CHAMPIONS CUP FINAL Top8の記念にマレーシアにおけるMTG事情を語る
皆さんはじめまして。
note初投稿しますセゴウと申します。
少し遅くなりましたが先日開催されたMTGのCHAMPIONS CUP FINAL Cycle1(パイオニア)にて幸運にもTop8に入る事が出来ましたので、良い機会と思いずっと書きたいと思いつつも重い腰が上がらなかったタイトルの内容を語ろうと思い立ちました。
有名プロならいざ知らずそもそも誰ですかって人の記事かつニッチな内容なので、勝った時にでも書くかと温めていたのですがやっとその時がやってきました。
最初にお断りしておきますが、以下にはデッキ選択の理由や採用カードの説明、MTGへの取り組み方やサイドイン・アウト等については触れておりませんのでご承知おき下さい。
簡単に結果報告しますとラクドスミッドレンジを使用し初日6-1、二日目3-1-1のトータル9-2-1でスイスラウンドを4位通過、準々決勝にて村栄選手のラクドスに敗北しました。
対戦結果はTwitter(@sgk_mtg)で投稿していますので宜しければカバレージと合わせてご覧下さい。
・カバレージ
第7回戦 vs熊谷選手(白単)
https://twitter.com/sgk_mtg/status/1596768822861901824?
準々決勝 vs村栄選手(ラクドスミッドレンジ)
https://twitter.com/mtgjp/status/1596881645566844930?t=mlpi2WCrRvlymO7ag-hLvg&s=19
さてここから本題です。
私事ですが、2019年〜2021年5月※まで仕事の都合でマレーシアに赴任していたため、マレーシアという国について簡単に紹介するとともに海外MTG事情としてマレーシアにおけるMTGがどのようにプレイされているかの情報を発信します。
※コロナ禍で事情が変わっているかもしれませんのでその点はご容赦下さい
この記事の目的=マレーシアの紹介
1. はじめに(自己紹介)
遅くなりましたがまずは簡単に自己紹介をします。
愛知県在住で東海圏を中心に活動、プロツアーを最大の目標に定め参加権利が発生するイベントには積極的に参加、それ以外にオンラインではMTGAをメインにプレイしMOは時間と費用面から現在は嗜む程度といったスタイルです。
好きなデッキはコントロールなので立ち位置が良いタイミングでは使用しがちですが、デッキ選択に特に拘りは無くメタの動きに合わせて勝てそうなデッキを選択する事が多いです。
例によって学生の頃にMTGに出会いウルザズ〜マスクス ブロックをプレイ、その後社会人になってから闇の隆盛から本格的に復帰、現在に至る。といった感じです。
今回獲得した権利のプロツアーは米国のフィラデルフィア(2/17〜19)での開催で片道20時間の長旅で費用的にも、、、ですが0回戦突発に向けて奔走している所です。
2.マレーシアってどんな国
さてここからは私が2年ちょっと滞在していたマレーシアという国についてお話します。
まずどこにあるかご存知でしょうか?
私は知りませんでした!!
地域としては東南アジアで、よく間違われるシンガポールとは元々は同じ国です。
■マレーシア基本情報
首都:クアラルンプール(Kuala Lumpur =KL)
人口:3,258万人 ※日本の0.39倍
面積:33万平方㎞ ※日本の0.87倍
公用語:マレー語、英語
宗教:イスラム教、但し他の宗教にも寛容
人口分布:マレー系6割、中華系3割、インド系1割
通貨:リンギット(ringgit =MYR)
※MYR=¥30.7 2022/12/5執筆時点
気候:熱帯雨林
主な都市:ペナン、マラッカ、ジョホールバル、ランカウイ
以下、個人的な感想も入りますが体験談をふまえてお伝えしていきます。
(1)マレーシアについての所感
国民性:陽気、良くも悪くも適当、親日多い
イスラム教と聞くと苦手意識を持つ方もいるかもしれませんが、日常生活において特別に意識する必要はなく最低限の宗教ルール(豚肉、飲酒禁止、断食期間がある、女性は頭に布(ヒジャブ🧕を被る)等)さえ覚えておけば大丈夫です。
人種に限らず親日派の方が多い印象で、南国特有の気質なのか陽気です。愉快愉快♪
飲食店では絶対3人で回るだろ!ってところでも10人くらい従業員がいたりします。
人口比率は3割ですが経済的には中華系が強く都市部ではそちらの方が目にする機会が多い印象。
安全面:比較的安全だが注意は必要(情報量0)
生活をしていて危険だなと感じたり身近な人も含めて事件に巻き込まれたりは聞きませんでした。
但しあくまで海外であり日本人はお金を持っていると思われているので注意は必要!
