かけがえのない経験ができたG’s ACADEMY入学からGGAまで振り返る
2023年5月18日、GGAに出場しました。残念ながら入賞できず、めちゃめちゃ悔しい部分もありますが、この半年間はかけがえのない、とても濃密な経験ができました。
自分の人生の中でのターニングポイントとなる、この半年間をどのように過ごしたのか、駆け足で振り返ります。
G's ACADEMY入学まで
私がG's ACADEMY入学したきっかけは大きく2つあります。
自分はこれまで、大学職員として10年以上、働いてきました。その中で
「自分はこのまま、あまり変わらない生活で人生を終えていいのだろうか」
と不安を感じるようになりました。
仕事を通じて様々な経験をさせてもらい、上司や同僚の方々はいい方ばかり、とても感謝しています。
しかし、自分の中で、最近は変化が少なくなり、もっといろんな世界を見てみたい!という気持ちが大きくなっていました。
そして、もう一つの理由は、2022年9月に娘が生まれたことです。
小さな命を授かったとわかったとき、自分の子供にはいろんなものを見て、いろんな体験をして、たくさんの選択肢の中から自ら人生を選び取って欲しいと思いました。
「今のままで、将来、娘にとって自慢の父親でいられるだろうか。」
そう考えた時、「まず自分自身が楽しく、毎日が充実している姿を見せなければいけない。それなら、行動するなら今しかない!」と思い、新たな環境に身を置くことが必要だと感じました。
そんな中、「プログラミングができたら世界が広がるよな。」と漠然と考えていたところ、G’s ACADEMYというスクールがあるらしいと妻から教えてもらいました。
よくみると、「起業家を育てる」をうたっています。
「なんだかハードル高そう、自分には無理かも」
しかし、自分には敷居が高いと思うような環境に飛び込むことこそ、「新たな環境に身を置くこと」だと思い、入学することにしました。
講義・課題について
G's ACADEMYのDEVコースは毎週土曜日に授業があり、翌週金曜までに課題を提出するというハードスケジュール。
毎週、なるべく現地で講義に参加するようにしていました。
自分は娘がまだ小さいため、自分の時間が持てるのは基本、夜22時以降だったので、夜中2〜3時くらいまでコードと向き合っていました。
この半年間はG's ACADEMYに全力で取り組もうと思い、課題もできるだけ自分のできるベストで提出するように心がけていました。
課題に全力で向き合いたいと思う反面、だんだんと家庭のことが疎かになり、妻に怒られることが度々あり、申し訳なかったです。
自分は一つのことに集中したら、それ以外は考えられなくなる性格なんだと気づきました。
自分ではうまくやってるつもりだったのですが、全然、足りなかったようで、お子さんがいる同期の方は、うまくやっていて、すごいなとつくづく感じていました。
卒業制作期間
2月で授業が終わり、ここからは自分のプロダクト制作に集中する「卒業制作期間」に入ります。
メンターにはAWLの土田さんを希望し、引き受けてくださいました。
が、しかし!
卒制期間に入ったにも関わらず、この時点で自分がやりたい事業企画は決まっていませんでした。
自分がやってみたい事業企画はいくつかあり、G's ACADEMYの入学時に考えた企画と、why me会などを通じて考えた企画で迷っていました。
卒制の事業企画として、はじめは入学後に考えた「留学したい日本人と外国人を繋げて、一緒に国内でペアワークをやるサービス」にしようとしていました。
しかし、事業企画の壁打ちをして、指摘をうける度に、自分の考えがブレブレになっていきます。
「この企画で最後までやり切れるのか?」と自問自答する度に、自信がなくなっていきました。
メンタリング3回目くらいまで事業企画が決まらず、どうしようかめちゃめちゃ悩んでいて、メンターの土田さんも困ったはずです。
「どれだけ考えて、頭に汗をかけるかが大事だ。」
メンターの土田さんに言われた言葉です。
普段、何か一つのことについて考え抜くことはなかったので、この時期は四六時中、事業企画のことを考えていました。一番メンタルがやられていた時期だと思います。
きちっと事業企画が決まって、コードをガンガン書いて走り出している同期を見るたびに、とても焦っていました。
卒制期間から少し経った3月上旬に、同期の梅KINGが作り上げたTsukigata LABOというコワーキングスペースでの合宿が決まります。(とてもいいコワーキングスペースなので、北海道にきた時はぜひ行ってみてください!!)
