽路
やってまいりました!
木曽路です!
いろんな看板がお出迎え。
嬉しいから全部紹介しちゃいます。
ここで長野県民のお二人が、
奈良井川の流れをみて
不思議がってます。
木曽路に入ったのに川の流れが、
進行方向と逆の信濃に向かっている?
地図と睨めっこしてたら、
これから向かう奈良井宿の先に鳥居峠があるので、
そこが分水嶺だろう納得しました。
この川の水が、千曲川・信濃川と経由して、
日本海に注ぐと思うと、不思議な感じです。
明治天皇の石碑がこの付近ではとても多いです。
他の地域にはそんなに目につかなかったので、
崇拝の想いが強いのでしょうね。
この景色珍しくて、
上から見下ろすお屋敷の中庭、
綺麗に手入れがされてます。
覗いちゃってごめんなさい。
中山道沿道ではあちこちで住民が芝刈りをしてます。
道路沿いって常に人の手が入っているお陰で、
美しさが保たれているんですね。
この標識はとても良いです、ポイントまでの距離が入ってますので、
歩いた痕跡と次の場所までの目標が瞬時に可視化、これこそ道標ですね。
木曽に入ると集落に水場が頻繁に残ってます。
嬉しい悲鳴ですが、持参したペットボトルが
全く減りません。
この付近の鳥居は両端が上に反ってます。
縁起が良さそうですね。
中山道・19号・中央西線・奈良井川
谷間を仲良く併走します。
そういえば中央線のこと、
中央西線・中央東線と呼ぶのって、
長野県の人だけかもしれない。
首都圏の人はそう呼ばないし、
中京圏の人はどうなんだろう?
エスカレーターの立ち位置、
左と右の分かれ目みたいな場所が、
あるんだろうか?
関係ありませんが参考に↓
5.中央西線・中央東線問題
気になったので駅構内図を、
調べてみました。
JR東日本代表
長野・松本・塩尻・下諏訪駅
JR東海代表
木曽福島・名古屋駅
なんと中央西線・東線の表記を使っているのは、
松本駅だけでした。
窯がありました。
おそらくこのダルマはそこで焼かれた作品?です。
木曽は雨が多いと、
同行の岩本さんが言ってました。
雨だからこそのこの景色ですね。
6.贄川宿
中央西線の駅はみんな、
こんな感じで味があります。
街道と鉄道が並走していると、
トイレの心配がなくて助かります。
この案内地図日本橋から見た中で、
一番カワイイです。
おおっ、ここはもう尾張藩なんだ。
広いなあ、凄いなあ。
贄川関所。
かなり立派でしたが時間がなく、
外から眺めるだけに。
残念…
前方中央の黒い合羽姿の西澤さん、
ドイツのJTB勤務なのですが、
なんと今は長野でリモートワーク、
その合間に同行に来ました。
私ドイツに行ったことないので、
好奇心からいろんな質問してて、
その問答が↓
こんな感じの水場が、
あちこちにあります。
"贄川のトチ"の看板があらわれて、
どこにあるのか気付かずに通過したものの、
何かを感じて振り返り見たら、
とんでもない巨木が森の奥にひっそりと佇んでます。
大きすぎて口があんぐりします、地主のご主人曰く、
樹齢千年は日本で二番目らしいです。
7.ドライブインSS
昼は奈良井宿で蕎麦かなぁと心に決めて歩いてたら、
突然ドライブインが現れます。
食堂SS⁈
昼には早いけどみんな気になって、
店の中を覗いたりし始めてます。
夏祭りの寄付金掲示板みたいな
凄まじい数のメニューが…
岩本さんは口が開いてて、
浅井さんは興奮気味に、
こ・ここは、私の好きな、
"絶メシ“に出た店です!
入りましょう入りましょう!
私はレバニラと大好きなキリンラガー、しかもクラシック!
これ絶メシのポスター、
みんなで美味しくいただきました!
