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SaaSベンダーがMicrosoft広告を実施すべき3つの理由

みなさんこんにちは!SaaS Growth Partnersです。
連載を開始した当初はそろそろ梅雨か~なんて思っていましたが、
すっかり猛暑日が続く真夏がやってまいりましたね。

本記事では、ローンチから1年経った、Microsoft広告について、
運用者目線の率直な感想を実績とともにご紹介します。
「新しい広告施策を検討したい!」「Microsoft広告って正直どうなの?」そんな方々のお役に立てれば幸いです。


Microsoft広告の特徴

改めて、Microsoft広告とは、Microsoftの検索エンジンBingやMicrosoftメディア(Microsoft Edgeなど)の広告枠に表示される広告のことを指し、検索広告とオーディエンスネットワークに配信されるディスプレイ広告があります。

出典:日本マイクロソフト株式会社 提供資料より抜粋

①BtoB商材との相性がいい

Googleと比較した際に、ユーザー数の差はあるものの、
ユーザー属性で見ると、

・意思決定者の割合が高い
・PCユーザーの割合が高い
・正社員・個人事業主の割合が高い


といった特徴があり、勤務時間中にMicrosoftを利用している意思決定者にアプローチできる確率が高いと推測できます。BtoB商材は多くの関係者の承認を経て導入が決まることが多いため、意思決定者にアプローチできるMicrosoft広告は相性がいいといえます。

出典:日本マイクロソフト株式会社 提供資料より抜粋

②CPCが安い

ローンチしてからまだまだ日が浅く、入札競争が激化していないため、他媒体と比較して、安価なCPCでユーザーの流入を見込める状況です。
ただ、出稿する広告主が増えることで、CPCが上昇する可能性があるため、早めに出稿・対策を開始することがおすすめです。


SaaSベンダーでMicrosoft広告を実施すべき3つの理由

Microsoft広告の特徴をご説明しましたが、その特徴を踏まえて、次にお伝えする3つの理由から、SaaSベンダーはMicrosoft広告を実施すべきだと考えています。

①CPCが安く、効率的なリード獲得が見込める

SaaS商材の場合、Google・Yahoo!の検索広告では入札競争が激化し、顕在・潜在向けのキーワードのCPCが高騰しています。その結果、CPA目標を大幅に超えてしまうことも。
だからこそ、まだまだ広告出稿企業数が少ないMicrosoft広告で、効率的にリードを獲得していくべきだと考えています。

②施策開始の障壁が低い

SaaS市場は競合が多いからこそ、チャネル開拓を行い、顧客の拡大をしていくことが重要です。そこで、施策開始のハードルが低いMicrosoft広告はチャネル拡大にふさわしいと考えております。
CPCが安く、最低出稿金額がないため、少額から出稿することが可能です。また、Google広告を実施している場合は、インポート機能を使用することで、比較的時間がかからずに配信開始ができます。

③ 意思決定者層にアプローチできる

BtoB商材の場合、導入の最終決定は役職者が行うことが大半ですので、早い段階で役職者にアプローチすることが大切です。Microsoftは意思決定者の利用割合が高く、いわゆる”質の高いリード”の獲得を見込める媒体です。
BtoBマーケティングではリード獲得の先にある、商談や受注を見越した施策を行うことが重要であり、それがSaaSビジネスで重要指標となるLTVの最大化につながると考えています。だからこそ、質の高いリード獲得を見込める媒体の実施を検討してもよいのではないでしょうか。


実際に運用してみて

ここからのパートでは、Web広告専門代理店であるメディックスが多種多様なBtoB商材で400社以上の企業様とお取引してきたノウハウをもとに、Microsoft広告の実態をお伝えします。

■CPCの実態

「CPC安いって言ったけど、実際はどうなの?」という疑問がわきますよね?そこで、弊社がご支援させていただいてるSaaSベンダー3社の実績を見てみましょう。

弊社ご支援実績(個社情報保護のため、一部数値を加工しております。)

◎この実績から言えること
・Google・Yahoo!と比較して、圧倒的にCPCが安いケースが多い
・Google・Yahoo!と比較して、CVRも同水準であることが多い

と、他媒体と比べてCPCが安く、結果として安価なCPAで効率的にリードが獲得できている状況です。

■管理画面、エディターの操作のしやすさ

結論、操作しやすいです!
特に、Googleの管理画面・エディターの仕様と近しいので、Google広告運用経験者の場合は、操作に不自由を感じることは少ないです。
ただ、英語を直訳していて日本語だと意味が分かりにくかったり、Googleと場所が違っていて見つけにくいなどはたまにあります…

■全体を通して

全体的を通して、使いやすい!と感じたこと、ちょっとしたミスにつながりそうだな、と個人的に感じたことを率直にお話しします。
 
◎GOOD

  • Googleから入稿内容のインポートが可能

  • CV目標の設定が管理画面で完結
    (PV発火の場合、すぐにCV目標を設定できます。)

×BAD

  • 年齢・性別・地域セグメントで、特定のユーザーに対しての完全な配信除外ができない
    例:18~24歳のユーザーへの配信を除外することが不可
    →最大-90%の入札単価調整が可能

  • ディスプレイ広告では、適用できる入札戦略が限られている
    →自動入札や手動CPAの適用不可で手動CPCや手動CPM、拡張CPCのみ可能(23年7月現在)


Microsoft広告管理画面キャプチャ(管理画面からGoogle広告のインポートが可能)


最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます!1年間Microsoft広告を運用してみて、率直な感想や実績をお話しさせていただきました。
Googleをはじめとした主要媒体と比べ、安価なCPCで意思決定者にアプローチすることができるMicrosoft広告は、顧客獲得において有力なチャネルになると考えています。
このnoteを通して、Microsoft広告やってみたいな、という後押しにつながっていれば幸いです!
最後に、ここに掲載できなかった実績のご紹介も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。