鞄はしっかりと締めて肌身離さない、なるべく大通りを歩き暗い時間帯には出歩かない、可能であれば複数人で行動する等。
移動:近距離移動はGrab推奨
車が主流でタイやベトナムと比較するとそれほどバイクの数は多くありません。公共交通機関もありますがマレーシア含めた東南アジアでは配車アプリのGrab(グラブ)が最強。初期登録だけ面倒ですがタクシーより安価で安全なので使わない理由がありません。
但し昼過ぎ〜夕方にかけて必ずといっていいほど大渋滞が発生するので時間には余裕を持って出掛けましょう。
バスはまず時刻表通りに来ません。祝日は運行してなかったりします、祝日のため。適当です。
電車は長距離移動の際にはメリットありますが、路線的にそこまで整備されていないため目的地によっては車の方が早く安い事が多いです。
日常会話:KL近郊はほぼ英語OK
有名観光地では日本語で通じる場合もありますが、単語でもいいので英語を話すのが良く伝わるのでベターです。
飲食店ならメニューの写真を指差してtwo!please!とか、How much?で大丈夫です。
KLから離れた観光地では例えマクドナルドでも英語が通じない事もしばしば。ボディランゲージで乗り切りましょう。
物価:現地の物価は概ね0.7倍、日本製品の輸入品は2〜3倍
例) 日本語の書籍、輸入の冷凍食品等
マレーシア生産の日本メーカー品は0.85倍
例)ポカリスエット、英語版の日本書籍
飲食店も同様の概ね傾向で例えば一風堂(ラーメン)はRM30くらいします。逆に鼎泰豊(でぃんたいほん:点心)は日本よりも割安で食べられます。ヘビーユーザーでした🥟
娯楽:言えるやつや言えないやつがある
言えるやつとしてカジノを紹介。
KLから車で1時間ほど北上して山を登るとゲンティンハイランドというリゾート地がありその敷地内にカジノがあります。
コロナ禍では新規会員登録が出来ませんでしたが縮小した際には復活するはず。
(2)日本からマレーシアへ
この記事を書いている時に気になって航空券を調べて驚愕しました。
当時は往復でLCCなら約8万円、JAL/ANAなら約14万円でしたが、現在はほぼ倍になっていました。ちょっと気軽には行けませんね。
マレーシアには成田から飛行機で約6時間。
中部国際空港、関西国際空港からは直行便が無いためシンガポールで乗り換えるか成田経由で行く事になりますが個人的には国内乗り換えがオススメです。
到着する空港はKL国際空港(KLIA)で、KL中心地まで車で約60分。
費用を最低限に抑えたい一人旅の方は電車で向う方法もありますが(約RM50)、ここでもGrabが環境最強(2回目)!!
タクシー(約RM90)より安価(約RM70)でKLまで移動出来ます。
(3)KL観光
宿はピンキリで千円以下(RM30)で泊まれるドローカルもありますが日本人が出張時に泊まるホテルはだいたいRM200あたりが相場。
但しどのホテルでも(街中でも)絶対に水はミネラルウォーターを飲みましょう。簡単にお腹を下します👻
海外では部屋料金なので何人かで行く場合には高級ホテルでも日本よりも格安で泊まれるのでそれもアリ!
下の写真はマレーシア最大のショッピングモールであるパビリオン。高級ブランドや飲食店、日本街ストリートなどもあり一日過ごせます。一風堂もここに入っているしBaskin Robbins(31アイス🍦)やスタバ等多種多様な飲食店が揃っています。
ローカル感を味わいたいならブキビンタン。KL中心地にある繁華街でマレーシア料理や中華料理が食べられます。
赤イスこそマレーシア真骨頂!
