PTファイレクシア(フィラデルフィア)に参加して来た話
プロツアー復活
私にとってプロツアーはMTGをやる意味そのものといっても過言ではない。
プロツアーがあるからMTGをやる。
幸運にも前回のチャンピオンズカップファイナルで出場権利を獲得しPTファイレクシアに参加したので再度noteに投稿し記録として残しておこうと思う。
今回参加した感想は、やはり最高!!
それに尽きる。
次週にはサイクル2ファイナルも迫っているため、簡単に事前準備の話と、各マッチの感想など。
PTファイレクシアについて
参加者は217名、うち日本人は31名。
初日のドラフト3回戦+パイオニア5回戦で4-4以上が2日目に進出出来る。
2日目も同様に3+5回戦を行い最終成績が9-7(27point)以上で次回プロツアーの権利を獲得出来る(これをチェインという)というシステム。
2023年シーズンからはチェインが10-6以上となるため、ハードルの低い今回は是が非でもチェインを目指したいところ。
4-4や9-7と聞くと簡単に思えるかもしれないが、対戦相手は各国の予選を抜けてきた猛者ばかりで初日抜けするだけでも相当なハードルである。
目標
目標は9-7でのチェインと定めた。
一度プロツアー権利を失うとまた過酷なファイナルを勝ち抜く必要があり、そこで10-2-1するよりかはさすがに強豪相手でも勝ち越す方が幾分か楽である。
・ドラフト3-3(2-1する、0-3しない)
・パイオニア6-4(勝ち越し)
デッキ選択
そのためのデッキとして、パイオニアは青白コントロールを選択。
新カードの恩恵は無く、トップメタのラクドスには不利だが緑単には五分、それ以外の雑多なデッキに負けにくくトータルでの勝ち越しが十分に期待出来る事と、直前のMOの大会でグルールやエニグマが勝っていた事から、それらに強い青白に魅力を感じた。
その他の選択肢としてはラクドス、グルール、白単があったが、ラクドスはミラーを意識した構成が増えしっくりくるリストが作れなかった事、グルールと白単は初手への依存度が高くそのリスクは負いたくないと考えたのでパスする事に。
尚、デッキ選択の考え方やファイレクシアのドラフト環境については市川プロ(@serra2020)が2/22の配信で的確に言語化されていたのでオススメ!
https://twitter.com/serra2020/status/1628342747152384002?t=c-V8eNiRENMDCUF-uBA-HA&s=19
直前練習
[ドラフト]
今回は日本だけプレリリースが一週間早かった事から、プレリ週にプレリキットを買ってドラフト合宿を実施。一晩で3回ドラフトし環境理解を進めた。
それに追加でDice-Roll(@DiceRoll_MTG)様の協力によりドラフトを2回主催してもらい、合計5回のリアルドラフトが出来た事はとても貴重だった。
名古屋はプロツアー参加者が少なく、プレリリース直後にドラフトをやる事はよほど好きな人以外にはメリット無く、そもそも8人集める事がとても大変である。
そんな中で、せっかくプロツアー行くならドラフトやるよ、と手伝ってくれた仲間達にはとても感謝している。
残りはアリーナ実装後にプレミアムドラフト連打👊👊👊
[パイオニア]
新カードも無く、これまでの予選で練習出来ていたので比重をドラフトに置いて、アリーナのExploreで感触を確かめる程度に。
構成としては【魂の仕切り】無し型で、土地27(うち廃墟3/基本土地5)、検閲1/かき消し3、が特徴。
サイドは最後まで悩んで【残骸の漂着】と、2枚目の【告別】を採用。
【シュタルンハイムの解放】を1枚に減らしラクドスに少しガードを下げる事になったが、他にきちんと勝つための選択として良かったと感じている。
結果:10-6(構築6-4/ドラフト4-2) 28位
ここで唐突に結果発表!
本当であれば道中の話も書きたかったが、翌週にはスタンダードでのサイクル2ファイナルが迫っているため割愛。
ということで結果は目標達成の10-6!!!