「合宿までには事業企画が決まってるといいな」
と淡い期待をしていましたが、自分が納得する事業企画が見出せず、そのうち悩んでるのが情けなくなり、gatherなどからはフェードアウト状態でした…
とうとう合宿当日を迎えてしまいましたが、事業企画は決まらず、合宿中は、ほぼコードは書けず状態でした。
合宿中に「悩んでるときこそ相談してよ!」と同期に言われたのがめちゃ刺さりました。全くその通りです。
合宿が終わり、次のメンタリングが迫っていて、さすがに事業企画を決めなければ、卒制提出に間に合わないと思いました。
色々と考え抜いた末、「留学経験を記録して要約、分析してキャリアに活かす」という、当初、G’s ACADEMY入学時に考えた企画にしようと腹を決めました。
事業企画が決まった時点で、卒制期間の締切まで1ヶ月を切っていました。
まずはコア機能を洗い出し、最低限、やりたいことを感じてもらえるプロダクトにするため、寝る間を惜しんでコードを書きました。本当は技術的にもっとチャレンジしたかったですが、時間の関係上、今、自分ができうることで最大限、取り組むことにしました。
ブラッシュアップをして、毎週のメンタリングでメンターの土田さんからフィードバックをもらうことで、だんだんと形になっていくのが、とても嬉しかったのを覚えています。
なんとか卒制締め切りまでにプロダクトの最低限の機能を完成させることができました。
GGAセレクションまで
G’s ACADEMYに入学してほどなく、前回のGGAを見て、先輩方のみなさんがとてもカッコよくプロダクトを発表している姿を見て、自分もこの場に立ちたいと思っていたので、迷わず、セレクションには参加しました。
プレゼン資料は卒制期間に少し手をつけてはいたものの、完成度が低く、プロダクトの伝えたい部分を言語化することに苦労しました。
同期やチューターのしんまろさんをはじめ、指摘やアドバイスをもらい、改善する、というのを何度も繰り返しました。
そして、セレクション当日は自分の思いを込めてプレゼンしました。
セレクション結果発表の日はソワソワして待っていていました。幸運にも、GGAに出れることになり、妻にはすぐに報告しました。
GGA本番まで
セレクションが終わってから、GGAの5月18日まで約1ヶ月あり、引き続き、毎週のようにメンターの土田さんにメンタリングしていただきました。
そして、しんまろさんにお力添えいただき、卒業生の方々などに壁打ちの機会をいただきました。
もらったアドバイスをどう取り入れるかを考えながら、ブラッシュアップを続けました。しかし、意見を取り入れるほど、伝えるべきところが伝えられていない内容になっていった気がして、自分の至らなさを痛感しました。
GGAまで1ヶ月あるとはいえ、やることは山積み。
・プロフィールシートの作成
・プロダクトの機能追加、デザイン修正
・プレゼン構成の修正、デザイン統一
・ビジネスプラン検討
・事業企画書の作成
まったく余裕がない!
GGAを目指すなら、やることを事前に洗い出して、セレクション前から前倒しで進めておくことを強くおすすめします!
最終的にプレゼンがほぼ出来上がったのが、GGAの2日前。
自分はあがり症で、人前で話すのが大の苦手なので、残り全ての時間をプレゼンの練習に充てました。
一人でカラオケに行っては、プレゼンを繰り返し練習。言いにくいワード、詰まってしまう言い回しは修正しつつ、5分という時間感覚を体に染み込ませました。
GGA当日も朝からカラオケに行き、ひたすらプレゼン練習。
たぶん、2日でトータル10時間以上はカラオケにこもりました。
メンターの土田さんから、「GGAでは、プロダクトの内容はもちろんだけど、それよりも佐川という人は任せられる人間かどうかを見ている。とにかく自信を持っていけ」とアドバイスをもらいました。
このアドバイスでスイッチが入りました。
「自信を持って、プロダクトに対する熱意だけは伝えよう!」と本番に臨みました。
そして、自分の番が来ます。いつもなら、めちゃめちゃ緊張しているはずでした。しかし、何度もプレゼン練習をしたおかげか、そこまで緊張せず、むしろ楽しんでプレゼンできました。
自分のwhy me会で同期が考えてくれたもの。
「不完全な自分を信じろ」
最後に、自分を信じて、GGAで思いを表現できたと思っています。
結果は、残念ながら入賞はできませんでした。
正直、とても悔しいですし、もっとああすればよかったなと思う部分もあります。
しかし、今回の登壇者のみなさんのプロダクトはどれも完成度が高く、素晴らしいの一言。
悔しいと思えるのは、それだけ本気だった証拠だと思って、まだまだ頑張らなきゃ!という気合いが入りました。
そして、GGA当日は登壇者のみなさんと初めましてでしたが、まるで昔から知っていたかのように、すぐに打ち解けることができました。
半年間、みんな必死に頑張ってきたという共通の思いだけで、全員でGGAを最高の舞台にしようと一致団結していたと思います。G’s ACADEMYのすごさを感じました。
この経験は自分にとっては、かけがえのない経験になりました。本当にG's ACADEMYに入学して良かったと心の底から思います。
こんなに一つのことに熱中したのは初めてと言っても過言ではありません。GGAが終わって少し振り返ると、いろんな感情が溢れてきました。
でも、ここで終わりではなく、ここからがスタートです。
ゼロからアプリを作る楽しさ、事業企画を考える過程をこの半年間で体感でき、自分一人ではできなかった貴重な経験ができました。
コードを書くのは大好きになったので、開発を続けていきたいし、目標に向かって進んでいきたいし、何か自分にできることがあれば、協力していきたいと思っています!
最後に
半年間、走り抜いた札幌DEV5期の一員で本当に良かったです。みんなに助けてもらったからこそ、最後までやり切ることができました。ありがとう!!
担任の真知子さん、チューターの一徹さん、マシャールさん、いしおさん、おすずさん、しんまろさん、大変お世話になりました!
特にしんまろさんには、いつも相談を聞いてもらい、アドバイスしてもらい、最後まで全力サポートしてもらいました。ご自身の仕事もある中で、自分だけでなく、札幌メンバーの全員をサポートしていて、体力的、精神的にも相当キツかったはずです。この恩を結果で返せるように頑張ります。
そして、GGAの最後まで寄り添ってくれたG's ACADEMYのスタッフの方々、ありがとうございました!
まだまだ未熟な私にも関わらず、何度も貴重なアドバイスをいただいた児玉さんにはとても感謝しております!
この経験を活かしてステップアップできるように、これからも目標に向かって頑張っていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!