バクテー🐷、スチームポート🍲、サテー🐔などご当地グルメを格安で堪能出来、ドリアンも有名で日本の半額以下で食べられます。会社のメンバーで副業としてドリアン畑を購入しようか真剣に討論したほどです。
観光地として有名なツインタワーはショッピングモールのKLCCに隣接しており、有料・予約制で上にも登れますが、外から見るだけでも楽しめます。
チャイナタウンでは多くの中華料理店や、セントラルマーケットといったお土産屋が集まった市場があり観光地の定番です。ブランド品の偽物もここでたくさん売っています。
3.マレーシアの観光地
まだMTGの話をしません。
KL以外の観光地を紹介させて下さい。
(1)ペナン
KLから車で3時間のタイとの国境沿いにある元イギリス領で、日本の工場も多く進出しておりKLに次ぐ大都市。ジョージタウンが世界遺産地区に登録されており、街並みを見たりビーチを散歩したり。
(2)マラッカ
KLから車で90分ほど南下した場所にあり、ポルトガル→オランダ→イギリスと統治が続いた事で建物には独特な雰囲気を感じられる。
お昼にチキンライスを食べて観光して帰る半日プランがオススメ。
(3)ジョホールバル(JB)
サッカーW杯でドーハの歓喜に沸いたのは記憶に新しいですが、初めてW杯本戦出場を決めたジョホールバルは実はマレーシアの都市です。KLから車で3時間ほどのシンガポールとの国境沿いにあり、レゴランドやイオン、ゴルフ場等があるためJBに寄りつつシンガポールに行くというプランも。シンガポールからJBにゴルフしに来る人も多い。
(4)ランカウイ
KLIAから飛行機で1時間。
タイとの国境付近にある離島でローカルにも人気のリゾート地。
島の北側には高級ホテルが立ち並んでおりChillしたい!という方はそちらへの宿泊をオススメ。海もキレイです(北側)。他の場所はマレーシアという感じでした(語彙力)
4.マレーシアにおけるMTG
やっとMTGの話をします。
結論を先に述べておきますと、最新情報はFacebook(FB)を要チェックや!!
マレーシアに赴任した当初、私はWizardsのlocator + Google mapを駆使して登録のある店舗を片っ端から訪ねました。
当然ですが、locatorの情報は更新頻度が少なく廃業していたり住所が誤っていたり営業時間が異なっていたりと、的中率は高くありませんでした。
調べていくうちにマレーシアの人達がメインで活用するSNSはFBという事が判明、コロナ禍の現状もふまえ廃業する可能性も考えると事前にFBにて最新情報を入手するのがベスト!
以下、各項目について詳細お伝えします。
(1)取り扱い店舗
非常に残念な事にKL近郊には取り扱い店舗がありません。これは家賃が高すぎるという事とプレイヤーはあくまでローカルなのでその生活圏内に店舗が集中している事が要因だと推察します。
概ね車で片道30〜45分(通常時)ですので行けなくはないといった感じです。
公共交通機関では行くのが困難なためここでもGrab推奨。
(2)フォーマット
あくまで感覚ですが以下の通り。
スタン>統率者>パイオニア・モダン>レガシー・リミテ他
これは次に説明するカードの入手性と、MTGそのものの価値が大きく影響していると推測します。
前提条件として市場に古いカードの入荷がほとんど無いので、供給量の問題から所謂下のフォーマットほどプレイ人口は少ない傾向にあります。統率者はカジュアル勢がメインと思われましたが皆オリジナルデッキやギミック考えてとても楽しそうにプレイしていた印象が強く残っています。
またマレーシアの平均年収は170万円ほどと言われており日本の半分以下ですがカード価格はそれほど変わらないので、例えばドラフトをしようにも3千円かかる感覚です。まあそれでもやるんでしょうけど。知らんけど。
リミテッドを日常的にはほとんど見た事がなく新セット出た後にという流れが主流でした。
いずれにせよスタンダードは大会が多くシングルカードも豊富、モダンやパイオニアもレガシーよりは敷居が低く、イベント数が少ない分、人はしっかりと集まっていました。
(3)カードの価格、供給
店舗でもトレードでも皆SCG価格を参照していました。SCG price xRM2.5とかxRM3.0とか(為替レートやカード状態による)。