次回PT権利と賞金$2,000を獲得。
以下、対戦結果。
1stドラフト 黒緑
1. 〇〇 vs 白緑(Simon Nielsen)
2. ×〇〇 vs 白緑tルーカ
3. 〇〇 vs 白赤
パイオニア①
4. 〇〇 vs 独創力
5. 〇×× vs ラクドス
6. 〇×〇 vs アゾリウスロータス
7. ×× vs 緑単信心
8. 〇×〇 vs ラクドス
2ndドラフト 白青
9. 〇〇 vs 青黒
10. ×× vs 白赤(Reid Duke)
11. 〇×× vs 赤緑
パイオニア②
12. ×× vs ラクドス
13. 〇〇 vs グルール機体
14. ×× vs ロータスコンボ
15. 〇×〇 vs ジャンド城塞
16. 〇〇 vs 緑単t黒信心
1stドラフト-ピック
競技ドラフトは楽しい。プロツアーとなれば格別。言っても自身3度目のPT(プロツアー/プレイヤーズツアー)ドラフトで経験は多くは無いが、何度やってもまた次もやりたくなる。
ほどよい緊張感と高揚感があり、同卓のプロプレーヤーを見てニヤニヤしたり、初手ボム来ないかなと妄想したり。
次回はもっと勝てるよう備えたい。
急遽?ドラフトでもリスト公開制とアナウンスがあり、ラウンド間で除去とボムを中心に名前を覚えるが5割くらいしか把握出来ず。
次回は日本語名と英語名を両方覚えて臨む。
<ドラフト卓と選択色>
黒緑(自分) → 白緑 → 白赤 → 白赤
↑ ↓
白緑 ← 青赤 ← 白緑tルーカ ← 不明
1st ドラフト[デッキ:黒緑 結果:3-0]
<総括>
1-1【黒の太陽の黄昏】、1-2【有刺巣主】、1-3【猛毒の非道者】が流れて来たのをきっかけに緑に参入、結果的に上下が緑を選んでいたが特に黒の立ち位置が良く除去も生物も十分な数を確保出来た。
3-1でご褒美の【飢餓のドミヌス、ゾパンドレル】を引き当てて盤石のデッキに。僥倖の3-0で幸先の良いスタート!
この環境のドラフトは立ち位置ゲー
<対戦記録>
1回戦 〇〇:vs 白緑(Simon Nielsen)
初戦は下家。
開始前に「PT楽しみだね、何回目?」と聞かれたので『2回目だよ、そっちは?』と聞いたら「うーんと21回目かな」と言われて耳を疑ったけど、後々見返したら有名なプレイヤーだった会。こういう会話も対面の醍醐味!
緑はほとんど流しておらず白も高くて見かけなかったうえに卓に白緑が3人いたため、【白の太陽の黄昏】入りで低マナ域も【殺戮の歌い手】を始めとして枚数がきちんと取れていたが全体的には弱めの構成。ゾパンドレルが大活躍したりで勝ち。
2回戦 ×○○:vs白赤 tルーカ
白と緑で合計23枚、1枚ルーカなのでギリギリの構成。
3本目に先手T5ルーカ出されるが除去が集まってきて何とか勝利。
3回戦 ○○:vs白赤
開幕相手が8枚引いてしまい強制マリガンで6枚に。他人事ではなくそれくらい緊張するし信じられないミスもするのでメンタル大事。
プレイも精彩を欠いたのかダブルブロックに合わせて【不死性の提供】でしゃくるなどして勝ち。
パイオニア①[結果:3-2、初日トータル:6-2]
<総括>
ラクドス1-1、緑単0-1、独創力1-0、アゾリウスロータス1-0と、ほぼ想定通りの結果で特に不満無し。
<対戦記録>
4回戦 〇〇:vs 独創力
メイン有利、3枚にした【ドビンの拒否権】が活躍するマッチ。
常に2マナを残すプレイでメインは難なく勝利。
2本目はサイドにある2枚の【船砕きの怪物】が問題だが、うまく除去が当たり勝ち。
5回戦 〇××:vsラクドス
メインは相手1マリガンからプレッシャーの弱い手札キープとなり勝ち。
ラクドス戦は相手がより適正化されるサイド後で2本取る事が困難なので手札が腐りがちのメインを取れないとかなり厳しく、メイン勝ちがスタート地点に思える。
2本目、3本目はハンデスからきれいに生物展開され負け。
終始、全体除去での被害を最小限にされたり、1マナ浮きに対してミシュラランドをうかつに起動しない等、お手本プレイされgg。
6回戦 〇×〇:vsアゾリウスロータス(青白コン)
5-1ラインでまさかの同行者との対戦。世の中は残酷だ。
攻防に【厳しい試験管】が活躍するためメイン不利だが、相手が土地つまり気味で運良く勝利。
2本目順当に負けた後の3本目、相手事故によりマッチ勝利。
試験官のほかテフェリー着地後の恩恵が大きいため相性的にはロータス側にありそう(当社比)。
7回戦 ××:vs緑単信心
ダブマリ×2回で一瞬で負け。
こういうのも一回くらいは許容範囲。
8回戦 〇×〇:vsラクドス
プラン通り(???)メイン勝ち、2本目負けからの3本目、打ち消し連打からT5テフェリーで勝ち。対ラクドス1-1はOK。
トータル6-2で13位と好位置だが2日目の目標は変わらず3-5でのチェイン。
2ndドラフト-ピック
<総括>
1-1【耐え忍ぶカー、ケンバ】で願わくば白赤出来ないかと祈るも目の前を全く2マナ域が通過せず。1-2【タイヴァーの抵抗】、1-3【聖堂の導き手】から白中心にピック、黒青が安かったが決定的なカードは無し。1-6~7あたりで【頭足類の歩哨】が流れてきたタイミングで意を決して青に参入。2-1【青の太陽の黄昏】は良かったが、2-2で【次元の撹乱】と【頭足類の歩哨】が重なった際に、この時点で除去0枚だった事から前者をピックしたのがミスだった。最終的に除去は枚数足りたがクロック不足に。
他の選択肢として1-5あたりで見た【腐り腹のネズミ】から黒に参入出来たかどうか、1-4〜6で見た【金属のうろつくもの】2枚から青に入れたか、MTG力不足が響いた結果となった。
2nd ドラフト[デッキ:白青 結果:1-2]
【ドラフト卓と選択色】
青黒 → ?? → 赤緑 → ??
