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ドクターペッパ―が嫌いな人間はかき氷のシロップに違いがないことを知らない

「プラシーボ効果」というものが存在する。
効き目のある成分が全く入っていない薬でも、患者自身が「効き目がある」と思い込むことで、症状が改善されるというものだ。

一説によると、世の中の多くの薬品よりもプラシーボ効果の方が強いらしい。このことから導き出される真実は、STAP細胞は本当に存在したという事実である。
全世界にSTAP細胞という「自動的に病気が治る細胞」があることを周知し、プラシーボ効果と集団幻覚、同調圧力による全世界的健康計画を推し進めていたのだ。

だがこれを良しとしなかったのが、病気がなくなると困る人間である、医者たちである。
必死にSTAP細胞の論文の粗を探し、細かい瑕疵を追求し、テレビ局及び新聞社を買収し、世論操作を行ったのである。
因みにコロナは嘘だ。品種改良ワクチンを国民に打ち込んで、5Gに接続させ、通信で我々を操ろうとしている真の黒幕ビル・ゲイツの陰謀である!コロナワクチンは人口減少のために5年後に我々を滅ぼす生物兵器だ!ワクチンを打つとゾンビになる!尖閣諸島は日本の物!竹島は日本の物!韓国は日本に謝罪しろ!!!


話が逸れてしまったが、プラシーボ効果には医師業界を動かし、世論を動かす力がある。
かなりスケールの大きい話をしてしまったせいで、プラシーボ効果が遠い存在に思えてきたが、服や食べ物などのブランドも、突き詰めればプラシーボである。

ブランドをブランドたらしめているものはやはり「名前」だろう。
普通、「ミミズキンチャク佐藤」という名前で活動していたら、「ミミキン」などと呼ばれがちだが、ブランド名は略称をあまり好まない。
今回はそんなブランド名を考察し、将来自分がブランドを持つ際に参考にしたい思う。


今回考察するのはコカ・コーラ社が発売している神の知的飲料水である「ドクターペッパー」だ。
恐らくブランド名で損しているランキングのランカーだ。その理由を徒然なるままに、日くらしパソコンに向かいて、心にうつりゆくドクペがドクペである所以を、そこはかとなく書きつくっていこうと思う。

まず、ドクターペッパーが好きと言う人間をあまり見かけない。その最たる理由はやはり、名前から受ける印象だろう。

ドクターペッパ―が嫌いな人間にその理由を聞いてみたところ「薬みたいな味がする」と口を揃えていった。勘のいい人はもう気付いていると思うが、これはプラシーボ効果によるものである。
ドクターペッパ―の「ドクター」部分から薬を連想してしまい、それが味にも影響してしまっているのだ。
因みにドクターペッパ―の略称「ドクペ」からも毒を連想してしまうので、本当に救いようがない。

こうして書いてみると、ドクターペッパ―がこの名前である必要性がないように思えるが、そう思わせることこそがコカ・コーラの企業戦略なのだ。

もしもドクターペッパーの名前が「炭酸杏仁豆腐ドリンク」だったら、ただの劣化版コーラになっていただろう。
しかしあえて「ドクターペッパ―」という名前で売り出すことで、プラシーボに影響されやすい人間をふるいにかけ、真に味のわかる人間を厳選していたのだ。
いや、嘘をついた。本当に厳選していたのは味のわかる人間などではなく、大勢への反逆がかっこいいと思っている人間、つまり逆張りオタク及び中二病だ。

我々逆張りオタクは常に少数派に所属することを是とする人種である。
右翼が多数派なら左翼を支持し、サイコパス診断テストでわざわざサイコパス寄りの回答をしてしまうのだ。因みにサイコパス診断テストに関しては少数派どころか多数派なのでやめた方がいい。
つまり、我々逆張りオタクは少数派であるためにドクターペッパ―を購入し、友人や家族の前でわざとらしく勿体付けるように飲み「よくそんなもの飲めるね」の言葉を待っているのだ。


ここまでドクターペッパ―の思惑通りなのだから恐ろしい。
我々はドクターペッパ―の中ではむしろ多数派であり、少数派である”味が好きで買っている人間”には勝てないのだ。
この真実をネットに流してしまうとコカ・コーラ社の業務妨害になりかねないのだが、逆に沖縄版ドクターペッパ―であるルートビアから感謝され、依頼が来る可能性がある。
依頼が来た時のタイトルも無論決まっている。

「ルートビアはユートピア!!!wwww」

ルートビア、連絡待ってるぜ!




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