そのため海外相場に影響されますが日本よりは安価で購入出来る物も多かったです。
カード入手の方法としてはトレードも盛んで、FBでやり取りする現代的な方法以外にも、店舗に各自ファイルを持ち寄って集まるのも主流で平成初期感あってエモいです。
統率者向けのカードも人気高◎
またMTGを取り扱う各店舗はメインMTG、+αとして他のカードゲームやボードゲームを扱う傾向が多く、他のゲームと比較した時にその人気は高いのだと感じました。
(4)プレイヤーと競技プレイ
割合で言えば中華系が多かったですが、マレー系の方も事前の予想よりもたくさんいて3:7〜4:6くらいの感覚。
赴任直後の2019年に開催されたMCQ(≒PTQ)の参加者は146名でした。
その後のWPNQ players tourを開催出来ていたのが国内で3〜4店舗で、1店舗を除いてKLでの開催でした。
これにはだいたい同じ人が来ていて30〜40人規模でしたが、参加者の中でプロツアー出場経験のある人はごく少数に限られて、Tier1に拘らずに各々好きなデッキを持ち込むプレイヤーも多く参加していました。
マレーシアの有名プレイヤーと言えばJoe Soh選手。FNMや競技イベントで何度か見かけましたがいつも白黒デッキ!!そういうのも大好きです◎
今の制度でChampions Cupの店舗大会をやるとなると6〜7店舗、プレミアム予選となると1〜2店舗になるのではと予想。
(5)店舗紹介
※番号は上記の地図とリンク
※各店舗の雰囲気はリンク先のFBをご覧下さい
①Hideout Gaming Club
https://m.facebook.com/search/top/?q=hideout+gaming+club
比較的KLに近いという理由で最初に訪れた店舗。仕事スペースの隣でボードゲームやカードゲームもやってるという雰囲気。MTGのイベントはあまり積極的に開催はしていなかった。
②Comics Mart Midvalley
https://m.facebook.com/100063768140635/
大型ショッピングモール内にある店舗。
ボードゲームカフェ的なやつ。
シングルカードの取り扱いは少ないが買い物ついでに寄れるのが◎
③Classroom cafe uptown
https://m.facebook.com/search/top/?q=classroom+caf%25C3%25A9+uptown
マレーシア随一のシングル取り扱い店。
デュアラン他のレガシー向けカードはここでしか見かけなかった。その他FOILカードやマスターピースも多く置いてあった。
前述のPT権利を獲得した思い出深い地。
④Cards & Hobbies
https://m.facebook.com/search/top/?q=cards+%2526+hobbies
お気に入り店舗。シングルはそんなに置いてないが店主がとても良い人なため!少し田舎にある分店内は広々。ポケカ取り扱い有り〼
⑤Classroom Cafe: 2.0
https://m.facebook.com/100064637605677/
元々は別店舗だったが③の2号店として再オープン。世知辛い世の中ですね。③と同じくシングルは豊富で店内も新しくてきれい。
5.おわりに
初めて書く記事で纏まりも無く見辛かったかもしれません。今回良い機会と思い投稿しましたが、感想やご指摘あれば次の機会に活かしたいと思いますので何かしら反応頂けると大変嬉しいし励みになります。
まずはプロツアーに参加し良い結果が残せるよう全てにおいて頑張って残りの2ヶ月を悔いの無いよう過ごしたいと思います。(発売延期って何だよ)
マレーシアに興味がある、赴任・留学の予定がある、観光に行くつもりだ!といった方がいましたら、個人的にDM頂ければ可能な限りで回答しますのでお気軽にお声掛け下さい。
最後になりますが、航空券代、物価の高騰のあおりを受け大赤字旅が決定的なため、応援の意味も込めてお気持ち程度にご支援頂けたら幸いです🙏
以上、ご拝読誠にありがとうございました。
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