甲州道中3 八王子宿→上野原宿
1991~1993年 東海道五十三次 完歩
2021年 春~夏 中山道六十九次 完歩
2021年 秋 甲州道中四十四次
どんな旅になるか楽しみです!
2021.09.19
1.いつもの電車
本日も04:53の京浜東北線。秋になり週ごとに暗くなっていく感じがします。写真は旧中山道の与野駅前の交差点。
今回は山道を歩くので、高校のころ山岳部だった長男からMAPを借りて予習。
この時間帯は貨物列車の時間、京浜東北線も武蔵野線も旅客列車の方が本数が少ないです。
06:10高尾駅到着、ホームにこんなに早くから花が溢れています。彼岸の入りは明日なのですが、需要があるのでしょう、しかしなんでこんなにたくさん売っているの?
MAPをみて納得、皇室の墓地を差し置いて、3つの霊園が名を連ねています。
2.山路へのアプローチ
高尾駅を出発し、小仏峠を目指します。
多摩地域が誇る信金、”たましん”の看板がみえます。2020年3月期の全国信金総資産ランキング第4位、地域に根差してます。私、立川で勤務したことがあり、たましんが発行する、”広報たまちいき”のご当地MAPを使わせて頂きましたが、素晴らしかったです。
まだ車もまばらな20号。
おまんじゅうをふかす蒸気が上がってます。みたらし団子といも羊羹がおすすめの様です。
浅川上宿、この辺りは元々浅川町でしたが、1959年に八王子市に編入され、1961年に浅川駅が高尾駅に改称されてます。
まだ日本橋から51㎞だったのですね。奥に見える山が待ち遠しいです。
中央線の下をくぐるのは、東京駅・日野駅に次いで3回目。上をまたいだのは、四ツ谷駅1回だけです。
両界橋、風情のある建物があります。この川の名前は南浅川、この先しばらく街道と並行します。川の名前を調べていたら、凄いサイト”東京の橋”を見つけてしまいました。完璧に川目線での地図、もはや地図ではありません、”路線図”ならぬ”路川図”、川が線路で橋が駅になってます。慣れるのに時間がかかりそうです。
3.駒木野宿
国道20号と別れて街道を満喫します。
車がないのが何よりうれしいです。
駒木野庭園、造園屋さんか立派なお屋敷かと思ったら、90分位歩いた先何故か案内看板が登場し、その正体は庭園でした。
こちらがその看板、なんで違う場所にあるのかは、深い謎のままです。
甲州道中、はじめて朝から晴れました。
彼岸花、本当に彼岸の時期に何の前触れもなく咲くので不思議ですね。
整列が上手なお地蔵様。
紫陽花が一輪だけ凛と咲いてます。
風情のある景色になってきました。
区画整理で無くなった駒木野橋の橋名板。
小仏関、戦国時代は小仏峠にあり、後に駒木野宿に移しました。営業時間06:00-18:00年中無休、4人の関所番で回していた様で、勤務シフト作成は、さぞ大変だったのでしょうね。
良い色合いの石柱。
4.雨上がりの路
石碑も彼岸花も路面も、しっとりとして、朝の空気と絡み合い気持ちが良いです。
柿、日本の秋の風景に欠かせませんね。
こちらはニラの花、家内が最近草花に詳しくて教えてもらい、葉の先をちぎるとニラの香りがしました!感動!
思源庵、別荘でしょうか、素敵です。
石仏石塔群。
南浅川と平行して歩き、ルートからそれるのですが時々橋がかかっており、川を眺めに橋を渡ると、カタツムリが休んでいました。
渡った先にあった天神清水。
そういえば緑色のガードレール、東京でよく見ます。景観に配慮すれば白でなくても良いそうです。ちなみに山口県はオレンジです!
雨上がりといえば、かたつむり。
雨上がりの、薔薇。
湯の花トンネル列車銃撃現場、空襲です。
かたつむり夫婦。
上行講の石碑、瀧行に行く人向けだった様です。
5.高速道路の下界
先方上空に異様な光景が、八王子ジャンクション。
歩いていると空の上から車やバイクの音が降り注いできます。私マイカー持たない派なので、年に4回くらいレンタカーでしか車乗りませんが、高速道路は便利なので利用します。住民のみなさんはどんな気持ちなんでしょうか、頭が上がりません。
6.小仏宿
トレランの人4~5組と、すれ違ったり追い抜かれたりしました。すれ違った人たちは、朝一番で高尾さんから入って小仏峠から下って来たのだと思われます。
アトリエ 具現。
こちらが具現化した作品ですね。
突然カフェが現れます。
フライフィッシングは朝早くから大賑わい。
巨大キンモクセイも大賑わい。
斜面の上を中央線が走ってます。
下をくぐる橋が赤レンガ造り。
積み方は、長手積みです。
わかりづらいですが、画像中心が小仏トンネル入口。鉄道は一瞬にして峠の下を貫通し、人はコツコツと峠を越えます。
南浅川の上流端、上流端とは国や都道府県が管理する川の起点を意味します。実際はまだ上流に川がありましたので、本当に水が流れ始めている水源とは異なります。
ちなみに川の右岸左岸と呼ぶ基準は、下流に向かって右側が右岸です。
宝珠寺。
梅干し売ってました。多摩地域は梅が多いですものね。
7.小仏峠
ヘアピンカーブで一気に標高を稼ぎます。標高といえば高尾山が599m、小仏峠が548m、あまり変わらないですね。家内は八王子で育ちましたので、子どもの頃から毎年正月に家族で高尾山に登っていたのですが、ミシュランに選ばれてからの登山客の多さに、なんでそんなに来るの~?と不思議がってました。
高尾・小仏植樹祭、中央高速を管轄するNEXCO中日本のCSR活動ですが大げさな名前に聴こえちゃいます。というのも、植樹祭といえば、天皇陛下が毎年全国で植樹をなさる行事。仕事で鳥取と新潟で、バス輸送のお手伝いをしましたが、人生の中で緊張の糸が張り詰める、という言葉の意味をまざまざと感じたひと時でした。忘れられない良き想い出です。
ふり返るとこんな感じ。右下に中央線、左下に中央高速が潜ってます。
ここは登山口入口、ハイシーズンに車が溢れたら大変そう。
宗教法人真の道の敷地、滝行をする場所があるそうです。
さあ、待ちに待った山道に入りました。
標高369m、あと180mで峠です。
鮮やかなピンク色の、シュウカイドウの花。
まだ頑張っている紫陽花。
よく整備されてます。
カエルがジャンプ!
