エフェクターボードを作る

こんにちは。
単刀直入、「エフェクターボードを作る」の回です。

人は悲しいぐらい忘れていく生き物、とはよく言ったものでして、「マルチエフェクター?デジタル臭くてかなわんわ!」言うてコンパクトエフェクター並べてた人が「いっぱいあったら重いし最近のマルチ音いけてるからマルチ一本にするわ」と言うてみたり、そしたら「マルチ単体やと寂しいから」言うてまた増やしてみたり、ギタリストっていうのはかくも忘れっぽい生き物やなと思うわけです。

こないだまで杉本のエフェクターボードはBOSS GT-100COREただ1つだけでした。

マルチエフェクターで、歪みに空間系にアンプシミュレーターに飛び道具、しかもエフェクトチェインの分離までなんでもござれで非常にありがたいんです。ライブの会場にアンプがなくても音出せるし。
で、これ1個だけを昔使ってたスーツ用のカバンに入れて、ついでにケーブルとか財布とかも入れたりして便利に使ってたんです。

ただマルチエフェクター1個だけというのはコンパクトで移動がしやすい反面、デメリットもあるなと感じていたところなのです。
要は足元にそれしかないわけなので、スタジオとかステージで演奏してる時に動いてしまう恐れがあります。歌いながらギターを弾いているので、足元の思ってるところにスイッチがないというのは結構ストレスだし、ケーブル抜けたりして機材を壊しかねないと思うとちょっと演奏から気が抜けてしまうっていうのも懸念です。
演奏していてもう一つ気づいたんですけど、ベリーバッドアラモードというバンドでギター弾いて歌うにあたっては、チューナーとオーバードライブとブースターがあれば事足りるんですよね。要は音デカくするか止めるかです。アンプは会場にある真空管アンプである程度歪ませられればいいし、空間系もリバーブが多少自分に聞こえてたらいい。ディレイは欲しいかも。でもそんなに色々やることないんですよ。キーボードの音色で特徴は出せるし、ギターは音量と音圧を稼ぎたい時だけエフェクターを踏む。以上。

というわけで、チューナーとオーバードライブとブースター、あとなんか遊びたい時の空間系、というだけのエフェクターボードを組むことにしました。そういえば過去にそんなボードにしてたかも。
ただ、エフェクター用のアルミケース(それ自体が重い)ではなく、今使っているカバンに入るような設計でいきたい。となれば板やすのこが必要か、、、というわけでDIY作戦に至るのでした。

板を買う

エフェクター”ボード”っていうぐらいですから、エフェクターを並べておく板がいるわけですよ。どんな板?って感じですが、ある程度丈夫で、かつ軽いっていうのが条件です。あと場合によってネジとかを打ち込んでも割れたりしない感じの板がいいです。
なんか黒い板とかあるとやりやすいんやけどな〜と思いながら探すと、楽天にありました。黒くていい感じの板。

厚さ、奥行き、幅がそれなりに選べて丈夫っぽい板です。家具で有名なアイリスオーヤマが出してるのでこれでいけるやろ。
サイズに関しては、並べたいエフェクターの画像を引っ張ってきて、iOSに入ってるフリーボードのアプリである程度吟味して上のサイズにしました。

テストで作った枠からはみ出とるやんけ!

右上から時計回りに、KORG Pitchblack(チューナー)、Xotic EP booster(ブースター)、Studio Daydream KCM-OD(オーバードライブ)、NUX TAPE ECHO(ディレイ)です。フリーボードのアプリで画像を置くと、サイズを変えるときに単位がセンチメートルになってくれるので非常にやりやすかったです。
で、だいたい30×40cmぐらいの板があればいいなとわかり、40cm幅の板はないので60cmで注文。キーウィの脳みそなので届いた頃には幅60cmで注文してたの忘れてて「でか!w」とか言ってました。

サイズ調整

でかいのでサイズを調整します。幅40cmのところに鉛筆で線を引いて、のこぎりでカット。家でやるわけにはいかないので家の前の公園でやってました。シルバーボランティアのゴミ拾いの人々がめちゃくちゃ怪訝そうな顔で見てきました。

