緑の弾丸【すりぬける】
ピストルを撃つとその弾丸の速度は秒速400Mにまでのぼる。
それが皮膚で受け止められてしまうのはもったいなくないか?という馬鹿らしい発想から作られたのがこの弾丸。グリーンと呼ばれているらしい。これはアメリカにいる元武器商人で今はCIAだかFBIだかにいる友人に誕生日プレゼントで貰ったものだ。これはあくまでも実験用。実戦では一度も使われたことがないらしい。この馬鹿らしいこと思いつき、行動に移したのは、グリーン・ウイングマン博士だ。この博士は物理学の名誉教授だそうで、その裏で趣味として拳銃などを溺愛していたそうだ。気が狂っている。この弾丸がなぜ皮膚をすり抜け、体の中で爆発するのかを教えたい所だが難解すぎて分からなかった。まあ結果として実験は失敗に終わったらしい。悲しく散ったグリーン実験は学者が飲み会に行くといつも話のネタにされるそう。え?今も学者達が居酒屋で頑張って話し合っているのかって?はは、ただ馬鹿だよなあって笑っているだけだよ。
キュレーター 神野 祐介