見出し画像

単身赴任と台風とうちなんちゅ

2019年4月沖縄での単身赴任が始まり、台風シーズンになると、台風に対する意識の違いを様々なシーンで気づかされました。


取引先の早期判断

ある日取引先からから1週間先の打合せのスケジュールをずらしましょうと連絡があった。理由を聴くと「台風が発生してます1週間後に必ず来ますよ」と冷静な反応。予想は見事に的中し、流石だなぁと感心していた。

うちなんちゅ(沖縄県民)の台風前の会話を聴いていると、中心付近のヘクトパスカルをみて規模感を判断していたり、周辺の高気圧の位置を確認したり、まぁまぁマニアックです。


コーヒー園の事前準備

コーヒー園の方との打合せの時は、台風が来る前にビニールハウスが飛ばないように固定を強化する、コーヒーの木を保護する、カフェの屋外にある机や椅子を全て屋内に避難するなど、一日がかりの準備があるのでアポイントが変更になったりもした。

又吉コーヒー園、丁寧に一本一本心を込めて保護してます。


電力会社の広報戦略

確かにラジオでは台風前に沖縄電力からのお知らせが入り、台風の停電の最大の理由は飛来物による電線の切断です、植木鉢や洗濯竿など飛びそうなものは屋内にしまいましょうと、繰り返し警告をしていた。

沖縄電力ホームページより 台風対策慣れてます。


イベントは慎重に

冬の夜のビーチイベントで使用した器具などは、あれば人が集まるけど6~10月は台風が来る度に片付けるのは困難だから使えませんね、となってしまいます。

北谷サンセットビーチのブランコ 台風で吹き飛ばされるらしいです。


吹き返し

2020年の台風9号、なかなかの勢力で沖縄本島西側を通過。天災ビビリの私は、夜中に窓ガラスが割れるのが怖くて、部屋の真ん中の板の間に震えながら寝てました。ちなみにガラスにはワイヤーが貼ってありので簡単には割れないそうです(写真参照)
内地(沖縄県外の事)の台風だと通過すると台風一過の快晴で太陽がキラキラするものですが、そんなことは沖縄ではありません。通過した後の暴風を、吹き返しと呼び、大きな被害をもたらす事があります。台風9号は明け方に通過しましたが吹き返しが12時間位吹き荒れて、終日公共交通機関や行政機能がストップし、出勤停止にする会社もあります。

ワイヤー埋込式の部屋の窓からみた吹き返しの空


自動車のケア

風で車が飛ばないように、何を入れるのかよくわかりませんが、車内に重たいものを入れると聞いた事があります。台風が通過した後は、自動車の洗車場が賑わいます。何故なら台風の時は、海から吹き上げるような風が海水を運んでくるので、車が海水を被ってしまい、錆びてしまうからです。


楽しみも吹っ飛ぶ

私事ですが、仲間と国道58号を那覇から沖縄本当先北端の辺戸岬まで歩くという変態的な行動を起こしており、9/5~7に知合いの家で夕飯を食べたり、古民家に泊まったり、GoToキャンペーンでリゾートホテルに格安で泊まる予定が見事に吹っ飛びました。
遠足の前の日みたいに楽しみにしてたのですが仕方ないです。

変態ウォーカーのコスチューム


いい話

2019年に大型台風19号が関東直撃しそうだとのニュースをみて、うちなんちゃが言ったひとこと「沖縄に来ればきっと被害が大きくならないのになぁ」と話していたのが忘れられません。
優しい人たちなんだなぁと心が温まるいい話でした。


沖縄九州地方に接近中の台風10号
大きな被害が出ない事を心から祈ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?