三国街道4 猿ヶ京宿→浅貝宿
北関東で育ち・育てられ、越後が大好きな自分が三国街道の事を知らなすぎたので、雪が降る前に山を越え、日本海を目指します。
2022.09.18
1.スタート地点まで
猿ヶ京宿は遠いですね。
3時間位かかりましたが、遠いからこそ、良さがたくさんあります。
2.猿ヶ京宿
猿ヶ京温泉は、赤谷湖を造る際に、一部の地区の宿泊施設に、移転してもらってます。今歩いている付近は、移転していない地域なので、往時の姿が感じられます。
おがんしょめぐり、素敵な風習ですね。所々に小さな温泉宿があって、雰囲気抜群の道筋でした。
猿ヶ京宿から永井宿までは、ところどころに集落がある里山の道を進みます。
この先に宿場があるとは想像出来ない雰囲気でした。
3.永井宿
鰍(かじか)が獲れる沢なので、鰍橋なのでしょうね。食べてみたいものです。
郷土館には、この近くて戦ったときに使っていた武将の甲冑から、地域の風習や自然の展示がされています。永井宿では、ここ以外にはほぼ何もありません。
小さな小さな宿場でした。
さて、山道に入る前から雨は激しさを増して来ますが、街道歩きは行軍なり、前に進みます。
4.大盤若塚
街道の山道らしく、しばらくは広い山道が続きます。雨はやみそうもありません。
大盤若塚。
峠道で亡くなった方の供養塔。三国峠と永井宿の間の休憩スポットなのですが、この付近はヤマビルの生息スポット、しかも彼らが活発になる雨、立ち止まるのは自殺行為です。
5.ヤマビル
朝しっかり足元にヤマビル除けをスプレーし、安心したのが甘かったです。
雨で流されたのか、効果が薄くなってしまい、大盤若塚で案内看板を立ち止まって読んだときでしょうか、その後歩き出すと、靴の中あちこちで、チクチクし始めます。
靴を覗き込むと、入り込んでいくヤマビルの後ろ姿や、既に血を吸って膨らんでいる姿が…。
ちなみにヤマビルは、木の上から飛んできますので、靴を脱いでヒルと戦っている間に、更に空から攻撃されそうなので、スプレーを靴の隙間から吹き込んで撃退。何ヶ所吸われたかは、宿についてから数えます…
途中雨がひどかったら、国道17号へのエスケープルートが2ヶ所ありましたが、台風の影響で、雨雲が南から上がってきており、三国峠で雨雲が引っ掛かっている様なので峠を目指します。
6.三国峠
三国峠。
少し空が明るくなって来ました。悪天候時に峠を越えると、高い確率で変化します。
単調な下り道で、あっという間に登山口に下山。写真は2枚しか撮影してませんでしたが、ほぼ同じ風景です。
国道17号に合流すると、豪雪地帯らしく雪除けの洞門を歩くことになります。歩道があるか心配でしたが、道路の外に設置してあり、屋根がついていたので快適でした。
7.浅貝宿
突然高層リゾートマンションが現れます。苗場スキー場のあるエリアが、浅貝宿。
オーナー夫婦に、昔話を聞いたところ、宿泊先は国道17号が開通する前から代々宿泊業を引き継いでおり、苗場スキー場は田中角栄が、国道17号が通っているのだから、何かお金を生む施設が必要だろうと、開発に一役買ったそうです。
本日は山道なので、歩数も少なめ・距離は短めですが、登った階数が笑えました。しかしこれって本当に合っているのですかね?
ちなみにヤマビルには7ヶ所吸われてました。宿泊先のオーナー曰く、三国峠にピクニックに行くときは、
1.足を塩水に漬けてから行く
2.降ってくるので傘を持参する
3.休憩はブルーシートを敷く
4.休憩の時は座らない
と言ってました。