雨の中黙々と歩きます。
8.漆街道
この辺りは建物があると漆の販売店ばかり、
漆の産地なんですね。
しかしこの後半端ない
漆の連続波状攻撃攻撃を受けます!
この案内看板は洗練されてます。
日本遺産の予算で作られた感じです。
こちらはお洒落な道の駅。
飲食店が賑わってました。
食堂SSと人気を二分してます、きっとね。
いきなり場違いな新しさの、
日光江戸村風の建物群が!
火付盗賊改方、長谷川平蔵!
平蔵さんは私の中で、
男らしく生きていく手本でした。
義理と人情を学びました。
しかしなんでここに…
もはや日光江戸村です。
入れるかと入口を覗くと。
”業務用洋風専門”という名の不思議な名前のショールームでした。
ここからが漆の町の本領発揮。
本当に驚くくらいの漆器店の数の連続波状攻撃!
そして全てが現役です。
一気にご覧ください!
これでも撮影したのは8~9割、卸の店舗が多いらしく
歩いている時も品川ナンバーの、高級車が来てました。
買い付けに来た商人だったと思われます。
9.中央西線とともに
特急しなの号に何度出会ったか、
今度歩いた帰りに乗る予定です。
この写真は鉄道の下のトンネルから、
流れ出てくる川。
電車来た瞬間に最高の一枚が撮れそうです。
楢川小学校。
木曽の木をふんだんに使ってます。
あと少しで奈良井宿です!
着きました!
木曽おんたけ観光局の小島さんがお出迎え。
質問すると宿場町の建物の中は今風と言ってました。
10.奈良井宿
パチリ。
奈良井宿に入るとタイムスリップした感じ。
凄すぎて宿場町というよりメジャー観光地に来た感じです。
最初は凄すぎて圧倒され、写真を撮影できませんでした。
こんなに横に長い暖簾って珍しい。
どこを切り取っても絵になります。
ここにも水場が。
途中で今年夏にオープンする宿泊施設の準備室があり訪問。
シェフ・関係者の皆様に実際使用する漆器をみせて頂きました。
こちらが改装中の建物、完成が楽しみです!
ああ、いい景色。
ここは鍵の手。
鳥居峠に向け坂が始まります、こちらに向かい撮影しているのが私。
その私を撮影しているのが西澤さん。
水分チャージしていざ鳥居峠に。
歩いてきた道を、”ふり返った瞬間の風景”って本当に良いです。
人生みたい。
11.鳥居峠
山道に入ります。
よく整備された石段。
静けさの中を黙々と。
ただただ前に進むのみ。
こんにちは、いい笑顔です。
あそこまで登るのかよ・・・・。
お約束の看板。
鳥居峠の一里塚石碑、正確な場所ではないらしいです。
暑い暑い。
峠に到着、木が生え茂り眺望が楽しめませんでした・・・・。
本当においしい水でした。
塩尻峠・鳥居峠、あちこちに御岳山を拝む痕跡があります。
峠を超えると湿度が急激に高くなり、シダ類が元気に生えてます。
とちの木にも苔が。
3個所くらい設置してありました。
ここにも御嶽山を拝む場所が。
12.藪原宿
峠道から眺める宿場町の景色が一番好きかも。
坂道もいいですよね。
野麦峠を超え飛騨高山に向かう街道との追分。
蕎麦屋さんの案内看板、インバウンドが多いのかな?
この石垣がかつては防火に役立ったそうです。
町並みはこんな感じですが、鳥の形をした屋号の表札が個性的でした。
わかった!鳥居峠があるから鳥なんだ!note編集してて気づきました!
頭痛に悩む娘、お六さんが櫛を使ったところ治ったのが由来の櫛。
木曽川の源流の里らしい景色。
駅前の現代アート。
駅前の気になる店。
さて今回はここまで。
みなさんありがとうございました!
あずさ号で欲張りな晩酌、このおつまみ絶品です!
帰りの立川で乗換時に前職で担当していた観光案内所を訪問。
昔話に花を咲かせ帰宅しました。
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