【英国滞在備忘録】#67 記憶は音楽とともに
5th January (Thursday)
昨日に引き続き、交流会に出かける。
今日はアルバイトもなく、TOEIC対策や読書をしたりして、ゆったりと過ごす。
交流会には様々な人がやってくる。
英国人にしてみると、日本人への言語的な期待値が高くない場合がある。
何が起きたかというと、英語がたどたどしい日本人が話していることを、少し通訳したら、ウケた。
「Love at first sight」(一目惚れ)とか、慣用句が出て来たことが意外だったようだ。
俺の住んでいるところを聞かれて、バーモンジーの大きな「Terraced house」(長屋、団地)だよ、と言ったら、そこも気に入ったらしかった。
日本で、日本語が堪能な外国人にする反応を、外国で体験したかっこうだ。ただ、彼はかなり笑っているので、その奥にある固定観念のようなものを感じないでもなかった。
まぁ、細かいことは気にせず、日本人にも不慣れなネイティブに言葉が通じているので、よしとした。
6th January (Friday)
今日は朝からアルバイトだ。6時半からのシフトでいつもよりも早く出勤した。金曜はマーケット(定期市)へのお弁当の販売がある。
採用面接のときに、マーケットで売り子のようなこともやったりするが、大丈夫か、と聞かれ、大丈夫だと答えていた。
バイト先には先輩がいて、彼がお弁当やお寿司を車で運んで販売してるため、俺は市場にはいったことがない。
バイトのスタッフは、日によって異なるが2,3名いる。
多くシフトに入っているのは先輩の男性と俺だ。
時にオーナーの知り合いで、観光ガイドをやっているHさんが登場することがあった。仕事の入らない時期に、手伝いに来ているそうだ。
職業柄か、話好きな性格で、私生活やガイド業界の事情を語ってくれる。
ガイドの業界は、日本の団体ツアー客が大挙してやってきた頃がよかったそうだ。なじみの店や日系百貨店へ連れて行き、稼げたそうだ。
7th January (Saturday)
帰国の航空券を手配する。
2月1日にしようと思っていたが、ちょうどよい便が予約できなかった。前倒して、31日の便を予約した。
長いと思っていた滞在も、もうわずかである。
Oxfordの友人たちに、帰国の決定や近況をメールした。同じく帰国が近い人や年末年始にヨーロッパを観光してきた人など状況は様々だ。
夜はいつもの交流会へ。イタリア人の旅行会社勤務のRさん、ご近所のCさんが主催者の会だ。
会の後にも何人かのメンバーで、食事に行った。
誰かが、今はやっている音楽は、きっと後々になって聴いた時に体験した出来事を思い出させてくれる、特に俺にとってはイギリス滞在やこの交流会の出来事をと話してくれた。確かにそうだな、と思った。
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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…
英国滞在備忘録 -London編ー
スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…
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