↑ ↓
赤緑←赤緑← 白赤(Reid Duke) ← 白青(自分)
【対戦記録】
9回戦 〇〇:vs 青黒
1本目、相手が先手土地2枚で止まり勝ち。
2本目、相手が島しか出ず勝ち。
10回戦:vs白赤 (Reid Duke)
1本目、相手先手、お互いダブルマリガンでスタート。
リストは頭に入っていたが、相手のコンバットに対して持ってたらしょうがないブロックした結果、全部持たれてて負け。
2本目は1マリからまずまずの手札をキープ出来たが、【眩惑の妙薬】をサイドから入った【教化案内人】で剥がされ、【ウラブラスクの選定師】×2枚でアド稼がれ負け。
余談だがDukeはドラフト中にカードを束ねてた紙のゴミを率先して集めたり、テーブルクロスのたるみを直したり、マッチ終わりに名前覚えててGood Luck, Kenji!って声掛けてくれたり終始イケメンでした。せめて中身はクソ野郎でいて欲しかった
11回戦 〇××:vs赤緑
【迷宮壊し、ミグロズ】、【燃えがら斬りの荒廃者】を始めとしてKP(カードパワー ※諸説あり)高めの赤緑。1本目こそケンバの能力起動により勝利したものの、2本目、3本目はミグロズの攻撃を受けきれず負け。
エンチャント破壊の能力付けたのis誰。
卓に3人赤緑がいたが、全員ミグロズ入りだったとの噂…
結果論だが2枚目の【頭足類の歩哨】あれば或いは?
パイオニア②[結果:3-2、最終:10-6 28位]
<総括>
得意な所に3勝、苦手な所に2敗、2日間通して構築には不満無し。
今回の目標はチェインだったので次のステージであるTOP8に行くにはデッキ選択の方法は考える必要あり。
<対戦記録>
12回戦 ××:vs ラクドス
ドラフトとパイオニアの間には休憩時間が30分ほどあるのだが、休憩終えて会場に戻ると既に着席してラウンド開始!!!
時間測っていたつもりだったのだが。。。
休憩挟んだ1戦目かつ開始直後だったためゲームロスは回避したが、ふわふわしたままゲーム開始し1マリ×2回であっさり負け。
これでドラフトから3連敗。相当落ち込んだが時間あったのでその間にあと2勝2敗だと割り切れて何とか持ち直した。
13回戦 〇〇:vsグル-ル機体
ここで有利マッチ。
1本目先手さえ取られたもののT5に【冥土灯りの行進】を構えながら【至高の評決】を打てるなどキレイに回り勝ち。
2本目は【残骸の漂着】が決まり勝ち。
14回戦 ××:vsロータスコンボ
1本目、【演劇の舞台】を【廃墟の地】で破壊しにいったら自分の平地をコピーされて不適正となり…
その後マッチ長引いたが【見えざる糸】で土地を寝かせられコンボ開始し負け。
2本目、【出現の根本原理】を【ナーセットの逆転】で返し、【放浪皇】、【サメ台風】、【覆いを割く者、ナーセット】を選択、前者2つを唱える事になったのでサメ台風の着地後に放浪皇を唱え、後に着地させた放浪皇分のトークンが出ると勘違いしていたが、キャスト誘発のためようとした際、対戦相手が「スタック積んで」と要求してきたので、そのように伝えたつもりが逆に言っていたとの事で最終的に放浪皇→サメ台風の順で唱える事になりトークン出せず。この4点が響いて負け。堪える。ルール理解度もそうだが下手に英語でコミュニケーション取ろうとした事が良くなく、その時点でジャッジコールして日本語で伝える等、上手な対応方法もあったので反省点。
15回戦 〇×〇:vsジャンド城塞
1本目は相手の除去が腐り放題で勝ち。
2本目、【集合した中隊】を3回、【ボーラスの要塞】を2回唱えられカウンター足りず負け。
3本目、相手の宝物を減らして城塞ケアしたうえでT5【悪斬の天使】で勝ち。残り1戦を残してチェイン確定!
16回戦 〇〇:vs緑単t黒信心
緑単に【ゴルガリの女王、ヴラスカ】、【日没を遅らせる者、テフェリー】が2枚ずつ入った構成。通常よりも序盤の圧力が弱く2アクション取れない分こちらかま有利で、順番に対処して勝ち。
最後に
次のプロツアーは5/5〜7にミネアポリスで開催。GW期間中で仕事への負担が少ないのは幸いだが、航空券が高過ぎて家計への負担は極大。まあ行くんですが。
今回応援してもらった方々に結果という形で少しでも恩返し出来たのは本当に良かった。
次回もチェイン出来るように頑張りたい。
まずは翌週の横浜でのスタン!
それではまた。