数学月間(22/7~22/8)の季節に思う
いよいよ2024年の数学月間が明日から始まります。
◆2024年度数学月間懇話会(第20回)
数学と社会の架け橋=数学月間(7/22-8/22)期間中のイベント
日時●7月22日(月)13:30-17:00(開場13:00)場所●東大(駒場)数理科学研究科棟002教室
●「差分法を通じて眺める連続と離散」齊藤宣一(東大数理科学研究科)
● 「世界の数学者ゆかりの地を訪ねて」仙田章雄(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
日時●7月27日(土)14:00-16:00 リモートのみ(リモート立ち上げ13:00)
●「結晶格子と非周期タイル貼り」河野俊丈(明治大学)
日時●8月5日(月)13:30-17:00(開場13:00)場所●東大(駒場)数理科学研究科棟002教室
●「算数・数学と生活や社会のつながりを実感 体験できる授業と、 Do MATH 同志社中学校数学博物館」
園田毅(同志社中学校)
●「古代の数学エジプト紐と現代のピタゴラス三角形3分木」亀井喜久男(愛知県立大)
主催●NPO法人数学月間の会(理事長:岡本和夫)
参加費●1,000円(数学月間期間中有効)
ただし,当会会員および学生は無料
●事前の参加登録が必要です。https://sgk2005.org/で登録できます。
多くの方々のご参加お待ちしています。
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数学月間は今年で第20回になります。初日の7月22日には毎年,「数学月間懇話会」という講演会を実施して来ました。これは日にち固定です(年によって色々な曜日に当たります)。教室の内は涼しいですが,毎年この時期は炎暑です。2013年7月22日(第9回)は、米沢から高校生の集団がバスで上京することになっていました。バスの駐車場は裏門ですので、会場の教室と正門の守衛さんと裏門とが作る3角形を、私は何度往復したことか。この距離は構内を端から端まで横断する距離です。ラグビー場やテニスコートの間を抜けて歩いていると、正午の太陽が頭上にあり頭がくらくらしました。
米沢からのバスは大幅に遅れたので、高校生たちも大変でした。弁当を食べる時間もなく、トイレのある建物に到達するのも大変で、本当に気の毒でした。講演会の始まる前に博物館など見学できるかと考えていたのですが、そのような余裕は全くありませんでした。
日本の数学月間の期間を、22/7≒πと22/8≒eの間と提案したのは山崎圭次郎先生とのことです。2006年の第1回「数学月間懇話会」の最初の講演は、山崎圭次郎先生の「πおよびeの連分数表示」でした。
日本の数学月間は片瀬豊さんが提唱し始まりました。2005年に日本数学協会が、この期間を数学月間と定め、「数学月間の会」が生まれたのは2005年です。この年には、片瀬さんと一緒に文科省にも説明に行きました。
片瀬豊さんは、2018年8月8日に88歳で亡くなりましたが、片瀬さんの寄付により、2019年3月22日に「数学月間の会」はNPO法人(理事長:岡本和夫)になりました。これまでの講演会の記録は、以下のサイトで見ることができます。
今年2024年の数学月間懇話会は第20回です。何故今年で第20回になるかというと、数学月間の会の発足は2005年、数学月間懇話会(毎年7月22日に実施)の第1回は、2006年7月22日にシーボニアにて行われ、続いてすぐに、第2回が同年8月6日に衆議院第二議員会館にて実施されたからです。これは片瀬さんの友人の小野晋也議員の尽力によるもので、小野晋也議員は、2008年次期総選挙に出馬しないと表明し引退されましたが、「財政再建と数学」に取り組もうとした真摯な方でした。片瀬さんの念頭には品質管理手法がありました。(注:小野晋也氏は、愛媛県新居浜市出身、東京大学工学部航空学科卒業。「山田方谷の思想」の著書があります。)
2008年(第4回)以降は、7月22日の数学月間懇話会の会場は、東大(駒場)数理科学研究科棟002教室になり、今年の第20回に至ります。
https://sgk2005.org/bbses/bbs_articles/view/23/49a3a244072568e4107d35f5557a40ed?frame_id=35
デミングの統計的品質管理と'50~’80年の日本企業の成長.
米国MAM(数学月間)の起源
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