三国街道3 須川宿→猿ヶ京宿
北関東で育ち・育てられ、越後が大好きな自分が三国街道の事を知らなすぎたので、雪が降る前に山を越え、日本海を目指します。
2022.09.16
1.緊急事態発生
昨夜宿で知り合った80歳男性と地酒を酌み交わし、終活の話で盛り上がっていた所に、母が倒れて入院との連絡が。自ら119番通報し意識もあるので、始発のバスで搬送先の病院に向かう事になりました。
庭の屋外で草むしりに夢中になり過ぎ脱水症状になったのが原因で、今は元気になってます。
始発バスまで時間があるので、次の猿ヶ京宿まで、母の無事を祈願しながら歩く事にしました。
2.熊?
日の出30分前の午前5時はまだ暗く、人も車も殆ど姿を見る事がありません。まだ動物の時間帯なので、森の中から聞こえる物音にビクビクしながら歩いていると、前方から黒い生き物が走ってきます⁈
立ち止まってじっと見ていたら引き返していきましたが、子熊なのか野良犬なのか、よくわかりませんでした。
須川一里塚を過ぎ、須川宿に入ると、見事な観光地である事に驚きました。
飲食店の数や駐車場の広さなど、週末の日中は賑やかになる事でしょう。
3.須川宿
素晴らしい風景。
早朝に来て良かった、本当に美しい街です。日本にはまだまだ知らない場所が沢山ありますね。
あれれ、さっきの黒い生き物だ!
野良犬じゃないか!
須川宿は、どこで撮影しても絵になります。曇りでもこの美しさ、コスモスが咲くこの時期が一番綺麗なのかもしれません。
本陣跡は資料館になってます。
水路と洗い場があると、風情がグッと増しますね。
野仏巡りの案内があります。
この付近には三体並んだお地蔵さんがよくいます。きっと親子なのでしょう。
須川宿はこの辺りで終了、いやぁ素晴らしい街並みでした。
須川宿から猿ヶ京宿の間は、赤石川を渡ったりダム湖の赤石湖畔を歩くため、街道の面影は所々にしか残ってません。
4.赤石湖
長い階段の上には日枝神社。
立派な杉の木と立派な神楽殿が印象的な神社です。
赤石湖はダム湖なので、人工的だからなのか、楽しめる雰囲気がありません。底に沈んでしまった家や、立ち退きを迫られた家があるから、どことなく寂しく感じてしまいます。
旧街道ルートマップを見ると、赤谷湖のど真中に、街道の跡があります。
ダムに沈んだ街道って、全国的にも珍しいと思います。
5.猿ヶ京宿
猿ヶ京の名付け親は上杉謙信。
かつてあった温泉は移転を迫られたので、残念なことに往時の温泉街の雰囲気は残っていません。
本日は二里程度の行軍で終了。
朝食は昨日いただいた差入のパン。一日経っても美味しい!
これから母が入院している、埼玉県加須市の病院に向かいます。