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損得の先へ踏み出す

人生の選択は、損得の先にあると思う。

3年前に実家を出た。

22歳で就職して、2年で退職。それから13年間実家で過ごした。

仕事はしていたので毎月3万円、実家に入れていた。

それでも掃除、洗濯、食事を考えると、実質プラスだった。

この10年ほどで自由に時間を使い、貯金ができたのは大きかった。

それでも私は実家を出ることを選択した。

実家を出るまでに一度、アパートを探したことがあった。

地元は田舎だったので家賃は安いだろうと思っていたら、予想よりも高かった。6万円くらいだったので、単純計算しても3万円-6万円でマイナス3万円になってしまう。

それは損になると思って、その時は実家を出ることを諦めた。

最終的には実家を出た。地元も出て県庁所在地までやってきた。
たまたま家賃3万円台のいい部屋が見つかったので、そこに引っ越した。
引っ越し直前に地元の仕事をやめて、新しい仕事を探した。
仕事は見つからなかった。

結局、元の仕事関係で声がかかって地元まで車で通うことになった。

収入は低かったけれど、生活費はなんとかできるようになった。

それまで貯金ができていたのもよかった。
「収入が無くなっても何とか生きていける」というのは心強かった。

理屈で言えば、実家を出て引っ越しをするというのは損だと思う。
3万円-6万円の答えはどうやってもマイナス6万円にしかならない。

それでも私は実家を出ることを選んだ。
実家を出なければできないことがあったからだ。

大人とは、選択、覚悟、責任の3つだと思う。

自分の意思で選択すること、選択したことには覚悟をもつこと、その結果には責任をもつこと。

「実家を出る」という選択も、自分の意思で選択することと意見を聞いて選択することは違うと思う。

意見を聞くなということではない。意見は聞いてもいいけれど、最終的に決めるのは自分自身だということだ。

選択したことの第一歩は覚悟をもって自分で踏み出さなければいけない。

そして、選択した行動による結果は自分で責任をもつ必要がある。

誰かの意見を聞いて分かったような錯覚をしてはいけない。選択したことを誰かに認められようとしてはいけない。選択した結果の責任を誰かのせいにしてはいけない。

それをしているといつの間にか自分の人生は自分のものでなくなってしまう。

本当にやりたいことがあるのであれば、最後は理屈の外になる。

#自分で選んでよかったこと

いただいたサポートは明日の食費に使わせていただきます。だが、お前のために食事は作らない。