コーナンに木の断面を隠す用のテープ売ってました。これめちゃくちゃ便利

マジックテープを貼る

切ったら木屑を落として、とりあえずマジックテープの片方を貼って行きます。板に貼るのはフワフワのほう。まっすぐ慎重にピスーーーーーーーーーって感じで貼って行きます。

めちゃ綺麗にはれました‼️もうこの板の上で寝たい。

仮置きしてみる

綺麗にマジックテープを貼ったからには、エフェクターも当然きっちり縦横揃えて置きたいわけです。エフェクターの底面にもマジックテープは貼るんですがその前に仮置きして、踏みやすさとかの確認をします。今回は数少ないしいい感じですね。

通電

で、さっさとマジックテープ貼って、線繋いで貼り付けてみました。ボタン同士の踏み間違いもしなさそうだし、いい感じですね。パワーサプライは前から使ってるやつで、前からマジックテープ貼ってありました。
ここまでで完成で、あとは練習スタジオに行ってアンプから鳴らしてみてテストです。マルチエフェクター1発だけ入れてたカバンに今作ったボードを入れてみます。

サイズオーバーしとるやんけ!!!!!!!!!!

え?もう一回言うわ。サイズオーバーしとるやんけ!!!!!!!!!!

めちゃくちゃアホなんですけど、ボードそれ自体のサイズばっかり気にしててカバンに入るかどうか一回も検証してなかったんですね。幅はいけてるけど奥行きがピッタリすぎて、角ばってる板に対して丸みのあるカバンのファスナーが閉まらないという事態になりました。
で、板のサイズダウンを検討します。って言ってももうマジックテープを貼ってしまってるので、ここはきれいに1列分だけカットして、断面にまたテープを貼ろう、ということにしました。

エフェクター剥がしたらマジックテープを置き去りにしてしまった

また公園で変な目で見られながらカットです。

で、なんだかんだあってもう一度配置してこうなりました。

ついでに取手も取り付けてみた

無事にカバンにも収まりました。1列だけだとちょっとギリギリでしたが。
取手をつけてみたのは正解でした。カバンの底までボードが入ってるけどスッと取り出せるし。

ついでに、ゴム足を取り付けます。今はただの板の上にエフェクター乗ってるだけなので、スタジオやステージでは結構すべりやすい、だから付ける。背面から穴あけてネジで挟めばOK。

使ってみた

この記事書き始めてからもう2ヶ月くらい経つんですけど、かなりいい感じに使っています。板の上にエフェクターがセッティングされてる点が使いやすいのはもちろんなんですけど、1番の利点はエフェクターケースで持ち運ばなくてもいいっていうところだと思いました。やっぱもともとカバンなのでケースとしても軽いし、布製なので電車乗ってても膝の上で抱えて持っておけます。しかもポケットが色々ついてるから替えの弦とか細かい荷物を入れておくこともできる。

ちなみに上の写真で使ってたカバンは元々壊れ気味だったんですけど、2つのバンドを行き来する中で全部のファスナーが壊れるという事態に見舞われ、アマゾンで買い直しました。2000円ぐらいのやつですが防水?撥水?なので助かってます。

ついでに

ベリーバッドアラモードというバンドでは歪みとブースターしか使わん!と言っても、私サマータイムシンデレラというオシャでワチャなバンドもやってまして、そちらはそちらで音色が必要なのですよね。。

というわけで、マルチエフェクター用の板も作りました。元々作ってた板の余りを利用して、2枚目のボード作りです。

今回はマジックテープの残りがあんまりなかったので、ちょっと隙間を入れつつ貼って、そこに合うようにエフェクター側もマジックテープを貼って完成です。
マルチエフェクター自体にボタンがついててエフェクターのオンオフはできるので、チューナー用と歪みのオンオフのためのFS-7を接続して計5つのフットスイッチで操作できます。並び順はだいたい決まってて、右上がチューナーなのは変わらず。右下のスイッチが歪み、左下のスイッチがソロ音色で、余ってるところに飛び道具です。
これはこれでマルチ単体よりもしっかりしてるし遊びやすいしで重宝してます。

終わり

DIY系、時間があったら無限にやりたいんですけどいかんせん忙しいので、それを仕事にさせてください。

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