川越街道2 白子宿→川越宿 #猛暑日の街道サウナ
猛暑県の埼玉県内を縦断する川越街道。
猛暑県民として体温を超える日の街道を、サウナに例えて歩けるかを試したくなり、ゴール日を週間天気予報の猛暑予報日にあわせて歩きました。
※良い子は真似をしないでください。
2022.08.09
1.スタート地点まで
本日のスタート地点最寄りの和光市駅前トイレが、厚労省認定トイレ診断士の厠堂。1984年から厚労省が認定する、技能振興上奨励すべき社内検定を認定する制度に則り、トイレの総合メンテナンス事業を全国にFC展開する株式会社アメニティの検定が選ばれています。
2.猛暑前の静けさ
県道から右にそれた付近で和光市から朝霞市に入りました。
本日は猛暑日予報ですが時刻はまだ6時前、まだ太陽の位置が低いので、日陰を選んで歩ける場所は快適です。
坂の名前は稼坂(かせぎさか)。
かつては車押しが押し賃を稼いだことが名の由来です。坂の途中にあった膝折不動尊は、商売の神様になれそうですね。
3.膝折宿
膝折宿中心部、街道らしい雰囲気が残ってます。
郵便局の場所が本陣跡地、膝折宿の名前の由来は、賊に追われた武将・小栗助重が鬼鹿毛という馬に乗りこの地に逃れてきたところ、馬が膝を折って死んだことに由来すると伝えられています。
バーバー佐々木さんの、壁に直接ペンキで色を塗る直塗看板。
内地(沖縄・北海道以外の日本)では珍しいのですが、沖縄に結構ありましたので、ご興味がある方はご覧ください。
4.坂と川
街道を歩いていると、下り坂があると川が表れ、川を渡ると上り坂が表れ、川を渡る度に何かが変わります。
時速4kmでしか見えない景色と、じわじわと文化の変化が感じられる瞬間が、街道歩きの一番の醍醐味。石神井川・白子川・黒目川、川をいくつも越えて、川越に近付いてきました。
5.武蔵野線と雑木林
JR武蔵野線は、都心の外側20km付近を走る環状線。
日本橋から、中山道・日光御成道・日光道中・水戸街道・成田街道を歩き、武蔵野線を超えた辺りで、かつて雑木林があったことを感じさせる、大きな樹木が増えてきます。
都心近くを歩いていて感じていた、自動車や建物の過密ストレスから、ふっと解放される瞬間です。
面白い様に大きな樹が目につくようになってきました。もう少し都心から離れると、雑木林に変化していきます。
6.大和田宿
鬼鹿毛の馬頭観音の説明看板を読むと、膝折宿の名前の由来となった、膝が折れた馬と同じであると思われます。
柳瀬川の南北に大和田宿の街並みが広がっていた様子、川では漁師さんが仕事をしてました。
大和田宿の中心地の名残が残っており、川越街道沿いでトップレベルのお屋敷の保存状態でした。
7.並木道
江戸時代は松並木があり、昭和に入り道路を整備する際に、往時を感じられる並木道を再現したようです。素晴らしいですね!
8.街道サウナの時間
中間地点に到着、只今の時刻09:24、歩き始めて4時間。
川越に本社があるご当地スーパー、ヤオコーのフードコートでアイスを食べながら思案中。気温35度は昼過ぎとして、30度は軽く超えているため、そろそろ体温調整をしないと臓器が壊れます。
「よし!そろそろ街道サウナを始めるか!」
サウナでいうところの、サウナ・水風呂・外気浴のルーティンを、街道に例えて行動すると、次の様なアクションになります。
日影がなくなり、照返しが強くなり、気温は上昇、”灼熱行軍”の始まりです。こうなった時、決して頑張ってはいけません、歩きながら次の”冷却買物”と”温力維持”スポットを探します。
9.大井宿
30分くらい歩き、そろそろ身体を冷ます”冷却買物”の時間。ちょうど生鮮TOPがありましたので、立ち寄って塩分チャージ飴を購入。レジで会計を済ませていると、"あるもの"が目に飛び込んできました。
ご自由にお持ちくださいの"保冷用の氷"です。生鮮品を購入していないのですが、少しだけ頂いて即席の氷嚢が完成。
後頭部に充てながら歩くと、暑さがわからなくなります。
大山阿夫利神社に向かう大山道との、交差点中央に置かれていた常夜灯。
規模感は異なりますが、凱旋門の様な、ヨーロッパの交差点の中心に置かれたモニュメントを感じさせます。
蔵の街川越が近づいてきたからか、蔵が目につく様になってきました。
ゴールまであと少しですが、暑くてぐいぐい進めません。ここで頑張りすぎると体調が狂うので、焦らず前進あるのみです。
ふじみ野市はこの付近まで、いよいよ川越市に入ります。
小江戸川越・蔵の街川越、の雰囲気が街道沿いでどの程度楽しめるかが楽しみです。
10.蔵の街
蔵のある家が急激に増えてきました。
家の区割りや建物が、宿場町特有の道路に面して奥に細長くなく、ゆったりとした広さで、農家の区割りかもしれません。
コープ高階に立ち寄り”冷却買物”、身体を冷まし買物後に保冷用の氷で本日2回目の氷嚢を作成。これは本当~~~~に気持ちが良いです。
春日神社境内の木陰で”温力維持”、お礼参りと小休止で、体温と体力を整えます。
烏頭坂(うとうさか)を上り、川越の街中に入ります。
中山道の太田宿と鵜沼宿の間に、うとう峠という昼でも薄暗く不気味な道がありました。こちらの”うとう”は、疎ましいの”うとう”で、雨で水没するトンネルや、まむし注意・いのしし注意の看板、子どもの掌大のおたまじゃくしがいたり、興味のある方はこちらをご覧ください↓
11.街道サウナの”冷却買物”知恵袋
セブンイレブンに立ち寄り”冷却買物”。
アクエリアスか塩系飲料が、スーパーマーケットにはありませんが、コンビニエンスストアには置いてあります。これが優れモノで、後頭部は氷嚢と比べると冷やし難いですが、脇の下に挟むと一気に体温が下がる気がします。
小売店舗内で一番温度が低い場所を分析した結果を紹介します。
川越の街は城下町なので、3つの鉄道路線が集中する南側エリアと、蔵づくりの建物が集中する北側エリアが、南北に2kmくらい離れています。
街道はその2エリアを結ぶ商店街の200m位東側を並行しているため、比較的人通りの少ない道を進みます。
12.川越宿
写真では撮影しきれないくらい、みどころがあり過ぎて、どれを撮影して良いかわからなくなってきました。
街道歩きで良くある事で、いままで何もなく退屈な風景だったのに、突然有り余る程の、みどころが現れる、均等に割り振って欲しくなります。
13.大手門
この付近は旧江戸町、江戸に向かう道を地元では江戸街道と呼び、その起点となる町だったから、ゴールが近づいてきました。
猛暑日の川越の街を歩く、物凄い数の女子の姿が現れます。
美の為なら暑さ寒さを苦にしない姿に感服!
そんな姿に見惚れていたらゴールの大手門跡に到着。
川越街道が、この先中山道に合流する脇往還として延びていたのか定かではありませんが、道があるならチャレンジしてみたいです。