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相手が「そうそう、そうなんです!」と言ってくれるようになる話の聞き方

こんにちは!
「難しい」を「易しい」に変えるナビゲーター 深谷百合子です。

相手の話をしっかり聞いて相手のことを理解しようとするとき、あなたはどのようなことを心がけていますか。

自分の解釈をはさまずに相手の話を「そのまま」聞く。

「そうなんですねー」と相槌を打つだけでなく、相手の発した言葉をそのまま繰り返す。

「それでそれで?」
「たとえば?」
と前のめりになって具体的な話を聞き出す。

いろいろな方法で相手の話を聞こうとされているのではないでしょうか。

どれも、「私の話を聞いてもらえている」という安心感を相手に持ってもらうことができそうですね。

私もインタビューではそうした話の聞き方を心がけています。

でも、もっともっと相手が「そうなんですよ!」と前のめりになって積極的に話し出したり、話し終えたあとに「話をしたら、私、こんなこと考えてたんだ!と気づきがありました」と言ってもらえるような、そんな話の聞き方ができたら嬉しいですよね。

実は、相手が「そうそうそう!」と前のめりになってくる言葉の選び方というのがあります。

それは・・・

相手の思考パターンに合わせた言葉を選ぶこと。

具体例をご紹介しますね。

たとえば、私がAさんに
「あなたが仕事で大切にしていることは何ですか?」
と聞いたとします。

Aさん:「生産性を上げることです」
私:「生産性を上げることを大切にしているのですね」

Aさんの言葉をそのままオウム返しした場合はこんな感じになります。

では、返し方を少し変えてみます。

Aさん:「生産性を上げることです」
私:「ということは、Aさんは仕事においては、何かを達成することを大切にしているのですね」

オウム返しではなく、Aさんはどんな思考パターンなのかを予測して返してみるのです。

すると、Aさんの頭の中で「生産性を上げる」というピンポイントの事例から、「目標を達成する」という少し広がりを持った視点が生まれ、「そうそう。他にも…」と話が展開していきます。

同じ質問をBさんにしたとしましょう。

私:「Bさんが仕事で大切にしていることは何ですか?」
Bさん:「不良を出さないようにすることです」

Bさんは、どんな思考パターンを持っていそうでしょうか。

ここで私がBさんに
「ということは、Bさんは仕事においては何かを達成することを大切にしているのですね」
とAさんと同じ言葉を返しても、Bさんは怪訝な顔をするでしょう。

では、こんな風に返してみます。

Bさん:「不良を出さないようにすることです」
私:「ということは、Bさんは仕事においては、問題の発生を防ぐことを大切にしているのですね」

「~しないように」というBさんの言葉から、Bさんは将来起こり得る問題やリスクを回避することに意識が向いていると推測して言葉を変えたというわけです。

相手の使っている言葉からどんな考え方をしているのかを推測して、言葉を少し変えて問い直してみると、相手からより深い話を聞けたり、相手自身が気づいていなかった思考のクセに気づいてもらうこともできます。

最初はちょっと難しく感じるかもしれません。

でも、相手の発する言葉をよく観察することから始めてみると、段々とその人の「思考のクセ」が見えてきます。

正しいとか間違いとかを気にする必要はありません。
自分の推測が違っていたら相手は必ず怪訝な表情をするので、「あ、こっちじゃないんだ」というのがわかります。

相手の反応を楽しむつもりで、面談のときなどに試してみてはいかがでしょうか。

思わぬエピソードが聞けてしまうかもしれませんね。

それでは、また。


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