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世界をひらく鍵がある

Xでこんな投稿を見かけた。

友人が子どもの習い事の月謝を先生に渡したら、 「今後あなたが恥をかかないように言っておきますが、こういう場合は新札(ピン札)がマナーですよ」 て注意されたらしい 一部の習い事の先生って怖すぎる。

投稿者本人が友人から聞いた話ということなので、先生がどのように「注意」したのかは分からない。

穏やかな声で言われたのか、大声で叱責されたのか。

Xで「月謝 新札」で検索すると、賛否両論といった感じだった。

「月謝は新札で支払うべき」かどうかは置いておいて、個人的な意見を書く。

「〇〇するのがマナー!」といわれて不快に感じさせるのはマナーハラスメント、マナハラになるのだろうか。

大声で叱責するのはやりすぎだと思うが、こういうことを教えてもらえることはありがたいと個人的には思う。

学校で教えてもらえることと学校で教えてもらえないことがある。

学校で教えてもらえないことはどこで教わるのだろう。

例えば職場の飲み会での振る舞い方はどうだろう。

社会人1年目、職場で初めての飲み会。
会場に一番乗りしたので一番奥の席に座る。
ビールは嫌いだからと最初からひとりだけウーロンハイを頼む。
周りの人にお酒を注ぎもしない。話もしない。
お皿を空けない、片づけない。
限界まで飲んで嘔吐する。

さあ、どうだろうか。

これは結構ヤバいやつだと判断されるのではないだろうか。
少なくとも取引先との飲み会には同席させられない。

「一番奥は上座と言って偉い人やお客さんが座るんだよ。最初は全員ビールで飲み物が早く来るようにするんだよ。周りの人のグラスが空いたら声をかけるんだよ。自分からグラスを持って動いて話をしに行くんだよ。一切れ残ってるようなお皿は食べて、片づけられるようにするんだよ。学生の飲みじゃないんだから限界まで飲まないんだよ。」

これは学校では教わらない。ルールとして明文化されていない。

ところがそれに対して「お金を払っているのに好きなように飲めないのはおかしい」「おっさんの自慢話を聞くのは嫌だ」「コスパが悪い」「アルコールハラスメントだ」となったらどうしようもない。

その人はおそらくそっと距離を置かれる。関わらないようにしよう、と。

私は大学で「社会に出る前に体育会系を経験しておこう」と思って、比較的穏やかな(当社比)体育会系の合気道部に入った。

「ビールを置く時はラベルはお客さんの方へ」「お酒を注ぐ時はラベルを上に」「奢られる時は先に出てお礼を言う」といったことを教わった。

もしかしたら集団によってやり方は違うかもしれない。

もしかしたらそういうところを誰も見ていないかもしれない。

でも、見ている人はそういうところを見ているし、そういうところで判断する。

そして、デキる人ほどそういうところを見ている。

教えてもらえる人は教えてもらえる。教えてもらえない人は誰にも教えてもらえない。そこに世界をひらく鍵がある。


ということをえらそうに書いたところで、我が身を振り返ってみた。

もう私はおっさんである。誰も注意してくれない、教えてくれない。

おっさんということで許されてきたというか、見逃されてきたことはないか。おっさんからそっと距離を置いた人はいないか。

大学一年生の頃の…

(ここまで書いたところで持ち前のいい加減さでやらかした大学時代の黒歴史が噴出した!)

…緊張感というか行動力を忘れてはいないか。

初心に帰ってやりなおそう。

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石原滋之@システマ岡山
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