もっとぶつかりたい
唐突ですが私は恋人である彼のことをとても尊敬しています。
知的で仕事ができて、ロジカルでありながら心情的にも優しい彼。
抽象的に物事をとらえて感情的に怒ることを良しとしないためいつもおだやか。
人にものを説明するのが上手、どのような質問を投げかけたら回答を引き出せるのか考える思考力を持っている。
体験により得られた知識を具現化(マニュアル化)することが上手。
他にもいろいろと素敵だな!と思う点はあるのだけど、ざっというとこんな感じ。
なにより「良い」と思うのは自分の視点でモノを見て、考えるところ。
例えば私が「こういう出来事があって、こう感じて、だから私はこういう考えを持った」という話をしたとします。
そういう時に「そうだよね」と共感する場合もあるけれど異なる感想を持った時には「そうかな?」ときちんと自分の考えを述べてくれる。
ここってすごく大事だと思っていて、「そうだよね」と共感をしたら相手(私)は安心や信頼を得ることができ丸くその場が収まるけど「そうかな?」と彼の意見を投げかけることで共感がないにしても別の視点をくれることになる。
相手を尊重しながら意見を提示し、対話を繰り返すことができる彼のそういったところをとても尊敬しています。
なにより、これが
・相手を言い負かそう
・自分の意見を通したい
・優位なポジションに立ちたい
といったエゴ的な考えではなくシンプルに「こう思う」と相手を否定することなく相手が受け止めることを前提に話す姿勢が素晴らしい。
より良いものを目指す達成のための共感がそこにあるのです。
「そうかな?」と彼が自分の意見を言い始めたりすると、私は震えるほど感動して「あなたのそういうところ、心から素敵だと思ってる」とレストランで食事をしながら彼の手にそっと自分の手のひらをのせながら恥ずかしげもなく言ってのけたりしてしまう。
そのくらい彼のことを尊敬し、またこんな人と意見を交わすことができる自分をラッキーだなと思っています。
「もっとぶつかりたい」
というのは私の心から願うところであって、相手を尊重し、認めた上での意見の交換は物理的にではないけれど一戦交えるようなファイトを感じます。
ぶつかり合って傷ついて、そこから気づいて立ち上がって、そう言った成長を望める関係性。
共感ではなく明確な自分の考えを提示する人に会うといつも熱くなる。なぜなら相手が十分熱いから。
これは望ましい熱いファイトができそうだぞ、と感じると緊張と興奮とでワクワクする。
働くことが大好きなのも、感情を交えず理性で真正面からぶつかれるから。
全力であればあるほど、痛みもそれなりだけど得られるものも大きい。
生活の糧だったり社会的安心・安全の意味を持つ部分もあるけれど私にとってはいつも「戦う」場所で、難関であればあるほど燃えてしまう。
それから、本気でぶつかることで相手のためになることがある。
先述の私の彼のような場合、利己的でなければ十分に相手への思いやりになり得ることもある。
これもまた、一生懸命であればあるほど祖語の幅も広がる可能性はあるけど成長も大きい。
というわけで、いつも「もっとぶつかりたい」と願っている。
それも本気のぶつかり合いを。
今は仕事でもプライベートのパートナーも、本気の場所・人が周りにいることが心から嬉しい。
そしてこれからもそういった出会いをワクワクしながら楽しみにしている。