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単身赴任と読めない道路標識

単身赴任生活も残り僅か、やり残した事の中に読めない道路標識の研究がありました。完璧ではありませんか、読めない道路標識遭遇率が高かった沖縄本島八重瀬町・うるま市・沖縄市の事例を基にレポートします。

1.島尻郡八重瀬町を目指して

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上の写真は日本一数字の大きな国道507号を那覇市国場から、島尻郡与那原町経由で八重瀬町具志頭まで仲間と歩き切った時のもの。真剣に探せばもう少しあったかもしれませんが、仲間とワイワイ歩いてたので結果的には2枚しか遭遇出来ませんでした。

2.島尻郡ってどこ?

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なかなか本題に入れませんが、島尻郡ってどこだかご存知ですか?私は沖縄本島の下の方、尻にあるから島尻郡、地図で言うと那覇より南の町村かと想って調べてみたら全く違います。4町8村人口約10万人で構成されている事が判明。うち1町8村は沖縄本島周辺離島といってもスケールが大きく、西は久米島から東は南・北大東島まで、直線距離は約500㎞、日本一広域の郡だと思われます。
▽島尻郡12町村
 与那原町(よなばるちょう)
 南風原町(はえばるちょう)
 渡嘉敷村(とかしきそん)
 座間味村(ざまみそん)
 粟国村(あぐにそん)
 渡名喜村(となきそん)
 南大東村(みなみだいとうそん)
 北大東村(きただいとうそん)
 伊平屋村(いへやそん)
 伊是名村(いぜなそん)
 久米島町(くめじまちょう)
 八重瀬町(やえせちょう)

3.八重瀬町東風平

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"東風平"と書いて、"こちんだ"と読みます。
写真の標識は上の方が読みづらくなってます。よく見ると具志頭と書いてあり、私は沖縄難読地名クイズで読み方は"ぐしちゃん"と聞いてましたか、あれれ、アルファベットはGushikamiとなっているではありませんか?
同行者の物知り博士によると、あまりにも読みづらいので"ぐしかみ"に変えたとの説がありますが、どっちでも判りづらい気がします…。

4.八重瀬町富盛

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この看板の禿げ方は見事、完全に脱色してます。
よく見ると柱が上に伸びてますよね、この上にもう一枚標識が乗っかっていたものの、風で飛んじゃった感じです。

5.コザ・うるまを目指して

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沖縄でやり残した事。コザの街並みと、うるまの闘牛場散策に行く道中、ボロボロ道路標識を意識して探してみました。
おおっ、上の写真は剥げかけた上から無理やり地名を貼ってますね。
これは期待できそうだぞ!

6.コザって何?

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コザとは、沖縄本島の真ん中あたりにある、沖縄市の旧称。米軍が上陸後に開いた”キャンプ・コザ”がそのまま自治体名称に。日本で唯一のカタカナ自治体となり、1974年隣の美里村と合併時に名前が沖縄市に変更となる。今でもコザの名前はバスの行き先表示や、コザ高校のように、しっかりと残っており、中心街は写真の様なアメリカ風の街並みで、メニューはドルと円の表示がされたりしてます。コザの語源は、もともとの地名越来村(ごえくそん)の胡屋(ごや)と隣接する美里村(みさとそん)(の古謝(こじゃ)が混同したとも言われている。 

7.沖縄市泡瀬

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さぁ沖縄市に入りました。
早くもボロボロ道路標識が歓迎してくれてます!
どれも直進なので、なんとなく迷いませんが、矢印の方向がバラバラでしたら、パニックしちゃいそうです。

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んん、かすかに読める、うるまは直進で良いみたいだぞ!

8.沖縄市海邦

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んん、今度はうるまが塗り潰されている、どうなってんだ…。中城港湾のアルファベットなんか、後から継ぎ足したのに消えかけている。
※"中城"と書いて"なかぐすく"と読みます。

9.うるま市上江洲

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上から貼ったのに剥がれてしまい、何が何だかわからなくなっているパターン、難読地名なので、アルファベットみると、更に解らなくなる。
※"上江洲"と書いて、"うえず"と読みます。

10.うるま市平良川

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こちらの剥げ具合は普通ですが、看板の右下をよくみてください、少し歪んでます。車がぶつかる高さではないので、飛来物が衝突したのでしょうね。
大型台風が来ると沖縄電力さんがCMを流してこの様に注意をします、
「台風の停電時の一番の原因は飛来物による電線の遮断です」。
物干し竿や植木鉢などは飛ばないようにしましょうね、みたいな補足説明をします。
※"平良川"と書いて"たいらがわ"と読みます。

11.うるま市安慶名

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これは、なんと、ほぼほぼ全部読めない。もはや看板の程をなしていない。娘のJKが見たらきっと「この看板要らないんじゃぇ」と突っ込みを入れそう。ほぼほぼパーフェクトな作品に仕上がっている!
※"安慶名"と書いて"あげな"と読みます。

12.安慶名闘牛場

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安慶名闘牛場、なんと屋外でお城の下にあるんです、凄くないですか!写真の奥をよく見るとお城の石垣が、まるでアントニオガウディの作品の如く、クネクネとそびえているのです。ここで闘牛観たかったなぁ。

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そして笑えるのが、この闘牛場の入口に案内看板が出てなくて、しかも道が狭く本当に判りづらいなぁと、最初に来た時は通り過ぎてしまっていたのですが、2回目にして判明しました。台風で飛んでしまったのでしょうか、牛舎の横に案内看板が置いてありました…。

13.うるま市赤道

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もうこの程度の剥げ方では驚きません。どちらかと言うと、"松本"の様な、内地風な読めちゃう地名があると物足りなさを感じます。
この後に大笑いして撮り損ねましたが、"コザ"の文字が剥げて"ニサ"になっていた看板がシュールでした!
※"赤道"と書いて"あかみち"と読みます。

14.沖縄市宮里

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左折以外したくなくなる看板。後から貼ったら剥げる前に消えちゃったパターンです。風には強いが紫外線に弱かったのでしょう。

15.コザ銀天街

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コザ十字路バス停前の壁画、かつては市の中心地として栄えていたが、今は衰退してしまい、新しい街づくりにNPOがトライしている様子が所々に伺えました。

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こんな感じの路地が縦横に走ってます。

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この道は昨年夏までアーケードがあったそうです。賑やか時にタイムマシンで戻ってみたいですね。

16.ゲート通り

コザ十字路から南に約1.7㎞、坂を登りきった所に現れる最大の繁華街、ゴヤ十字路から嘉手納基地第二ゲートを結ぶ通りを、ゲート通りと呼びます。国内の米軍基地周辺の繁華街でも圧倒的な規模感、夜に来たかったなぁ。

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リノベーション中のバー。

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ジャマイカ料理店。


17.おわりに

最後までありがとうございました。沖縄をドライブするとに高速道路を走らないで、窓を開けて一般道を走るともっといろんな、気づきと出会いがあるはずです。コロナが落ち着いたら沖縄に来てください!

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