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2022年5月文芸部活動記録【展覧会鑑賞】

「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」 @森美術館

年度の初めのバタバタが落ち着いたところで、今年度最初の展覧会はChim↑Pomから。文芸部らしくて、非常によろしい。
展覧会の雰囲気は〈ダークサイド文化祭〉といった感じで、中学生も高校生も、ビシビシ刺激受けまくっていた。
以下は、部長の感想。

結構ボリュームがある展示で、堪能することができました。 都市、パンデミック、原発、原爆、メキシコ国境の壁、カンボジアの地雷など、社会性のあるテーマを、日本にとどまらず海外まで実際に足を運んだ上で、それを既存の枠にとらわれない自由な表現をしている行動力に驚かされ、作品が持つパワーに圧倒されました。
特に印象に残ったのは都市の再開発に関する展示(一番最初のブース)と、渋谷駅に飾られている岡本太郎の絵画の右下の空白部分に、鉄骨が剥き出しになった建物からドクロの雲が立ち昇っている絵を付け加えた作品です。 前者は、建物が解体されて出たゴミをそのまま作品にし、タワーや地層、ハンバーガーに見立てていることや、展示空間が鉄のパイプで覆われており、地下空間が演出されているのが面白かったです。 後者の方は、賛否両論を巻き起こしていた(原爆や原発に関する作品もそうでしたが)点で興味深いと思いました。
人それぞれ捉え方が全然違っていて、アートの社会の関係性について考えさせられました。

鏑木 典範(高校2年)

「TOPコレクション 光のメディア」展
「本城直季 (un)real utopia」展@東京都写真美術館

写美のコレクション展は、当たり外れがあるけれども、今回はもう一声って感じ。
本命の本城直季は、さすがの一言に尽きる。
現実認識のコードのズレを、鮮やかに作品に落とし込む。
作品の大きさも、その感覚をより鮮烈にしてくれていた。
また、中一の生徒たちの反応が気持ちいいほどストレートで、写真というメディアの持つプリミティブな驚きの感覚を思い出させてもらった。

顧問記す

Photo by Vlad Bunu on Unsplash

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