見出し画像

江戸のピッ、【すりぬける】

かつて江戸で使われていたとされる、通行許可書。おそらく何百年も放ったらかしにされていた山奥の蔵から出土したものだ。その絶対的な権力や管理体制を示す為か、はたまた単純に耐久性の問題なのか、わざわざ金属製である。関所を通り抜けたい商人及び農民はこれを関所の門番に提示してやっと、合法的に藩の敷居を跨ぐことができた。この文化は現代の私たちにも深く浸透している。なぜならこの通行許可証は、交通系ICの源流だと言われている。見た目も使い勝手も、現代のPASMOやSuicaよりも圧倒的にスタイリッシュである。なんと、チャージ不要なのだ。 

キュレーター 波止場 かもめ

いいなと思ったら応援しよう!