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【英国滞在備忘録】#80(最終回) 延長戦-今だから言えるRisky体験 ワースト3


今だから言える2005年夏から2006年年明けまでの英国滞在で経験した、リスキーな?体験談。

Londonでは物騒と言われる地域に住んでいたけれども、それ以上にリスキーな、今では笑い話を振り返る。


第3位:マレーシアで。

それは、クアラルンプールの空港。半年の計画、しょっぱなの体験だった。
英国到着前に乗り継ぎの関係で、マレーシアで一晩の滞在を余儀なくされ、夜のフライトを待っていた。

空港をブラブラしていると、旅行者丸出しの俺はマレーシア航空の社員(自称)に話しかけられた。

まだお昼前。フライトまでは10時間ほどある。
早番で仕事を終えたという彼は、フライト待ちの俺をラウンジに案内してくれた。

それからいろいろ話す。いろいろ話す。いろいろ話す。政治経済、宗教までいろいろ話した。訛の強い英語だが、渡英前によい準備になった。

んで……。

昼食までご馳走してくれた。社員割引が効くところをみるとホントに従業員らしい。

そこでサヨナラと思いきや、また一緒にラウンジへ。

それからいろいろ話す。話題がそれてくる……。

結局、俺のチェックインまで一緒にいてくれた。彼は本当に心の優しい人だと思う。いい人だ。なんて優しいんだ。


これだけなら、よい体験で出会いなんだが、、、

詰まるところ、彼の話題は買春旅行に。今度来たときに一緒に隣国か市内へ行こうと誘う。とにかく誘う。日本人は金もってるからな……。

さらに悪いことに、人の股間をまさぐる。

”やめろって”抗議する。
”なんでたたないんだ”
(男相手にたつか!)
そう思いつつも丁寧に抗議する。この男、100キロはゆうにある大男。といっても単に太っているだけだが。
でもやっぱり、見知らぬ土地で逃げられない状況でこうなったら、怖いじゃないですか。

結局、適当に相槌をうって話を聞いておいた。
”次会うときまでにモノを鍛えておけ”
そんな言葉を残し、連絡先も教えてくれ彼はゆっくりと去っていった。
旅行のプランまで立ててくれたが、連絡してない。
恐ろしいし。俺のポリシーにないし。ごめんなさい。

この機体を待つ間の珍体験


第2位:金曜深夜、ロンドンで。

ロンドンへ引っ越して最初の週末。
インターンシップの最初の週で、金曜日はボスや同僚に飲み会にお誘いいただいた。
その集まりは、同僚の誕生祝いを兼ねていて、彼女の友人や他のオフィスのスタッフも集まった。

パブではビールをいただく。
ボスが俺におごらなきゃいけない、みたいなことを言って、ショットを頼んでくれた。

パブには踊れるところも併設されていて、踊ったりもした。
当然、酔いが回る。
まだ早い時間だったが、俺は暇乞いをし帰路につく。
当時住んでいたのは東も東、Zone4。職場は西で、飲み会の会場はさらに西。Londonを横断しての帰路だ。

結果は明白。

眠りのスギヤマ参上でござる。

気づいたときには、降りるべき駅を2つほど通り過ぎていた。折り返しの終電はすでに通過している。

”地下鉄の2駅なんて大したことない”
そんな軽い気持ち(東京都心のノリ)で適当に歩き出した。
線路に沿っていけば何とかなるだろう、くらいしか考えていなかった。

だが、(というか必然なんだが)そこは住宅地。主要道へ出られずに迷う。

結局1時間くらい歩き回ったのだろうか、バスターミナルへ出た。
見知らぬ土地。向こうに事務所らしきものが見える。人影を見つけ道を尋ねる。

言われたとおりに歩くと駅へ着いた。だが、言われたとおりのバスはない。

酔いながら、右往左往していたが、また人に道を聞いて歩いた。
向こうから歩行者。

”やぁ兄弟!”馴れ馴れしく握手してくる。

こっちも適当に応える。
”タバコ吸うか?”
”ごめん、吸わない”
彼は去っていった。(ごめんね、ライターもってないんだ)

とりあえず行くべき方角から南西に進んでいたので、北上する必要があった。
俺は自棄になって大きそうな道を北へ向かった。
「Road>Street>Avenue,Close」なんだろうな、というところから●●Roadを選んで曲がった。

もう時刻は深夜3時。とぼとぼと歩いている。
時折、乗用車が通り過ぎるが数も少ない。

しばらくその道を行くと、後ろから照らすヘッドライトの動きが止まるのを感じた。
俺の後ろで車が停止する。


”やばいのかな……”

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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…

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