置くことで気も引き締まります。
あっさり峠に着きました。中央の縦に伸びる枝の中心少し上の左側に634m東京スカイツリーがみえます。高さは向こうの勝ち、凄いですね・・・・。
峠の案内図。
カエル様が鎮座してましたのでご挨拶。行儀の良い前脚がかわいかった。
8.相模國
道標。
木の看板が乱立してますが、土地は相模原市のようです。
下ります。
おそらくカエルの卵、ていうかもう秋なので違うかも。
生物植物が大好きで、あちこちで木の実を拾ったり虫を捕まえてます。
ときどき見上げる木漏れ日が好きです。
案外と杉の幹が太いですね。
秋ですね~。
下りの方が長く感じた山道は終了。
東海自然歩道の案内、環境省の管轄で、よく読むと大阪まで1,697㎞の路線と書いてあります!東京・大阪が約500kmなので、そうとう蛇行してますね。
中央線も中央高速も顔を出しました。しかしあの赤い橋は半端ない大きさと高さ。
積み荷の散乱や、地震がおきたら怖いなと感じました。
橋の下には、照手姫の物語の舞台が。
美女谷橋、たもとにはバックパッカー用の宿泊施設があります。
橋げたの下には馬頭観音が。
保線用車両が停留してます。
1本しかない中央線の線路と平行し、今度はイギリス積みのレンガの橋の下をくぐります。
工事の看板のおじさんに押し出された小原一里塚後の案内看板。
また電車が通過していきました、結構本数が多く感じます。
9.小原宿
国道20号と合流すると、渋滞してます。
三連休の中日、昨日は台風でしたので、本日に集中しますね。
これより二町半で小原宿、一町は109mなので300m弱です。
甲州道中で始めての高札場レプリカ、定の種類が少ないですね。
小原宿は、信州の三藩と役人用の宿場町だったのですね。
本陣屋敷、休館日でした、入りたかったぁ。
各ご家庭が、暖簾や屋号で飾ってます。
とても良い雰囲気でした。残念なのは地形的に国道沿いで道が狭く落ち着いてみれなかったです。
10.与瀬宿
国道から離れて一安心。
相模湖駅周辺が与瀬宿。
ラーメン安っ!
本陣跡、入れません。
輿瀬神社、ここで小休止。
緩やかな坂を上り、相模湖を一望できる場所に来ました。
コスモスを手入しているご夫婦がいらっしゃいました。
中央高速は藤野を先頭に30km渋滞だったと、帰宅したらニュースでコロナなのに大丈夫かとは言いませんが、弱めのトーンで騒いでました。ようやく経済との両立に潮目が変わっている気がします。
こんな感じの道が続きます。
お地蔵さんと彼岸花が似合いすぎ!
上手に斜面を削り、岩窟の様にしてあります。
街道ですが、蔵が全体的に少なく感じます。
馬頭観音に橋沢の案内表示。
おそらく富士山。
富士山を撮影する家内、ここの眺めは良かったです。
チャリダーもたくさんいました。
路に迷っていたら、15年位前に所属しているNPOで、農作業のお手伝いをした時に、そばの種を植えた畑が出てきて驚きました。人間って場所の風景を覚えているのですね。
11.吉野宿
中央高速はまだ渋滞中・・・・、観光業界に携わっているので、正直とても嬉しい!
撮り鉄さんには絵になる風景かな?
吉野橋、手前が年代物の橋で、二つの橋で構成されてます。
結構な高さで、奥の方では釣りをしてます。
国道から離れ、のどかな路をすすみます。
路はこんな感じです。
12.関野宿
国道20号に合流、こちらは多分一里塚跡の石碑です。
日蓮かと思ったら日連でした。
ここから旧道に入ります。
路地裏に居酒屋さん。
急にこんな路に、嬉しいです。
はじめて特急あずさ号に遭遇、カッコイイ。
いい景色を眺めながら再び国道20号に合流。
少し歩いたら再び旧道に、この繰り返しです。
何だったのか忘れました。
曼殊沙華の道を抜けて、
落ち葉をざくざく踏みながら、いよいよ甲斐國です。
13.甲斐國
この橋を渡ると甲斐國というところで工事中、渡れません。泣く泣く下って来た坂道を戻り、国道20号をひたすら歩く修行道がはじまります。街道歩いていると、10mも戻りたくないのに、今回は坂道付き500m位、かなりへこみました。
県境もテンションがあまり上がらず・・・・。
またもや大きな橋が、慣れてきましたが中央高速の橋は本当に凄いですね。
足場を組んで、工事してます。
富士の国やまなし、霊峰富士が拝めますように。
本来は右側の旧道を奥から手前に来るところでしたが、ここで合流。
ここで本日は終了、上野原駅まで20分くらい坂を下ります。
役に立たない案内看板。
上野原駅到着、この駅構内はご覧のとおり不思議な構造で、ホームの中央に通路があり、左右に改札があります。
来週はワクチン接種があり2週間後に歩きます。