【英国滞在備忘録】#05 It's Friday
5th August (Friday)
今日は朝から体調が悪い。夜中に何度も目が覚めた。妙にのどが渇き、寝返りばかり打つ。
本気で今日はダメかも知れないと思った。学校を休もうか。でも、明日は休み。行くことにした。
昨日までにかなり風邪の症状は回復していたので、今日は全快の予定だったのだが、完全に逆戻りだ。
基本的には食事がいけないのかもしれない。油分と糖分が多く、野菜が少ない。体重も増えてきた。昼ごはんも食べる気がおきない。ヨルダン人のIは今日は語学学校を休んだ。金曜だからだろうか。
ハウスメイトのMとともに月曜に行ったsouth paradeにランチに向かう。彼は髪を切りたいそうで、理髪店を探していた。僕にとってはあまり伸びていないように感じるが、来週には長くなりすぎるから来週に予約を入れたいという。通りにはカットが£14(3000円弱)ほどという良心的な理髪店があった。予約をしようとたずねて見ると、雰囲気のよい老年の主人が答えてくれた。
「明日で店じまいじゃ」
いいタイミングだ。彼は断念した。
サンドイッチショップで昼食を購入する彼を尻目に俺は腹痛と戦っていた。体がだるい。
昼食を得た彼と俺は通りを元来た方に引き返した。途中に美容室があり、彼は男性のカットもしてもらえるのかきくためにドアを開けた。料金表をもらい話を聞く。
店から出てきて2人で驚きあった。
どんなに安くても£40。80、90、120…という数字が躍る。
俺が日本で通っているなかなかいい感じの美容室でも換算すれば£20ほど(学生価格)。物価が高いとは聞いていたがこれには驚きである。
気をとりなおして、学校に戻りベンチで歓談。V(ウクライナ出身)、T(フランス出身)知った顔があった。
午後のビジネスコースは楽しかった。だが、フランスから来ていた2人は今日で帰国するという。連絡先を教えて、日本に来る際は連絡してほしいと伝えた。
今日は最初の週の最終日とあってアンケートの提出などがあった。加えて外国人登録やGP(6か月以上の滞在の場合の医療保険)の制度についてスタッフにきいてみた。一通りのやるべきことを済ませ、すぐさま帰宅。ベッドに横になると寝てしまった。
ホストファザーに夕食だと起こされる。夕食は茹でたポテトにポテトフライ、サラダにバーベキューと言っていた。
要は焼いた肉であろう。
ハンバーグの丸いのが1つ、四角いのが2つ、それにスペアリブであろうか、骨付きの肉、もとい肉付の骨が1本。おそらくムスリムであるトルコ人のお皿には代わりにチキンがのっていた。彼女のチキン以外の肉はひどかった。
ハンバーグは硬くてナイフでも切るのが困難だ。スペアリブは肉付の骨と言ったとおり食べるところがない、というか炭化している。体調が激悪の俺はもとより夕食はあまりたべないつもりであったが、これで一気に食べる気が失せてしまった。
サラダも新鮮味がないし……。メロンのようなフルーツだけはおいしかった。夕食時に今日が最後というハウスメイトのトルコ人の女性と4人で写真を撮り、別れを告げた。
その後、MとBと3人でMの部屋で本を見たりした。俺は早めに就寝した。
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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…
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