中原街道3 瀬谷→中原陣屋〔完〕
2024.08.15
1.スタート地点まで
自宅を出たのが04:10。
少しづつ日の出が遅くなり、まだ薄暗い朝。ほんの少し秋を感じることができます。
気温26度、暑さに慣れたのが涼しく感じるのは、気のせいじてょうか。
与野駅から京浜東北線で横浜駅まで34駅約1時間30分の長旅が始まります。
初めて横浜駅から相鉄に乗ります。
初めての駅は楽しいですよね。
只今の時刻は06:51。
自宅を出てから2時間30分、真夏日の街道歩きは05:00には歩き始めないと厳しいのですが仕方ないですね。
2.瀬谷
相模の国に入りました。
瀬谷駅の付近が武蔵と相模の国境です。
境川と名の付く川を渡ると、大抵の場合は市区町村が変わります。
東海道で尾張と遠江の間に流れている国境の川も境川、国境とは思えない狭い川幅が印象的でした。
その時は西から東に歩いており、その先の東海道屈指の景勝地、潮見坂からの太平洋の眺めが素晴らしかったです。
西から歩いてくると、初めて太平洋を望むことが出来る場所、目の前に広がる水平線は脳裏に深く刻まれます。
東海道、境川や潮見坂を歩いた時の記録はこちら↓
東海道で潮見坂の次に太平洋を望める場所は薩埵峠。
ちょうど河津桜満開の時期で、死ぬ前に見ておきたい景色とは、こういうものなんだと思う位の絶景でした。
薩埵峠を歩いた時の記録はこちら↓
赤い屋根と青い屋根のハーモニカ型店舗が、道路を挟んで対峙しています。
街道の景色がテーマパークのエントランスに見えてきました。
大和市に入り坂道を昇り高台に出ると、蔵のある家が数軒目に入ってきました。
街道を歩いていると、大抵は坂を昇り切った台地に集落や宿場があり、その出入口付近には、神社か寺が守護神の如く構えてます。
桜株十一面観世音菩薩の由来。
1963年に目の前の踏切で、運動会の帰りの小学生11人が乗った車が鉄道と衝突した大惨事がきっかけで建立されました。
その踏切の前を、今日も沢山の電車が行き来してます。
3.厚木基地
厚木航空基地は、海上自衛隊と米海軍が共同使用しています。
基地のフェンスを見ていたら、沖縄で普天間宮参詣道を歩いていた時の、普天間飛行場のどこまでも続くフェンスを思い出しました。
基地の中に拝所(うがんじゅ)がありました。事前に申請すると参拝が出来るようになってます。
未就学児の遠足。
ちなみに、沖縄県内の幼稚園は小学校と併設されてます。
普天間宮参詣道を歩いた時の記録はこちら↓
朝食は冷房の効いた店内で体を冷やしながら食べたかったところですが、タイミングよくお店がなかったのでセブンイレブンで購入。
店員さんが居酒屋の大将みたいに威勢が良すぎて、面白かったです。
滑走路の近くには、飛行機マニアの方がたくさんいました。
飛ぶ気配が感じられないので、隣のベンチの方に聞いたところ、飛ばない日もあるそうです。
ピラミッドは大法寺の永代供養塔。
内部に納骨室と礼拝空間があり、小型のピラミッドはペット用の納骨塔です。
佐川急便のクルマがたくさん停まっている教習所があるなと思ったら、佐川急便の研修所でした。
野立て看板、街道歩いてると、数多くの野立看板を目にしますが、申し込みの広告は初めて見ました。
4.用田
冷凍アクエリアス。
これが優れもので、これがなかったら真夏日に一日中は歩けません。
購入したら暫くは後頭部に当てながら歩きます。
アクエリアスは甘い部分から溶け始るので、8割くらい溶けるまで我慢が必要、只今の気温は33度、1時間弱で完全に溶けます。
この付近は植木屋がたくさんあります。
植木屋と言えば、赤山街道の赤山陣屋付近にもたくさんの植木屋がありました。
その中で、千木屋という植木屋の敷地内をテナントとして運営し、独特の雰囲気を作り上げています。
赤山街道を歩いたときの記録はこちら↓
先月オープンした、アメリカの会員制スーパーから仕入れた商品等を販売する新しいタイプの店。
どんなお客様が顧客になるのか楽しみですね。
お盆のお供えが玄関の外に置いてあります。親族の優しさを感じられるとても良い風景ですね。
この付近の習慣なのかもしれません。
上の画像の沖縄料理屋、ここは来てみたいですね。
5.寒川神社
一の鳥居につられて参道に入ったら、寒川神社まで1kmくらいありました。
ようやく鳥居にたどり着きました。
整然と椅子が並べられています。
暑かったので、木陰で青空見上げながら体を冷ましました。
そろそろ街道に戻ります。
相模川を渡ります。
川遊び気持ちよさそう。
とはいえ上から見ていると深さとか流れの速さがわからないので、ヒヤヒヤします。
6.田村
大山道の道標。
相模川からも見えましたが、この付近からは大山がどこからでも見えて、自分がどこまで進んだかの目印になります。
相模川を渡った地域でも、お盆のお供えが玄関先に飾られてます。
普段あまり入らない系の、元気が良さそうなラーメン屋さん。苦手かと思ったけど、おいしかったです。
街道の雰囲気が、石の塀に囲まれた沖縄の市街地のようです。
沖縄には2年間しか住んでませんでしたが、このような風景を見ると、望郷の念に駆られます。
7.盆のお供え
盆のお供え。
盆のお供えをいくつか見てきましたが、この付近では、丁寧に坂や階段が設けられてます。
神奈川県西部では、鐘楼が境内にある神社を時々目にします。
神仏混合の名残でしょうか、国の目が届かなかったのでしょうか、気になります。
盆のお供えは、この付近をピークに見ることができなくなっていきます。
住宅地の中を抜け、いよいよ終点の中原御殿が近づいてきました。
8.中原御殿
谷川と谷川橋跡。
谷川は、中原御殿の掘りに水を引くために整備されましたが、中原御殿がなくなった後は、灌漑用水などにその役目を変えたそうです。
中原御殿に到着しました。
今は小学校になっており、何も残っていませんが、商業施設わ工場や住宅などにになっておらず一安心。
平塚駅に向かいます。
これ懐かしいですね。
飲みたくないけど、勢いで買おうとしましたが空でした。
9.平塚宿
追分バス停留所。
街道を歩いていると、この地名に敏感になります。地図を見ても旧東海道からは離れているので、何の追分かが読み取れず。
中原街道か大山道か、または八王子に向かう道なのか、想像が膨らみます。
平塚八幡宮。
東海道を歩いた際は通らなかったので、気がつきませんでしたが、かなり大きな神社で、協賛銘板がどこまでも続いてます。
本日が例大祭、かなり賑わってました。
猛暑順応トレーニング3日目も無事終了。
結構な距離を歩いても体が持つことが証明されました。週末からの北陸道、何とか頑張れそうです。
いやいや、頑張ってはいけませんね、程々に歩きます。