BeatTape “art” について
はじめまして。
supergen(スーパーゲン)と申します。
普段はyoutubeに音楽を投稿しています。
チャンネル登録よろしくお願いします。
基本的にラップや歌を乗せる用のインスト(トラック提供)をアップしています。例えば
こんな感じです。
もちろんラッパーやシンガーの人だけでなく、いろんな人に聴いてもらえたら嬉しいなと思ってます。
あまりインスト曲聴かないって方も、この機会に聴いていってみませんか?よろしくお願いします。
以下、本題です。
今回、supergen初のビートテープ(インスト曲の詰め合わせ)として”art”という作品をリリースしました。
今回はこの作品について、セルフライナーノーツ的なものを書いてみます。
全ての始まり
sp-404 mkiiという怪物
ある日作ったビート、”,”が全ての始まりでした。
ビート自体は眠れない夜の暇つぶしに作ったワンループが元です。
ただ、ラップ乗せるようなビートでもないのでインストとして仕上げようと思いました。
書き出した曲をroland sp-404 mkiiにアサインし、ビートライブ的な感じで録音しました。
平易なビートに色を付けるには、sp-404のエフェクトが非常に有用です。
この時なんとなく多用したDJ FX LOOPERというエフェクト。
そもそもこのエフェクトが好きという一心でこの機材を購入したのですが、
「わざわざDAWから他の機材に移して編集するのは面倒だな…」
「そもそも自分がよく作るpops系のビートにはあまり出番が無いな…」と
ちょっと遊んで以来、ほとんどインテリアと化していました。
ですので、この曲を録音した時が久しぶりの登板です。
しかしこの時にsp-404、特にDJ FX LOOPERのエフェクトの魅力、可能性を再発見しました。
「このエフェクト、感情が乗る…!」
DJ FX LOOPERに魅せられて
そもそもsp-404を買おうと思ったきっかけはこの動画でした。
今見てもカッコいい。
確かこの動画を初めて見た時、「sp-404 sx」の生産が終了するかしないかみたいな時期だった気がします。
プレミアがつく前に買ってしまおうか、あるいは後継機が出るのを待つか…?と悩んでいましたが、
無事後継機としてmkiiのリリースが発表されました。
予約開始日に某ショップで即予約しました。
半導体不足の影響か、家に届いたのは発売日から半年後のことでしたが…。
当初はこんな感じでDJプレイみたいなことをしたかったので、
自分の作ったインストをパッドにアサインして、
GAD氏の動画の真似事をしていました。
一応スタンドアローンでビートを作ることも可能ではありますが、やはりDAWで作る方が圧倒的に楽だし、作り込みもできます。
ビートライブ遊びもひと通りやってしまうと、いつの間にかsp-404を触らなくなってしまいました(クソ高い買い物だったのに…)。
そんな中、久しぶりに”,”で活躍したこのsp-404。
いや、改めてこれめちゃくちゃ楽しい機材だな。
エフェクトかけて曲に色を付けるというよりも、演奏している感覚に近い。
中でもDJ FX LOOPER。
この狂気というか、生命すら感じる動的感覚に衝撃を受けました。
ビートに命が宿る。
”,”は自分の中でものすごく気に入った曲になりました。
以前からまとまった作品を出してみたいという気持ちがあったので、
今回はsp-404のパワーを活かして、自分の感情を「演奏」する作品を作ろうと決めました。
曲数が少ないということもありますが、制作を決めてからは二週間くらい(平日はもちろん仕事で制作どころではありませんでしたが…)でこのビートテープを作ってしまいました。
作品のコンセプト
生と苦しみ
前述したとおり、sp-404はビートに生命感を与えてくれます。
楽曲に歌詞がない私のようなビートメーカーにとって
それは曲に言葉を与えてくれたかのような衝撃でした。
もちろん、自分はこの機材を少し触っただけ。
使いこなせているわけではないので、
使いこなせる人はより広い感情を表現できるものだと思います。
今の自分がこのsp-404で表現できるのは苦しみとか、気持ち悪さとか、狂気のようなマイナスな感情かなと考えました。
そのため、原曲のビートも基本的に暗い曲ばかりです。
特にあえて不協和音を追加したり、わざとクリップさせてノイズを入れたり、聴き触りの悪いfxを加えることで「気持ち悪い」「怖い」方向性の曲作りを目指しました。
はっきりとした言葉は覚えていませんが、岡本太郎氏の著作の中で「芸術は生命の表現なんだから心地よくなくてナンボ(超意訳)」的なことを言っていた気がします。
「別に上手くなくてもいいんだよ」
自分の技術不足や勉強不足、やっつけ仕事を正当化するわけではありませんが、その言葉を指針にして、自分なりの「生と苦しみ」を表現しました。
だから今回の演奏も基本的に一発撮りで、録音ミスってない限り採用してます。
the first takeじゃないけど、不完全さも二度と再現できない「魅力」と捉えました。
それも踏まえて最後の曲名、およびビートテープのタイトルをを”art”にしました。
曲は日記
あと今回の制作の過程で、「ビートって日記とかブログみたいなものだな」と思いました。
音楽は言語を用いなくとも感情を表現できるツールであることを再確認しました。
日記やブログを書くことに資格はいりませんし、プロの文筆家のようなスキルを持っている必要もありません。
音楽も同じであるならば、自分も自分なりに感情を音で出してみようと取り組みました。
まあ、だとすると今回の作品は結構な病み日記になりますが…笑
ただ、それだけだと本当に暗いだけの建設的でない日記になってしまうので、
最後の曲だけは前向きで明るい曲にしました。
私は基本的にネガティブだし、常に無力感や虚無感、陰鬱とした感情や満たされなさのような苦しさに苛まれています。
でもずっとそんな感情と付き合って生きていくのもしんどいので必死に前を向こう、明るく毎日を過ごそうと努力しています。
自分に対する、自分なりの抵抗。
そんな曲をこの作品の締めくくりに作りました。
最後に
どうか聴いてください!!!
その一心です。
普段文章書かないのに宣伝のため文章書いちゃうくらい、このビートテープを聴いてほしいんです。
supergenというアーティストを知ってほしいんです。
多分まともに文章書いたの卒論以来だと思います…笑
拙文ご容赦ください。
「嫌われる勇気」の哲学者は他人の評価を求めて生きるな的なこと言ってた気がしますが、
やはりアーティストとして活動している以上、評価されたいです。
今回の作品はクセ強系なので、気に入ってもらえるかどうかは置いといて、とにかく聴いてもらえるきっかけを何かしら作りたい。
もちろん冒頭で紹介したようなクセの少ない曲も作ってるので笑
どうか聴いてください。お願いします。
そんな気持ちです。
ビートテープについては以上です。
文章書くのも結構楽しかったので、また何かあればnote更新していきたいと思います。
YouTubeのチェックと併せてこっちもよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。