【英国滞在備忘録】#01 いざ、出国✈
29th July (Friday)
2005年、夏。
前日の準備不足がたたり、0時近くに就寝、3時起床での出発となった。
地元の駅に送ってもらい、高速バスで成田空港を目指す。
夏場の航空券は高い。海外旅行や語学留学のニーズにより高騰する航空券に気おされ、イギリスへの直行便の取得は断念した。
最終的に購入したのはマレーシア航空、クアラルンプール乗り継ぎ(1泊)の片道10万円の航空券であった。
出発ロビーでは、まさかのお見送り。ゼミ仲間がプレゼントや小ネタを準備して送り出してくれた。感謝しかない。
航空機の座席は窓側。隣の通路席にも大学生と思しき女性が座っていた。着陸が近づいて会話したところ、彼女もマレーシア経由でイギリスに向かう大学生であった。しかも同じ大学という奇遇な展開。
彼女は空港直結の高級ホテルで翌朝すぐの便とのことであった。
俺は空港からシャトルバスで15分ほどの安ホテル。翌日の便も深夜の出発である。
クアラルンプールへの到着は夕方であったため、二人で市街まで夕食を食べに行くことにした。
空港から市街までは高速鉄道で手軽に移動できるが、自身一人だけであったら、市街散策のチャレンジはしなかったかもしれない。
駅周辺を少しだけ散策してみる。クアラルンプール市街はアジアの街の活気があった。
KIOSKやセブンイレブンといった見慣れた単語があり、現地のお茶を購入してみた。
とにかく甘い。これでもかと砂糖が入っていそうだ。
あまり深入りは控えて、駅の施設に戻る。ファミレスのようなお店で鶏料理をいただいた。
貴重な市街へのショートトリップを終え、彼女とはそれぞれの留学の成功を祈って別れた。Good Luck!
30th July (Saturday)
ホテルの朝食のカレーが本場の味でとてもおいしかった。スパイスが豊富なのだろう。
早々にホテルをチェックアウトするもののフライトは真夜中。
空港で本でも読みながら時間を潰そうと考えていたら、現地人に話しかけられる。
「どこから来た?」
「日本からだよ」
正直に答えるとどんどん話しかけられた。100キロは優にあろうかという巨漢だ。
自称、マレーシア航空職員。
危険な感じもしたが、しばらく話してみることにした。
結局、搭乗手続きが始まるまでずっと一緒にいた。
およそ9時間。昼ごはんを職員割引でおごってもらう。
なんていい人なのだろうか。
だが、それだけではなかった。。
色々あったが、別れを惜しんで搭乗手続きへと向かった。
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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…
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